豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

モンガに散る

2011年01月27日 23時45分06秒 | シネレポ2010
解説: 1980年代の台北一の歓楽街モンガを舞台に、黒社会の世界に染まっていく
若者たちの友情やきずな、やがて訪れるかなしい運命を描くヒューマン・ドラマ。
俳優出身で『ビバ!監督人生!!』で映画初監督を飾ったニウ・チェンザーがメガホンを取り、
疾走感あふれる映像美学とエモーショナルな演出でヤクザ社会に生きる男たちの哀愁ドラマを描出。
ジョン・ウー監督ら名匠たちが激賞した、イーサン・ルアン、マーク・チャオら若手の熱演にも注目。

シネマトゥデイ



あらすじ: 1986年、台北一の繁華街モンガは商業地区として繁栄する裏で多くの極道組織が
覇権争いを繰り広げ、抗争の絶えない街だった。ある日、この街に引っ越してきた高校生の
モスキートと、モンガで一番の権力を持つ極道の親分の一人息子で校内勢力を仕切っている
ドラゴンが出会い、意気投合した彼らは青春の日々を謳歌するが……。



台湾では最高動員数の記録を樹立し、各種映画賞を総なめにした作品
第83回アカデミー賞の外国語映画賞のノミネート候補にもあがったそうですが
残念ながらそれはもれてしまったそうですが。

新年早々これはなかなかの掘り出し物の一品でした。
古き良き時代の青春映画であり、一昔か二昔前くらいの東映ヤクザ映画のような
懐かしさを感じさせる、胸躍らされる台湾版の極道映画。
極道映画と言っても、ドンパチシーンはほとんどなく、殺陣のシーンは多少あるものの
青春ドラマ寄りの内容で非常に見やすい内容でした。
義兄弟の契りを交わした4人の青年の友情や裏切り、心の葛藤の描写と演技、特に表情が
素晴らしく良くって、見ててついつい感情移入しまくりで見入ってしまいました。
ラストはちょっと悲しい結末ではありましたが、見終わった後の余韻は
心地よいものが残りました。