ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

続・旅で見た富士

2013-07-28 07:47:36 | 旅の想い出

1989年12月の富士山麓一周ドライブは実は二度目でした。最初は1986年夏、義父と3人で初めて富士山に登った帰りです。お鉢巡りを終えて11時に新五合目に下山後、まず白糸の滝で遊び、ついでに時計回りで山麓を一周しました。この日は清水で泊まり翌日は清水次郎長生家や菩提寺、三保松原、日本平、最後に登呂遺跡まで回って帰りました。75歳だった義父のタフさには今の私は到底敵いませんが、残念ながら富士は最後まで姿を見せてくれませんでした。

閑話休題「富士を見る旅」を続けます。1990年3月、西伊豆へ一泊旅行のとき、田子の浦からフェリーに乗りましたが富士は頭しか見えませんでした。土肥から南下して恋人岬を経て堂ヶ島で島めぐりの船に乗り、松崎で泊まりました。翌日は鏝絵で名高い長八美術館や岩科学校など見学して帰途につきました。三津浜まで来てようやく、ボンヤリと頭の部分を見せた富士です。

海の次は湖からの富士。翌年暮れも富士を見る旅で箱根から伊豆へ出かけました。写真はかなり裾まで白い衣をまとった芦ノ湖からの富士です。


1994年12月10日は30回目の結婚記念日でした。恒例になった「富士を見る旅」はスカイラインを走って忍野へ。御殿場登山口を過ぎた頃から雲が切れ、青空を背にした富士がくっきりと姿を現しました。


忍野で、太陽が富士の肩に隠れるまで飽きずに富士を眺めました。山中湖で泊まり、翌日は石割山に登りましたが小雨の中で、富士は顔を見せませんでした。


95年12月は青笹山に登る前日に三保ノ松原


日本平で遊び、堪能するほど富士を眺めました。


他にも富士の写真がありますが、最後に一番新しい昨2012年の「富士を見る旅」をご覧ください。4月上旬、里帰り中の娘、孫と4人でCT社のバスツァーで駿河路へ向かいました。前日(3日)は春の嵐が日本列島を走り抜けて各地に被害をもたらし、この日も曇り空の空模様。蒲郡で休憩した時は雨でした。しかし、バスが静岡に近づく頃には車窓前方に雪を被った富士が青空をバックに姿を見せ、清水ICを出る頃には快晴になりました。清水港で遊覧船に乗りました。


操縦士さんによると、昨日の雨は富士山では雪。「ちょっと厚化粧ですが、この時期には珍しくくっきり姿を見せています」という話でした。僅か40分ほどの港内クルージングでしたが素晴らしい景色でした。


大展望に満足して再びバスの車窓から富士を見ながら箱根へ…。御殿場IC近くからの富士です。宝永山がはっきりと見えます。


ロープウェイで大湧谷に登り最高所から帰る途中で、絶好の富士ビューポイントがありました。頭に雲の帽子を載せた夕暮れの富士がにこやかに私たちを見送ってくれました。

*長い間の富士山の想い出を振り返って、改めて山から見ても麓から見ても、遠くから見ても近くから見ても、やはり「富士は日本一の山」であると思いました。世界遺産に登録されても、この神聖で美しい山がいつまでも人間の手で汚されることのないように祈りつつ、この項を終わります。*