ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

マナスル展望トレッキング(8)

2006-10-14 21:07:49 | 山日記
ポカラ
6日。7時40分、ベルサールを発ちました。車は凄いスピードで
クラクションを鳴らし放しながら曲がりくねった山道を疾走します。
対向車が互いに譲らないので事故も当然。
正面衝突を二度見ました。


何とか無事に11時、ポカラのホテル・ストゥーパに入りました。
レイクサイドにあるこぢんまりした二つ星のホテル。湯が出ないので
水シャワーを浴びて少しすっきり。


日本食レストラン「古都」のスキヤキ定食でビールを飲み、市街の散策。
ペワ湖の船着き場付近は、目の前に浮かぶ島にあるヴァラヒ寺院のお祭り
に行く人で賑わっていました。


お面、風船、綿菓子など昔懐かしい縁日風景です。


夕刻より激しい雨になりました。傘をさして夕飯を食べにネパール料理店
へ行きました。これがネパールの日常食、ダルバートの高級版です。
手前から時計回りにアチャール(野菜などの漬け物)、それに付ける辛い
ミソ、豆と干した小魚、タルカリ(野菜料理)、ジャガイモと水牛肉の肉
じゃが風味、ククラ・コ・マス(チキンカレー)、ダル(豆のスープ)、
薄焼きセンベイ(名前を忘れました)、真ん中がバート(ご飯)。
庶民の日常食はダルとバート、それにせいぜいアチャール程度で、こんな
ご馳走はごくまれにしか口に出来ません。

マナスル三山展望トレッキング(7)

2006-10-14 18:27:15 | 山日記
山を下りる日


10月5日。
早くも山を下る日です。マナスル三山とのお別れに、隊長から
頂いたお揃いのユニフォームで記念撮影をしました。
今日は山頂付近も穏やかに晴れ上がっています。


ラムジュンヒマールを背に。しばらく山々と名残を惜しみました。

8時下山開始。流石に下りは早く40分で下の道に出ました。
ゴンパ、10:45。ベシサール11:15。


今日も暑く、さっそくロッジでビールを飲みました。
瓶のラベルは「エベレスト」。隊長の重廣恒夫JAC関西支部長が
1973年に南西壁から世界最高点に達したネパール名「サガルマータ」、
1980年、北壁からの新ルートで頂上に立ったチベット名「チョモランマ」
の世界最高峰です。



昼食後はすることもなく、椅子に座ってロッジの犬と同じようにぼんやり
通りを見て過ごしました。15時半、シェルパが呼びに来てテ ィータイム。
テント整理をして、食事テントに入り支部長から4夜連続、今夜が最終回
のヒマラヤの話を聞きました。

第一夜は「僕のヒマラヤ事始め」。第二夜「チョモランマ以降」。第三夜
「マナスル登山の歴史」最終回の今宵は「最近のヒマラヤ事情」でした。
(題名は変愚院が勝手に付けました)

エベレスト、K、カンチェンジュンガと世界第一~第三の8000m峰。更に
7000m峰4座のサミッターの正確な記憶に基づく実話の迫力に加えて、
ヒマラヤ秘話といった思いがけない内容の話もあり、この談話を聞けただけ
でも二人でこの隊に参加して本当に良かったと、つくづく思いました。


お別れにコックさんがケーキを焼いてくれました。(初日にも隊員井上さん
のお誕生日でバーズデーケーキが出て2回目です)シェルパやコックさん
の笑顔に囲まれてツァーリーダーでもある鹿田隊員がナイフを入れます。

満月近い月の光に負けぬ灯りをともして、今夜もテントの前にホタルが
舞っていました。