ミス連発で2位確定ならず

阪神 101 100 010 4
広島 000 100 100 2
勝利投手：能見9勝13敗
敗戦投手：大瀬良10勝8敗
セーブ：呉昇桓2勝4敗39S
本塁打：[広島]ロサリオ14号

　大瀬良は初回に安打と四球で2死1，2塁して、マートンに適時打を浴びて先制を許してしまいました。3回には先頭の上本に四球を与えると、1死後に暴投で3塁に進めてしまい、鳥谷に適時打を浴びて追加点を奪われ、続く4回には、無死1塁で遊ゴロ併殺を狙った菊池の暴投で1死2塁としてしまうと、安打で1死1，3塁とされて、能見の投ゴロで三塁の梵が狭殺プレーを失敗して1点を献上してしまいました。大瀬良はこの回限りでマウンドを降りて11勝目はなりませんでした。

　打線は2回に1死3塁としながら梵と會澤が凡退して無得点に終わり、3回2死2塁では菊池が左飛に打ち取られて、能見から得点を奪えませんでした。
　4回にロサリオの本塁打で1点を返して反撃開始かと思われましたが、続く5回の1死1，2塁のチャンスで鈴木誠と菊池が凡退して能見を捉えられませんでした。
　
　5回からは永川勝が登板し2回を1安打無失点に、7回は中崎が三者凡退に抑えると、7回裏に2番手松田から2死無走者から四球で出塁し、小窪の適時2塁打で1点差に追い上げました。
　しかし、8回に登板した戸田が安打と暴投で無死3塁としてしまい、ゴメスの犠飛で痛恨の1点を失ってしまいました。
　それでも8回に福原から2塁打と四球で1死1，2塁としながら、代わった呉昇桓に対してロサリオが三ゴロ、堂林が三振に倒れて得点を挙げられず、9回も三者凡退に抑えられて阪神に敗れてしまい、2位確定とはなりませんでした。

　
　勝てば2位が確定するという大事な試合で、選手にプレッシャーが掛かったのか、ミスが尽く失点に結びついてしまいました。
　大瀬良は立ち上がりから制球に苦しみ、初回は2死1塁からゴメスに四球を与えてマートンの先制打に繋がり、3回には四球で出した走者を暴投で3塁まで進めて鳥谷に適時打を浴びてしまいました。
　そして4回には守備にも乱れが出て、菊池の失策に梵が狭殺プレーを失敗して、余計な得点を与えてしまいました。更に1点差の8回にも戸田が無死1塁で暴投により三塁まで進まれて、痛すぎる4点目を失いました。

　4失点全てに四球、失策、暴投のいずれかが絡んでおり、防ぐことができた失点だったと思います。特に8回の失点は1点差に追い上げた直後だっただけに、流れがカープに傾きかけたところを阪神に戻してしまいました。
　これが大一番でのプレッシャーなのかもしれません。9月2日からの巨人3連戦で3連敗した時も、プレッシャーからか普段通りのプレーができませんでした。
　先発の大瀬良や、8回に登板した戸田はもちろんですが、カープの選手が厳しい状況でのプレー経験が少ないためかもしれませんね。今日の1敗は今後に向けて貴重な経験になったと思うので、最終戦は今日の失敗を活かして最高のプレーを見せてほしいですね。