白菊の歌・・・戦前よりの流行歌
戦前(1945年、昭和20年)より、世間で親しまれ、よく歌われた商船学校の歌「白菊」です。
毎年、戦前からの大学、高等学校、専門学校で伝統の歌を、当時の学生が参加して年1回、東京に集まって合唱している。中には、放送等で聞かれた方もお在りと存じますが。
歌詞を列挙してみます。
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かすめる空に消えのこる 紅顔可憐の美少年が 故郷の空を眺めつつ
おぼろ月夜の秋の空 商船学校の構内の ああ父母は今いづこ
身にしみ渡る夕風に 練習船のメンマスト 我が恋人は今いかに
背広の服をなびかせて トップの上に立ち上り 少年左手に持つものは
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月の光に照らされて 遅れ咲きなる白菊を 海山遠く隔たつとも
傍の友に語るやう 吾れ故郷を出づる時 彼が形見を思ひ出に
もとこのものは故郷の 君が形見と贈られし 朝な夕なに眺めつつ
外山のかげに咲き残る 真心こめしこの栞 云はんとすれど悲しやな
7. 8. 9.
涙の為に遮られ 男子立志出郷関 満天雲なく月は澄み
そのままトップに打ち伏しぬ 学若不成死不帰 風はそよそよ吹きはたる
やがて少年身を起こし 去年今夜眺秋月 秋の夜中の空高く
遠き故郷を眺めつ 更心身如大海 折りも聞こゆる喇叭の音
以下略す
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