千日山歩渉会10月例会で綿向山に登りました。
この山は近江平野に水をもたらす日野川源流にあり、古くから
近在の人々に崇敬されてきた近江4霊山の一つです。
表参道から頂上までは、このように整備された立派な道が続き、
各合目ごとに標高と頂上までの距離が示された標識が設置されて
います。
この作業は地元の「鈴鹿モルゲンロートクラブ」の人々の力に
よるもので、今日も多くの方が道の整備やゴミ拾いをされてい
ました。四合目のもみじ小屋で「綿向山まつり」(標高にちなんで
11月10日)の準備をされていた方からは、下山道の状況を教えて
頂き、「お祭りに又来て下さいよ」と声をかけてもらいました。
途中の五合目でしばらく休憩。後はまったく疲れを感じないまま
頂上に着きました。会としては14年ぶり二度目、個人的には4年
ぶり四度目です。
着いたときは雲が多かった空も、昼食と食後のティータイムで
一時間滞在して、頂上を去る頃には見事に晴れ渡りました。
左の大きな山容は雨乞岳、その右の鋭峰は鎌ヶ岳、ずっと右に
野登岳の鉄塔が見えました。
上の写真の大きなケルン(青年の塔)の左にある展望図には、槍や
穂高の位置まで書いてあって「富士山と御在所岳は雨乞岳に隠れて
見えません」と断り書きがしてありました。
帰りは水無山北尾根を下ることにしました。
「文三のハゲ」を横に見る鞍部まで下りて、急坂を水無山(995m)に
登りました。このように灌木に囲まれた狭い頂上です。
少し先に展望の良いところがあり、東峰との間は深いキレットになって
います。ここから鞍部まで引き返しました。
北尾根の道は崩壊した箇所や狭い足場のトラバースが多く、のんびり
歩ける表参道の登りとは一転して、少し緊張させられる、それだけに
山歩きの味わい深い道です。おまけに予想通りヤマビルまでが顔を見せ
ました。
登りとほぼ同じ二時間でヒミズ谷出合の登山口に着き、整理体操をして
御幸橋駐車場の車に帰りました。