ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

立山の想い出に…

2013-07-22 11:15:13 | 四方山話

雄山頂上の授与所(社務所)で参拝料(500円)を収めると、3003m地点にある峰神社神殿に詣でることができます。

ここで神主からお祓いを受けお神酒を頂くのですが、今年は時間が遅かったので(14時半まで)参拝料は200円でお札だけ頂きました。赤いお札には鈴と紐が付いていて、ザックやストックに付けて下山する人が多いようです。


社務所は改築を繰り返してホテルと見紛うばかりの建物です。さまざまな記念品やお守りがありますが、このバンダナ(1,000円)を頂きました。一等三角点横の「風景指示板」の周囲に、雷鳥やオコジョなどのイラストを配した中村みつおさんのデザインです。


そう言えば、前にもここでの授かりものがあった筈と帰宅後探してみました。これは1991年8月17日に授かったもの。
この時は町内のメンバー10人で、雄山の他に浄土山、別山と立山三山縦走を果たしました。雄山からの展望は最高でしたが、バス・ケーブルの乗車待ちに時間がかかり、氷見阿見の浦温泉に着いたのは19時を過ぎていました。


この二つは立山・剣のお土産に駅などで買ったものです。

右の黒光りした木彫りの雷鳥は、1966年7月下旬の夏合宿のお土産。この年、始めて室堂までバスが入るようになりました。21日地獄谷を経て剣沢へ入り幕営。強風でテント一張りがダメになりました。22日はサブザックで剣往復。山日記に『いつもより雪が多い』と書いています。23日、剣沢~雄山~一ノ越~五色ヶ原。『立山で人の多いのに驚く。』24日、~越中沢岳~スゴ乗越~間山。


25日、~北薬師~薬師岳薬師峠『快晴。快調に飛ばし昼前に早くも薬師本峰に着く。ゆっくり遊んで薬師峠へ。』26日、~太郎平衛平『今年もニッコウキスゲが咲き乱れていた』~有峰へ下山。…と長い縦走でした。写真は変色していますが、薬師岳から剣・立山方面を見たところです。


左の雷鳥は地獄谷の項でも書きました♀ペンとの剣山行のときの土産。1998年9月の剣頂上では『槍・穂高は雲に隠れたが、白馬から唐松、五龍、鹿島鑓、針ノ木と後立山連峰がくっきり。立山三山から薬師に続く山並み。室堂平から地獄谷の眺め。奥大日から大日への稜線。早月尾根の稜線と毛勝三山』と360度の大展望が楽しめました。


浄土谷から雷鳥沢を登る途中には名前通りよくライチョウに出会います。これはそのとき、雷鳥沢を別山乗越近くまで登ったところにいた雷鳥です。ちなみにニホンライチョウは国の天然記念物で、富山、長野、岐阜の三県で「県の鳥」となっています。雷が鳴るような悪天の時によく姿を見せるのでこの名がついたとか、かっての「霊の鳥」が「ライの鳥」に転訛したとか、名前の由来には諸説あるようです。日本の高山で越冬する唯一の留鳥です。