i氏の海外生活体験記

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中間貯蔵施設に思う

2012-01-28 23:09:20 | 大間原発の中間貯蔵化
1/28の朝日新聞が伝えています。(yahooニュースから転記)

-核燃料中間貯蔵施設、3月に建設再開 青森・むつ 2012年1月28日-

東日本大震災を受けて中断されている青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設について、リサイクル燃料貯蔵(RFS、むつ市)は27日、3月に再開させることを明らかにした。施設では来秋から、東京電力と日本原子力発電の原発から出る使用済み核燃料を貯蔵する予定。

震災後に工事を再開した原子力施設はこれまでなく、青森県六ケ所村のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料工場が春に工事再開を予定している。RFSは、青森県知事が昨年末に安全対策を了承したことを再開の理由に挙げている。

-引用終わり-

このブログで「大間原発を中間貯蔵施設に用途変更して周辺をウィンドタワーや風レンズ風車、地熱発電など自然エネルギーの拠点に変えたらどうか。できれば、かわうちダムに送電して海水揚水発電で蓄電できないか。」と提案してきました。大間原発の土地は既に地震にも津波にも安全であろう対策が施されています。大きなタンカーの接岸できる護岸もできました。もう利用可能な土地になっているのです。

本日はもう少し突っ込んでコメントします。

核の中間貯蔵施設を受け入れようとしているのは、全国で「むつ市」だけです。ご存じの通り原発を止めても現有の使用済み核を長期間保管しなければなりません。補助金だとか雇用だとか、そんな問題はもう超えていると思います。

他の自治体はいつまで黙って見ているのでしょうか。 早くどこか言ってください。

「むつ市の後の50年は引き受けるから、いまから脱原発依存しようよ。」

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青森の地中熱イチゴ

2012-01-28 17:17:24 | 下北の地熱発電
1/10の毎日新聞青森版が紹介しています。

-青森発・自然エネ元年:/8 地中熱でイチゴ栽培 /青森-

◇年間通じ温度が一定 トマトなど他作物への応用も視野に一面の雪景色の中に並ぶ黒石市境松のビニールハウス群。うち1棟には、12月下旬になっても真っ赤に色付いたイチゴが実っていた。農家の村元清光さん(60)が地中熱を活用して育てた「なつあかり」だ。

一口食べると、歯ごたえがあり、さっぱりした甘みが広がる。生食はもちろん、ケーキにもよく使われるという。「年間を通じて味のムラが少なく、競合農家も少ない。何より幼稚園児の孫が一番おいしいって」。村元さんはこのイチゴを選んだ理由を語りつつ、目を細めた。

2年前までリンゴ農家だったが、価格低迷などからイチゴのハウス栽培に移行したという。11年7月から、弘前大北日本新エネルギー研究所(青森市)の実証実験として、地中熱利用のヒートポンプを1棟で使い始めた。灯油暖房と併用でイチゴは順調に育ち、地元のケーキ屋やホテルなどに出荷。「滑り出しはまずまず」と手応えをつかんだ。

地中熱ヒートポンプの仕組みはこうだ。地中に深さ7・5メートルのパイプを埋めて水を送り込む。地中の温度は年間通じて13度と一定なので、夏は送り込んだ温かい水が冷やされ、冬は逆に冷たい水が温められて、13度前後になる。この地中熱をいったん冷媒に伝え、空気を圧縮すると温度が上がる原理を使うヒートポンプで約18度に上げる。加温した冷媒で水を温め、配管で循環させてイチゴの根元を温める。

イチゴは「寒すぎても暑すぎてもいけない果物」と村元さん。18度はイチゴ栽培に最も適した温度だという。根元だけでもこの温度を保てば、なつあかりは年中収穫できる「四季成り」となる。

ハウスで使っている地中熱ヒートポンプは従来よりも低コストの試作品だ。従来は地面に穴を掘るボーリングだけで70万円はかかったが、同研究所がパイプを地面に直接ねじ込む技術を開発、20万円程度に抑えた。さらに既製のエアコン装置を利用し、通常60万円以上するヒートポンプ本体の価格を40万円程度にまで下げた。

開発に携わった同研究所の南條宏肇(ひろただ)・弘前大学長特別補佐は「農家が買える値段まで下がってきた。さらに性能を高め、津軽の農業振興につなげたい」と語る。

村元さんも「収穫量をあと1、2割増やして規模を広げれば、採算が取れる。イチゴで成功すれば、トマトなど他の作物にも応用できるかもしれない。今後も自然エネルギーを使って、農業のコストをできるだけ下げていきたい」と意気込む。

-引用終わり-

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青森の温泉熱メロン

2012-01-28 01:23:47 | 大間原発の中間貯蔵化
1/4毎日新聞青森版が紹介しています。

-青森発・自然エネ元年:/3 温泉熱利用メロン /青森-

◇暖房用の重油不要に 農閑期の雇用創出、収入増へ酢製造も
つがる市木造藤田で、温泉熱を利用したメロンのハウス栽培が行われている。隣接する温泉施設からパイプで温泉を引き入れ、一定の温度を維持。県内で最も早く完熟メロンを出荷している。

メロン作りは厳冬の2月にスタートし、5月から収穫する。初競りは例年、5個10万円の高値が付く。普段の卸値も6個で6000~7000円。口コミで人気に火が付き、インターネット通販会社「フォーシーズン」を通じ全国に流通している。

栽培を手掛けるのは、五所川原市の建設会社「阿部工務店」。阿部祐一社長(50)は「公共工事の利益が年々薄くなっている。経営の多角化で生き残りを図るためだった」と説明する。

93年に温泉施設を買い取って改修し、04年には隣接する農地も買ってメロン栽培を始めた。温泉施設の源泉は63度。適温の45度に冷やすため、当初は駐車場に埋めた融雪パイプを通していた。さらなる有効活用を検討し、ハウス栽培に行き着いた。温泉のおかげで、ハウス内は栽培条件の13度以上を保てる。暖房用の重油は不要で、コストも大幅に削減できる。

阿部社長はハウス栽培を始める際、冬季の農業を振興する県の補助制度を利用した。「地球温暖化問題が認知され始めたころ。二酸化炭素を排出しない革新的な方法と申請した」と冗談っぽく笑う。

栽培のノウハウを基本から学ぶため、弘果弘前中央青果や弘前大に何度も足を運んだ。コメ農家の30、40代の女性3人を雇って栽培を任せている。女性たちにとっても農閑期の貴重な副収入だ。

阿部社長も期間中は月数回、余分な葉の摘み取りなどを手伝う。「ハウスの中は真冬でも40度を超える。農作業は予想以上に重労働だった」と話す。

女性たちと関わるうちに農家の厳しい境遇も分かってきた。「きつい仕事なのに年収が200万円に満たない人が大勢いる。何かがおかしい」。工務店の仕事を通じ、住宅ローンを組めない農家が多いことも知った。

農家の収入をさらに増やす方法を考えるようになり、割れて出荷できないメロンを酢に加工することを思い付いた。「加工品は高く売れる上、新たな雇用も生まれる」

10年6月に製造ライン作りに着手し、サンプルを作った。昨年1月には「走れメロ酢」として商標登録も済ませた。来年度以降、市販する計画だ。メロンを栽培する女性3人は、弘前大で醸造方法を学びながら酢造りも行っている。

「農業を格好良くて稼げる仕事にしたい。このままでは若い後継者は育たない」。温泉熱を使ったハウス栽培が、農家の苦境を救う切り札になろうとしている。

-引用終わり-

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