今回は26人の大パーティのリーダーをさせて頂きました。
二日目は当初の計画ではスタート地点の向井までバスで行き、
八鬼山越えでここ三木里へ下る予定でしたが、往復すると1
時間ほどのロスになるので逆に歩くことにしました。
名柄一里塚の辺りから見上げる八鬼山(やきやま)です。
八鬼山越えは「西国一の難所」といわれました。ずっと続く
石畳の道の傍らには、所々で巡礼の墓や町石の地蔵さんなど
が置かれています。
やや荒れ気味の江戸道を登り、登りついた八鬼山山頂のゴト
ゴト石です。深い林の中で展望は全くありません。
647mの三角点も見あたりませんでした。
静かで趣のある古い峠道なのですが、ここが「世界遺産」に
登録されたことを快く思わない地元の人もいます。
登り口の名柄でも「世界遺産反対」の立て看板などを見ました
が、峠から下りになると更にひどくなりました。
美しい木の幹や、由緒のありそうな名前の岩、さらに石仏に
まで自分たちの主張を赤や黄などのペンキで書きなぐってあり
ます。先祖の土地を大事に守りたい気持ちは分からなくもあり
ませんが、自然のすべてに神が宿ると考えて敬い崇め、大切に
してきたご先祖様たちはどう思っておられるでしょうか?
嫌な光景に目をつむると、ヒノキの美林、シダの緑の中に続く
石畳の道は実に美しい峠道です。雨の多いこの地方では、生活
道路としての機能を果たすためにも土砂で崩れないようにする
必要があったのでしょう。そのために賦役にかり出された庶民
の為政者への恨みや不満が、今になっても残っているのでしょ
うか。
そんなことを思いながら尾鷲に下りました。
二日目は当初の計画ではスタート地点の向井までバスで行き、
八鬼山越えでここ三木里へ下る予定でしたが、往復すると1
時間ほどのロスになるので逆に歩くことにしました。
名柄一里塚の辺りから見上げる八鬼山(やきやま)です。
八鬼山越えは「西国一の難所」といわれました。ずっと続く
石畳の道の傍らには、所々で巡礼の墓や町石の地蔵さんなど
が置かれています。
やや荒れ気味の江戸道を登り、登りついた八鬼山山頂のゴト
ゴト石です。深い林の中で展望は全くありません。
647mの三角点も見あたりませんでした。
静かで趣のある古い峠道なのですが、ここが「世界遺産」に
登録されたことを快く思わない地元の人もいます。
登り口の名柄でも「世界遺産反対」の立て看板などを見ました
が、峠から下りになると更にひどくなりました。
美しい木の幹や、由緒のありそうな名前の岩、さらに石仏に
まで自分たちの主張を赤や黄などのペンキで書きなぐってあり
ます。先祖の土地を大事に守りたい気持ちは分からなくもあり
ませんが、自然のすべてに神が宿ると考えて敬い崇め、大切に
してきたご先祖様たちはどう思っておられるでしょうか?
嫌な光景に目をつむると、ヒノキの美林、シダの緑の中に続く
石畳の道は実に美しい峠道です。雨の多いこの地方では、生活
道路としての機能を果たすためにも土砂で崩れないようにする
必要があったのでしょう。そのために賦役にかり出された庶民
の為政者への恨みや不満が、今になっても残っているのでしょ
うか。
そんなことを思いながら尾鷲に下りました。