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豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

トランスアメリカ

2006年09月12日 16時33分28秒 | シネレポ
「トランスアメリカ」行ってきました。

性転換手術を直前に控え、LAで女性として慎ましく暮らしているブリーの前に、
突然、息子トビーが現れる。
自分が“父”と名乗れないブリーは、“親切な教会の女の人”を装い、
トビーの父親探しの旅に付き合うことになるーー。

主演女優のフェリシティ・ハフマンは本年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート。
(私、ずっと男が演じてると思ってました・・・失礼しました

こっちの方がオスカーにふさわしかったんじゃないかしら?

これは、面白かったぁぁ。
よくこんな話思いつくなぁって感心しちゃいました。
当事者の立場になるととっても悲惨な話かも知れないけど
とってもワクワクしながら楽しめました。

ブリーはこれから性転換手術を受けて女になろうとしてるのに、突然息子が現れる。
過去たった一度女性と関係を持った時に出来た子供が・・・
いまさら父親って言われても・・・

トビーは父親に捨てられ母親は若くして死なれ、義父には性的虐待を受けてと結構悲惨な過去を持つ
が、男娼やってたり、ドラッグやってたり、将来の夢はポルノ男優と決して素行のイイとは言えない若者。
ちょっとおバカに見えちゃうところがイイ味出してんだなぁ 

トビーにしてみたらこれほどショッキングなことはないはず。
だって今目の前にいる女性が自分のお父さんなんだから。
そうとも知らずに最後は・・あわわわわわ

この二人の距離感が絶妙というか、実に巧くて見てる側のハートをがっちり掴んで離さない。
果たして、ブリーはトビーに父親という事をつげるのか・・・それとも隠し通すのか・・・
秘密を知ったときトビーはどうするのか?!
ハラハラドキドキの緊張感というよりも、ワクワクした気分で画面に釘付け

見ててちょっと痛いとこもあるんだけど、そこがまたおかしくてしょうがない。
決して悲壮感は漂ってないところがイイ。
しかもただ笑えるだけじゃなく、その笑いの中に切なさとかいろんな感情がこみ上げてくる。

性同一障害といった難しいテーマを扱いながらも、コミカルでとってもハートフルに仕上がった高品質な作品。
難しいこと考えずに楽しんでイイんじゃないかな。
とても楽しかったです。





なんじゃこりゃ!?

2006年09月11日 17時29分09秒 | シネレポ
「笑う大天使(ミカエル)」なる映画を見てしまいました。
主演は上野樹理。

母の死後、生き別れになっていた大金持ちの兄(伊勢谷友介)と再会し、聖ミカエル学園に転校してきた史緒(上野樹里)。
庶民育ちの彼女は上流階級の生活に困惑するが、ひょんなことで“猫かぶり派”の和音(関めぐみ)や柚子(平愛梨)らと仲良くなる。
そのころ、世間ではお嬢様ばかり狙う誘拐事件が多発し、学園にも危険が迫っていた。

もうびっくりでした。
なんじゃこりゃ~~~ッて感じ。
まーーーーったく、予備知識なく行ってきたんですが、
予告見る限り、貧乏な女の子が何を間違ったか、お嬢様学校に入学してしまい
そこでの奮闘ぶりを描いた映画だと勝手に想像してたんですが、
全っ然違ってました。

この猫っかぶり派の3人は不思議な力を持ってて、お嬢様専門の誘拐犯と戦うんです。
いつしか、映画はワイヤーアクションやCGを使ったかなり本格的アクション映画のような様相に・・・
ぇぇぇこんな話だったのぉって感じで想像とすごいギャップ。
しかもCGはめっちゃチープ。テレビゲーム見てるみたい。
ええぇぇぇ、なんじゃこりゃ~って展開。
でも、あまりのくだらなさになんとなく笑えてしまう。
ラストもなんじゃこりゃ~です。
あぁぁぁ、まさに大天使ってか~~ぁぁぁ
思わず見終わって辺りキョロキョロ、キョドッてしまいました(私だけ置いてけぼり~??)
これって原作通りなんでしょうか?
原作知らないんで何とも言えないところなんですが、ヘンテコな映画でした。
(ヘンテコ映画部門第1位決定)

お金出してまで見なくてイイかも・・・
ファンの方はどうぞって感じ。


ココにも出てました伊勢谷友介。

そもそもカトリックの学校の制服がこんなに胸元開いてるかぁぁ??

長崎のハウステンボスで撮影されてたようですねぇ。
綺麗なところです(まだ行った事ない

ゆれる、ゆれる、、、

2006年09月08日 10時36分25秒 | シネレポ
東京で成功した写真家・猛は地方で家業を継ぐ兄、そして幼なじみの智恵子とともに懐かしい渓谷へと足をのばす。
そこで起こったひとつの出来事。事故なのか、事件なのか。
その出来事をめぐって、弟と兄の人生がゆれ動く……。

これはなかなか面白かった。
かなりどっぷりはまって見てました。
行間を読むって言うんでしょうか、シーンごとに色んな想いや推測が
頭の中を駆け巡る感じ。
久々、登場人物とシンクロして見入ってた感じ。
登場人物にゆれ動く感情と一緒に私の脳みそもフル活動
休む間もないくらいゆれ動かされてました。

二人の怪演もお見事。
何度背筋がゾッとしたことか・・・
第1位は検事が被害者宅から男性の体液を検出したって言った時の二人の表情。
これは凄かった。
第2位は兄が、弟猛に幼なじみの智惠子が酒強いだろってカマをかけてたことが発覚した瞬間。
第3位はオダギリが証言台で喋ってる時の兄香川の顔・・・

いままで見たオダギリジョー出演作の中では一番イイですね。
もちろん香川照之もお見事。気持ち悪いくらい凄い!
あと真木ようこって女優さん、何か興味わいちゃいました(イイですねぇ、この子)
軽く調べてみたら、結構出演作あって意外と気づかずに見てたみたい・・・







気にくわん!

2006年09月07日 01時17分54秒 | シネレポ
「マッチポイント」見てきました。

ウッディ・アレン監督、スカーレット・ヨハンソン主演のサスペンス。

マッチポイント・・・
あと1点で勝敗が決まる、最後の得点
テニスの試合でボールがネットに当たる
その瞬間ボールがどっちに落ちるか・・・
運良く向こうに落ちたら勝ち・・・
こっちに落ちたら負け・・・
(これがこの映画の山場に大きく関わってくる)

元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、大金持ちのトム(マシュー・グード)と親しくなり、
やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と結婚。
しかし、トムの婚約者で、セクシーなアメリカ人女優のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に
心を奪われ、不倫の関係に陥ってしまう。
次第に妻クロエとノラとの間の二重生活を密かに築いていくクリス。
愛欲と野望の狭間でクリスの思いは激しく揺れ動き
ついにとんでもない結末へと向かっていく・・・

ん~~、何か気に食わん!!
面白くないわけじゃなかったんですが、な~んか気に食わん!
このクリスって男、仕事も家庭も順風満帆。
愛人まで作ってそっちの関係もイイ感じ。
何でも欲しいものを手に入れて、ウハウハな毎日。
が、しかし!愛人が妊娠してしまったからさあ大変!
順調だったはずの関係にしだいにヒビが入っていく。
そして彼の出した決断は・・・
とうとう、とんでもない過ちを犯してしまう!

そして迎えるまさにマッチポイント
ネットの向こうに落ちたら天国、こっちに落ちたら地獄と同じ状況。
さあ、どっちに落ちる!!
あっ!こっちに落ちた!!
見てる我々、みんなニンマリ。ここから転落の道を突き進むだろうと・・・。
この勝ち組の男が地獄に堕ちる様を見てやろうとワクワクしながら見てたんです。
(人の不幸は蜜の味。ヒヒヒ
が、しかーし!

見てる客全員を裏切るかのようなまさかまさかの大どんでん返しがラストに
待ち構えているわけです。

映画としては、予測のつかない展開で面白いのかもしれませんが、
これが納得いかんとですよ。
なんて○○な男なんだぁぁって、妬みのような感情が沸々とこみ上げてきます。
まあ、こんな○○な男がいるんだろうなぁって(自分とは大違い)
どこか腑に落ちない気分で劇場を後にしました。

何のことは全然わかんないでしょ?
何か気になるでしょ??
是非劇場で確認してきてください
みんなこの気分を味わってきてください
みんながみんなこういう感想を抱くとは限りませんが。

決してつまんない映画とは言いません。
ただ私は気にくわーーーーん







親指探し

2006年09月05日 18時24分52秒 | シネレポ
「ラフ」とはしご見で「親指さがし」を見てきました。

小学生のころ、“親指さがし”に興じて友人を一人失った同級生5人が、20歳の同窓会後何者かに次々と襲われる恐怖を描く。

“親指さがし”とは、親指を失った少女の霊を慰め、親指を見つけることができた者は願いを叶えることができるという遊び。

ただ、この遊びに関するある都市伝説が彼らを恐怖に導くことに・・・

劇場には相変わらず若い女の子だらけ。
多分、半分は三宅君目当ての女の子ってとこでしょうか?
そして残りはホラー映画と思って見に来てる勘違い連中と言ったところか?

この映画ホラーだと思ったら大間違い。
ホラー映画みたいに何か出てきたり、人が殺されたりはしません。
(いや人は死ぬけど残酷なシーンはありません)

だから、怖いもの見たさで見に来てる連中は、肩透かしを喰らったようで
かなり退屈そうな様子。
携帯いじりだすバカがあちこちにいた

終わってエンドロールが流れるや待ってたかのように半分以上が退出。
残った連中はゲラゲラ笑ったり(ラストシーンに爆笑?)ワイワイガヤガヤ騒がしい有様。
私もとっとと退出しました。

これも色々突っ込みたくなる内容。詰めの甘さを感じずにはいられません。
途中、親指を無くした女の子の霊にまつわる村に行ったりして、謎解き的な様相を見せたかと思いきや
結局結末には何の関係もなかった??

それに○○○は失踪の全ての事実を知ってたわけで、当時警察に全部喋ってりゃ良かったのに。
それ言っちゃあ何も始まんないんだけどね


くだらない映画でした。お子ちゃま向け?
三宅君ファンだったらみてみてください。
(そんなんばっかやなぁ)




ROUGH

2006年09月04日 15時07分16秒 | シネレポ
「ラフ」行ってみました。

あだち充の同名大ヒットコミックを映画化した青春ラブストーリー。
脚本を『電車男』の金子ありさ、監督を『NANA』の大谷健太郎と、大ヒット映画のコンビが担当。

実家の和菓子屋が昔からライバル同士のため、亜美(長澤まさみ)と圭介(速水もこみち)は犬猿の仲。
同じ高校に入学して水泳部に入部した2人は、反発しあいながらも次第に引かれ合うようになる。
そんな亜美には、競泳日本記録保持者の恋人・弘樹(阿部力)がいて、
圭介と弘樹は水泳、恋のライバルとしてお互いを意識するようになる。


土曜日の昼間ってこともあってか、客のほとんどが若い女の子。
みんなもこみち目当てだったんでしょう。
さすが旬の俳優。なかなかの集客力を持ってます。
(一人隅っこに座ってた私は長澤目当てと思われてたんじゃないか、心配・・・・)

まあ・・・速水&長澤目当てで見に行く映画ですな。
二人のファンだったら、水着姿をたっぷり堪能出来て内容はさておき満足出来る事でしょう。
あだち充&原作ファンはきっと怒ってるでしょう。

私的には、なんか見てて虫唾がはしるくらい、こっ恥ずかしい。
もちろん初々しくて可愛いなぁって思って微笑ましく見れる青春ラブストーリーもあるんですが
これに関しては、ちょっと受け入れられなかった。
あと無駄が多い。いらないエピソードが一杯。だったらもうちょっと尺縮めてくれたら良かったのに。

ま、二人のファンじゃなかったら見に行く必要ないかも・・・


映画の日は2本立て

2006年09月03日 23時54分54秒 | シネレポ
映画の日、先週の金曜日で終了する映画「幸せのポートレート」と「アルティメット」
どっちか観ようと考えた末、「アルティメット」を見てみることにしました。

リュック・ベッソン、製作脚本によるノンスタント、ノンワイヤーアクションムービー。

パリ郊外の危険地区バンリュー13に暮らす青年レイト(ダヴィッド・ベル)は、街からのドラッグ一掃を目指すが、
ギャングの逆襲により妹を人質に取られてしまう。
同じころ、エリート潜入捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)は、ギャングに強奪され、
バンリュー13に持ち込まれた時限爆弾の解除を上層部から命じられる。


これは面白かったです。
CG、ワイヤー無しのアクションは爽快。
特に冒頭のジョッキーお得意の逃走アクションを彷彿とする逃走シーンは
迫力満点で見ごたえ抜群。ジャッキーのがコミカルアクションなら、こっちは
リアルアクションと言うか、スタイリッシュで華麗なアクション。
ココでがっちりハートを鷲掴みされてしまいました。

それともう一つハートを掴まれたのが劇中に登場する車。
さすがリュック・ベッソン、車のセンスがイイ!
と、なんでここまで誉めるかというと、冒頭に登場するデブチンが乗ってた車、
あれ私の車と同じなんですねぇ。ん~やっぱカッコイイ~って思っちゃいましたぁ

ストーリー的にはB級なノリだけど、アクションは本格的。
たっぷり楽しめました。なかなか満足。

2本目はしご見したのは「佐賀のがばいばあちゃん」。
リバイバル上映を見てきました。
やはり面白かった。

ヘビーな「スタンド・バイ・ミー」

2006年09月01日 17時15分40秒 | シネレポ
「さよなら、僕らの夏」見てきました。

誰しも考えるであろういじめっ子への復讐。
ほんのちょっと懲らしめるだけのつもりが、思わぬ悲劇に。
美しい自然に恵まれたオレゴンの夏の日の午後、少年たちに人生最大の残酷な試練が待ちかまえていた・・・

これはなかなか面白かったです。
小気味良い緊張感が全編漂ってて見ごたえありました。
犯した罪の重さに揺れ動く心理描写が見事でした。
かなりグッと胸に突きつけられるものがありました。

ひと夏の甘酸っぱい冒険の思い出と呼ぶには、あまりに過酷な体験。
大人への階段と呼ぶにはあまりに重く残酷な運命が立ちはだかる。
「スタンド・バイ・ミー」とはまた一味違う少年たちの冒険物語。

日本でも少年たちによる短絡的な殺人事件が頻繁に起こってる昨今、
自らが犯した罪に真っ向から向かい合い、悩み苦しみ葛藤する姿は
どこか救いを感じられるものがありました。

彼らが最後に出した答え。
正しい選択だったと思います。
過酷な試練が待ち構えてるとは思うが、きっと立派な大人になることだろうと
願いながらしっかり見届けてきました。

なかなかイイ映画でした。
福岡では単館上映でしかもレイトショーで1日1回の上映。
しかも上映期間はたったの1週間。
実にもったいない!もっと多くの劇場で上映すればいいのに。

奇跡の夏

2006年08月30日 16時43分27秒 | シネレポ
「奇跡の夏」を見てみました。

9歳の腕白坊主ハニ(パク・チビン)と、12歳の物静かな兄ハンビョル(ソ・テハン)は仲のいい兄弟だ。
ある日体調の悪い兄と一緒に学校を早退したハニがTVゲームに熱中していると、
帰宅した母(ペ・ジョンオク)に塾をサボったことがバレて叱られる。
だが兄は本当に体調が悪く、駆け込んだ病院で脳腫瘍と診断され……。

実話なんだそうです。
兄弟役の子役二人は共に映画初共演で、弟役のパク・チビンは2005年ニュー・モントリオール国際映画祭最年少の主演男優賞受賞者となったそうです。

号泣覚悟で行ってきたんですが、思ったほど泣けませんでした。
感動しなかったわけではないんですが、イマイチはまらなかった・・・

何故か・・・?あくまでも個人的な印象なんですが、な~ぜだかイマイチどの登場人物にも
感情移入できなかった。
弟は確かに演技も達者で可愛いとは思ったけど、あまりに純真無垢過ぎるというか
わんぱくでやんちゃだから、見てて何かやらかすんじゃないかってハラハラドキドキで
気が気でないって感じ。
もうちょっと大人しくしてろよーって感じ。ちょっとイライラ気味でした(笑)。

あと、お母さんにもなんとなく共感出来ない。むしろどこか気に食わない。
確かに突然子供が命に関わる病気になってショックなのはわかるけど
な~んか見ててあまり同情出来ない。何故だろ
お父さん・・・影が薄い・・・
あくまで個人的な印象なので気にしないでください。
多分同じ子を持つ母親の立場の方だったら、見てられないくらいの状況かもしれません。

ちょっと期待し過ぎて、肩透かしをくらった感じ。
普通に見ると楽しめるとは思います。

オーロラに感動!

2006年08月23日 23時51分02秒 | シネレポ
北極圏に実在する老狩人の真実のドラマ。
犬ぞりなどを使う伝統的狩猟方法を貫くノーマン・ウィンターの、シンプルかつ機能的な暮らしを映し出す。
まるでドキュメンタリー映画のような作りの映画。

ノーマン・ウィンターは、50年間ロッキー山脈で罠猟を続けてきた。
彼はネイティブ・アメリカンの妻、ネブラスカや犬ぞりを引く犬たちと
厳しい大自然の中で暮らしてきたが、そろそろ引退を考えていた。
そんな折、彼は犬ぞリのリーダーである長年の相棒を交通事故で失ってしまう。

またまた不覚にもスイマーに襲われてしまいました
予告の時点ですでにやばい状態だったのですが、冒頭はスイマーとの凄まじい攻防でした。
なんとか打ち勝って集中してみる事が出来たのは30分過ぎくらいから。1/3損しちゃった。

でまあぁぁ、素晴らしい
大画面でみて正解!といってもちっちゃなミニシアターだったんだけど・・・

お世辞抜きに美しい風景
感動以外何もありません。
オーロラが出た時は、思わずお口ポッカァァァン
これだけでも1800円出す価値あり(今回ポイントで無料鑑賞だったんだけどね)

人の手が加わる事によって、保たれてる自然の生態系があるって事を強くアピールしてました。
そうした生き様に誇りと生きがいを見出したノーマン。
ただそれも森林伐採などでそのバランスが崩れてしまってる
狩人も廃業せざる得ない状況に陥ってる現状。

これはリベンジしなくてはいけません!
もう一回しっかり見ようと思います




全員片想い

2006年08月22日 10時13分34秒 | シネレポ
「ハチミツとクローバー」見ました。

浜美大に通う竹本(櫻井翔)は、ある日、一心不乱に絵を描く少女・はぐみ(蒼井優)に恋心を抱く。
彼女は大学の教授・花本(堺雅人)の親戚で、天才少女とうわさされる転入生だった。
はぐみのことが頭から離れない竹本だったが、
彼と同様にはぐみを気にかける非凡な先輩・森田(伊勢谷友介)の存在が竹本の恋心をかき乱し……。

はぐの可愛さだけで、十分満足


キャッチフレーズが「全員片想い」ってだけあって、ドロドロした人間模様もなく
特に恋が進展することもなく、ハラハラドキドキすることもなく
淡々とした展開。
韓流ドラマとか好きな人には、きっと物足りないことでしょう。
あまりに爽やかすぎるというか、純粋すぎるところは、ちょいとこそばゆかったりします。

結構キャラクターが個性的でその辺は意外と面白かった。
そんな中、何の取り柄もない平凡キャラの桜井翔君はあまりに平凡過ぎて
主演のはずなのに、存在感が薄い。どっちかっつうと伊勢谷君の方が主役っぽかった。
最後も一体一人で何をやってるのやら・・・って感じ。トホホでした。

まあ、はぐちゃんが可愛かったんでそれだけで満足でした。


それにしても、この映画を見てたら大学ってホントに楽しそう。
でも現実はあんなんじゃありません!
私もああいうキャンパスライフを夢見てたんですが、全くときめくような出来事はなかったです。

まあ、この映画の舞台は美術大学ってことですが、理系の工学部に関して言わしていただくと
男子校とかわりません!!

120人くらいのクラスの中に女性は7,8人しかいませんでした。
そんなに少ないと女の子ばっかり仲良くなってかたまってしまうから、
男子は近寄り難かったりします。
それ以前にどうでもいいような子しかいなかったんですが・・・

私が行った大学は工学部は大学構内の片隅に追いやられたような所にあって
一般車道を渡って行く様なまるで隔離されたような場所にありました。
しかも校舎は薄汚い高校と同じような校舎。なんかドンヨリした空気が漂ってます(笑)
学校のパンフにはそんな写真載ってません。まさに騙された気分です。

一般教養の授業で文系の棟に入った時や、たまに文系の方の学食まで食べに行ったりすると、まるで別世界。
こんな華やかできらびやかな場所があったのかぁぁなんて感動したものでした(笑)

大学の先生とああいった飲み会なんてありません!
あんな先生すらいませんでした
バイトもする余裕なんてありませんでした。 (上手くやってる人いるみたいだったけど)
私立に通ってたらあんな気安く留年しようなんて考えられないもんです。
単位取るのに必死です。出席もカードに名前記入して提出しないといけないので
代弁もできないし、さぼれない・・・

何だか見てて、羨ましく眩しい見えてなりませんでした。
と同時に、自分の青春時代って一体何だったんだろうみたいな気分にもなってしまいました。




ちょっと予想外・・・

2006年08月21日 00時17分19秒 | シネレポ
幽霊が見えるようになったわんぱく少年を主人公に、一色まことの人気コミックの実写映画化したひと夏の冒険物語。

近所で知らぬ者のいないわんぱく坊主の花田一路(須賀健太)は、
今日も母親の寿枝(篠原涼子)とテレビをめぐって激しいバトルを繰り広げていた。
怒り狂う母親から逃げるため、自転車を猛スピードで走らせていた一路はトラックに跳ねられてしまうが、
奇跡的に一命を取りとめる。しかし、幽霊が見えるという不思議な力を授かってしまい……。

原作は漫画ということですが、全く知らずに見てみました。
劇場には子供づれの家族の姿が多かったです。
場内からは爆笑が起こるシーンも多々あり。

・・・も、前半のみ。
話が進むに連れて、思いのほかシリアスな内容に。

一路の父と壮太の父親の過去
謎の女子高生幽霊、蚊取線香の過去
謎の幽霊沢井と蚊取線香の関係
この辺りかなり重い内容です。
子供たち置いてけぼり状態でした。
一応所々ギャグが散りばめられてはいるんですが。
運動会のシーンでは、思わず号泣してしまいました。哲太にやられた。

一路役の須賀君は可愛いし、まさかまさかの話の展開ではありましたが
逆に思いのほか、楽しめる映画でした。
子供よりも大人の方が楽しめる映画かも。



蚊取線香。ちょっと斉藤由貴似?
彼女の過去は悲しすぎる・・・。笑えない・・・

終始ギャグに徹してくれたのはもたいまさこ。









釣りバカ日誌17 

2006年08月20日 22時18分06秒 | シネレポ
ハマちゃんとスーさんの“釣りバカ”コンビが、釣りと人助けに大奮闘する大人気シリーズ第17弾。
おなじみハマちゃん役の西田敏行と、スーさん役の三國連太郎が、
石川県の金沢や輪島を舞台に、愉快痛快のドタバタ人情劇を繰り広げる。

料金1000円均一ということで、ここ最近ずっと劇場で見てます。
やっぱ1000円だと、ついつい見てもいいかなぁって思っちゃいますよねぇ。

今回もハマちゃんパワー全開で笑わせてくれます。
が、前作があまりにハチャメチャだったからか、今回ややおとなしめだったかな?
お約束的なギャグもちょっと忘れ気味??
スーさんもちょっと疲れ気味?老後の事とか老いを感じさせる発言もあったりで
今後の動向も気になるところ。

今回のゲストマドンナは石田ゆり子。と大泉洋。
石田ゆり子も美しくて良かったですが、大泉洋が好印象。
ちょっと不器用で憎めないイイ奴な役どころです。
ちょっと二人の関係の発展の仕方が突拍子もない早い展開で
もうちょっと丁寧に描いて欲しいところでもあったんですが・・・
北海道のローカルタレントだった大泉さん、すっかり全国区のタレントって感じですね。
個人的には好きですねぇ。なかなか芸達者で良いです。

今回の舞台の金沢、ホンットいい所です。
是非とも一度行ってみたい素敵なところでしたぁ。

寅さんを追い越すくらい、ロングランシリーズとしてこれからもずっと続いて欲しいですね。

そういや、久しぶりダンディ板野を見たぁぁ。
まだいたんやねぇ(笑)


前売り特典の扇子~






あなた知ってる?

2006年08月19日 02時30分19秒 | シネレポ
白塗りの化粧に全身白ずくめという、特異な姿で注目を集めた伝説の娼婦
“ハマのメリーさん”をめぐるドキュメンタリー。
90年代に突然姿を消し横浜の都市伝説となっていたが、シャンソン歌手の
故・永登元次郎ら彼女を知る人々へのインタビューを通し、
メリーさんの実像に迫る。


メリーさんの存在も都市伝説として語り継がれていたことも全く知らずに見てみました。
白塗りの顔に白いドレス姿。どこか異様とも言えるその風貌のメリーさんのポスターに
興味を持ってしまって・・・。

興味本位でちょっと邪な気持ちも持ちつつ見てみたのですが、見ていくうちにメリーさんの
生き様にじわじわと引き込まれてました。

本名も年齢も何故横浜に現れたのか?どこにすんでいたのか?何故白塗りなのか?全て謎だらけのメリーさん。
決して自分からは何も語ろうとしないが故、膨らんでいった噂話の数々。
映画はそんなメリーさんの知られざる事実を探るのではなく
メリーさんと親交があった人や関わりのある人達の思い出話とともに
メリーさんという人の人間像に迫っていく感じ。
と同時に、知られざる裏のヨコハマの歴史も浮き彫りとなっていく。
横浜と言えば若者のデートスポットてイメージしかなかった町の知られざる一面が・・・

50年間横浜の街角に立ち続け、娼婦としての行き方を貫き通したメリーさん。
決して媚びることもせず、施しを受けることも拒み(裸銭は決して受け取らない、封筒に入ったものでないと)
どんな苦境におかれても決して気品ある立ち振る舞いを忘れず、気高く生き抜いたメリーさんには
どこか感動的で、見てて胸一杯になりました。

そしてラストシーン。
この映画、もう1人の主人公、メリーさんと親交が深かったシャンソン歌手の元次郎さんが
横浜を去り故郷の養老院で暮らすメリーさんを訪ねて「マイウェイ」を披露するシーン。

素顔のそして初めて動くメリーさんの登場。そしてたった一言、か細い声が聞けた!
思わず鳥肌がたってしまいました。
元次郎さんの歌を聞く養老院の老人達が映された時、テロップが出る前に、
これがメリーさんだ!とすぐわかるくらいやはり気品ある雰囲気は健在といった感じでした。
元次郎さんの歌に何度も何度もうなづきながら聞く姿に思わず目頭が熱くなりました。

とても見てよかったと思った映画。
見終わった時に、心地よい感動が込み上げてくる映画でした。

満足度高し。