ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

私の関西百山(11) 蛇谷ヶ峰

2013-10-30 15:16:32 | 私の関西百山

蛇谷ヶ峰(901.7m) <比良山地>

 秀隣院庭園から蛇谷ヶ峰 

【じゃたにがみね】比良山系北部、滋賀県高島郡高島町と朽木村の境にあり、標高902m。山頂東側から高島郡富坂に落ちる谷が蛇谷で、西の朽木側からは、足利時代に造園された周林(秀隣)院庭園の借景として小椋栖山と呼ばれた。

<比良山系北部の展望の山>
鯖街道を北上、朽木市場から入部谷沿いに走り、朽木スキー場から最短コースで山頂を目指す。かって比良の秘境といわれた山も便利になったものだ。ジグザグの繰り返し1時間ほどで、琵琶湖、リトル比良を見下ろす稜線に出る。緩やかな傾斜の道になり、丈の低いクマザサの中を行く。地図の817m地点でスキー場へ下る別の道を分けて、500mも行くと「いきものふれあいの里」への分岐がある。クマザサに囲まれた小広場で、正面に山頂部が見える。最後の急な200mの登り。

簡単に登りついた頂上は、真ん中に三角点のある広場で、やや霞んでいるものの素晴らしい展望だ。北にマキノ方面、東に琵琶湖、リトル比良。南は釈迦ヶ岳、無線中継塔の立つカラ岳、コヤマノ岳、ひときわ高く武奈ヶ岳…。

 山頂より望む比良の山々
全く木陰がないので、記念写真だけ撮って昼食場所を下山途中に求める。分岐まで下り、登りの道と分かれて雑木林に入る。途中の木陰で昼食。急坂の道はあまり歩かれていないようで、落ち葉が堆く積もっていた。木の高いところに布が結わえ付けてあるのでスキーの道らしい。何度もジグザグを繰り返して、スキー場の上部に飛び出した。

まだ午後も早いので朽木の古刹・興聖寺を訪れ、本堂で釈迦如来を拝んだ後、旧秀隣院庭園を拝観する。12代足利将軍義春が三好長基反乱の京から難を避けたとき、管領・細川高国が将軍を慰めるための築庭といわれている。正面に蛇谷ヶ峰を仰ぎ、谷水を引いた池を持つ石庭は思ったより小規模だった。美しい緑の中を走り、坊村の近くで鯖寿司と浜焼きを買って帰った。(2001.5.20)