6時、起床。
大雨だ。一晩中、土砂降りの雨だった。
今日、ジャルガオンへ向かう。
ジャルガオンは、デカン高原の北西にあり、最も近い大都市はムンバイである。
バラナシから西にデカン高原を横断しなければならない。
ここは、世界遺産 アジャンター石窟群への玄関である。
マネージャーが部屋に食事代を取りに来た。請求されたのはRs250(440円)であった。
安過ぎる! ビール代が含まれていない、夕食2食分だけの様だ。
間もなくして、従業員が来てビール大2本分Rs320(560円)を請求され支払った。
インドでは酒類の販売許可のライセンス料が高いのでアルコール類を置いていない所が多い。
ここのG.Hでも、建前は客に頼まれて買ってきただけと別会計にしていた。
9時にオートリクシャーを頼んでいるので、5分前にフロントに行ってチェックアウトした。
韓国人?客が居た、小雨になるのを待ってバックパックを担いで出て行った。日本語で挨拶して出て行ったのだ。
日本人であった! 別のG.Hに移る為にチェックアウトしたようだ。それが正解である。
道路が冠水しているとマネージャーが言っていた。
西欧人カップルがフロントに来た、女性だけがバックパックを持っていた。
雨はしとしと降っていた、オートリクシャーは、中々来なかった。
冠水しているからオートリクシャーが来ないとは言っていない、何故、これほど遅れるのか?
9時40分にオートリクシャーは来た。40分遅れだ。
来るなり、オートリクシャーを横倒しにして整備をはじめた。1人で簡単に横倒しできるのには驚いた。
西欧人女性も乗るようだ。
マネージャーがあなたはRs200と言うのでRs100と怒鳴ってやった、運ちゃんはRs100でいいと言った。
狭い路地を出て、大通りを行くと100mほど道路が冠水していた。
オートリクシャーは、そこに突っ込んで行った。
バイクが運ちゃんの膝まで浸かって、こちらに向かって来た。
オートリクシャーの床までは浸からず、私達は濡れなかった。
冠水道路をもう少しで抜け出る時、エンジン音がおかしくなり、辛うじて抜け出たところで止まってしまった。
運ちゃんは、エンジンのプラグを取り外して拭いていた。
エンジンの調子を確認して運ちゃんは出発した。
また、冠水道路があり、突っ込んで行った、エンジン音がおかしくなったが無事に通過した。
さらに突っ込んで行った、トヨタのSUVが追い越し際の波で私の片足を洗って行った。靴の中まで濡れた。
何箇所かで冠水していた、冠水道路内で停まらないでくれと思っていたが、とうとうエンストで停まった。
車が行き交う場所で停まり、水位が深そうであった。しかし、行き交う車が居なくなると地面が現れた!!!
オートリクシャーを降りてみた、エンジン整備していると思っていた運ちゃんがいない?
女性にどこから来たのか?と聞くと、イスラエルとの事。
バラナシ空港11時30分発の飛行機でニューデリーへ、今日ニューデリーからイスラエルに帰ると言っている。
今10時過ぎである、空港まで1時間掛かるとして11時着、搭乗が始まっている時間だ。
オートリクシャーでは駄目だ、乗用車を!と彼女は言っていた。
運ちゃんが戻ってきてエンジン整備後、セルを回すがエンジンがかからない。
再度セルを回すが駄目だ、シュルシュル・シュルシュル・・・、バッテリーが上がりそう。
それ以上止めてくれと思っていると、サイドブレーキを長くした様なレバーを引いた、それは、手動スターターであった。
手動スターターを3度ほど引くと、エンジンを掛けた。
乗用車は多く走っているがオートリクシャーは少ない、客は大勢いてオートリクシャーを待っているが来ない様だ。
10時30分ごろバラナシ駅に着いた。運ちゃんがガンバっていたのでRs100のところRs200(350円)を払った。
私の乗る列車は11時25分発なので、まだ1時間はある。
駅構内に入ると停電していた、電光掲示板も稼動していなかった。
何番のプラット・ホームに行けばいいのか分からないので、昨日列車のチケットを買った外国人ツーリストセンターに行った。
ここでも分からない様で、英語でどこそこへ行け!と言っているのだが、その場所がまったく分からない。
職員が案内してくれたところは電光掲示板下の事務所で、電光掲示板のコントロールをしている所だろう。
乗客がこの事務所を取り巻いている、こんな時に相手にされないのは当然である。直ぐに事務所を出た。
途方に暮れた、取りあえず高架橋を渡りプラット・ホームに行って見た、西欧人が居たのでチケットを見せると、このホームではないとの事。
電光掲示板の下に小さな掲示板(ボディランゲージで小さい掲示板が理解できた)があり、そこでプラットホームNo.が分かると教えてくれた。
彼らがホームで列車を待っているのだから、間違いない。電光掲示板下に行って見た。
電光掲示板下に大きな人だかりが出来ていて、その前に大きな模造紙に手書きで列車名&No.、発車時間、ホームNo.が書かれていた。
私の列車は、9番ホームであった。前に行き横の兄ちゃんに9 or 8と確認すると9と言われたのだ。
橋を渡りホームに降りると西欧人の若い女性2人が居た。
チケットを見せると、彼女達もチケットを出して見比べた、同じ列車である事が分かった。
さらに彼女達はシートNo.が私と連番であることを見付けた、同じブースであった。
私は彼女達に付いて行く事にした。
彼女達は若くて可愛いのでインド人がいろいろ話し掛けていた。
インド人男性が彼女達に伝えていた、それを彼女達が私にも教えてくれた、悪い知らせであった。
11時25分発の列車が13時に遅れるとの事だ。
雨は上がっているが、ホームの床は濡れている。工事中のレンガを床に置き、座って小説を読んだ。
13時が近付くと、列車が14時になる?、16時になる?などの情報が入った。
列車がいつ来るか分からず、ホームを離れることができない。
バラナシ駅ホーム
雨が降り出した。しとしと降っている。
屋根柱の基礎コンクリート部に彼女達と私のバックパックを置いているが雨がかかった。
ディバックから傘を出しバックパックに傘を差した。
彼女達はそれを見て感心していた。
このぐらいはさせて頂きます。この状況下では私1人で列車情報を得るのが難しい。彼女達のお蔭ですという感じである。
乗客は、屋根のあるところに集まるので混雑する。
14時になっても、16時になっても列車は来なかった。
15時50分発のムンバイ行きは、定刻通り出発して行った。この列車は予約時の第2希望の列車であった。ああ!!!
列車情報を伝えてくれる地元客が2人おり、その1人が彼女達に列車が20時になると伝えていた、俺の家で待たないかと誘っていた。
彼女達はその誘いを断わっていた。
もう1人が18時になると伝えていた。
どちらが正しいのか? どちらも間違っているのか?
私は座るところがないので立ちっぱなしだ。
小説を読んでいると文字が珍しいのか2人が両側から覗き込んでくる。
ムンバイのIT学校に行くという若者グループが居た。
日本では列車は遅れるのかと質問され、大都市では5分毎に電車がホームに入ってくるので遅れたら大変な事になる。だから遅れないと答えた。
ただし、事故、豪雨&強風で全線ストップすることはある。
猿が屋根の梁伝いに移動して行く、赤ちゃん猿が可愛い。気を付けなければ人が持っている食べ物を取られる。
昼過ぎにはホームに牛が来て餌をねだっていた、私達のところにも来て、地元客がお尻を叩いて追い払ってくれた。
線路にも牛が歩いていた。
雨がしとしと降っている。日が暮れて暗くなった。
もう7時間待っている、このホームで動けずにいる。
朝食を取らなかったので腹が減った、ホームで買ったクッキーと水、リンゴ1ケを買いペットボトルの水で洗って食べただけだ。
20時ごろ、男がホームを走って来て何か叫んでいる。
彼女達のところには地元客が来て話していた、ポーターを連れて来たのでに荷物を持たせ案内してもらえと言っている様だ。
彼女達はポーターを断わり、バックパックを取り上げた。
私もバックパックを担ぎプラットホームNo.を尋ねると5番ホームとのことであった。
人混みの中を歩いた、橋の階段を上る頃に彼女達とは逸れていた。
しかし、若い地元客が私に寄り添う様に着いて来る。何者?
5番ホームへの降り口が工事中で通れない、もう片側の降り口が見当たらない。
何者?に5番ホームと言うが知らない様だ。
5番ホームへの降り口を見付け階段を降りるが、今度はホームの前後、どちらに行けばいいのか分からない。
こちらだと決断して向った、同じ方向に歩いている乗客がいたので2A、3Aはこちらか聞くとそうだった。
車両A1を見付け、車掌が居たのでチケットを見せて確認した。
何者?が私から離れて行った。彼は何者????
1年前のスリランカ旅行でキャンディからの列車で今回の様に若者が私を介添えしてくれた。
何者?もそうだったのか? 気持ちだけで有難う。
彼女達が来ないのでホームの出ると、こちらに来るのが見えた。
私の座席は2段ベッドの下段で、彼女達は、2段目の左右ベッドであった。
間もなくして、彼女達も疲れているのだろう、それぞれベットメーキングし始めた。
私もベッドメーキングして寝る体勢が整った。
21時ごろ列車は動いた。10時間遅れで出発した。
就寝。
列車は停まっている様だ。
大雨だ。一晩中、土砂降りの雨だった。
今日、ジャルガオンへ向かう。
ジャルガオンは、デカン高原の北西にあり、最も近い大都市はムンバイである。
バラナシから西にデカン高原を横断しなければならない。
ここは、世界遺産 アジャンター石窟群への玄関である。
マネージャーが部屋に食事代を取りに来た。請求されたのはRs250(440円)であった。
安過ぎる! ビール代が含まれていない、夕食2食分だけの様だ。
間もなくして、従業員が来てビール大2本分Rs320(560円)を請求され支払った。
インドでは酒類の販売許可のライセンス料が高いのでアルコール類を置いていない所が多い。
ここのG.Hでも、建前は客に頼まれて買ってきただけと別会計にしていた。
9時にオートリクシャーを頼んでいるので、5分前にフロントに行ってチェックアウトした。
韓国人?客が居た、小雨になるのを待ってバックパックを担いで出て行った。日本語で挨拶して出て行ったのだ。
日本人であった! 別のG.Hに移る為にチェックアウトしたようだ。それが正解である。
道路が冠水しているとマネージャーが言っていた。
西欧人カップルがフロントに来た、女性だけがバックパックを持っていた。
雨はしとしと降っていた、オートリクシャーは、中々来なかった。
冠水しているからオートリクシャーが来ないとは言っていない、何故、これほど遅れるのか?
9時40分にオートリクシャーは来た。40分遅れだ。
来るなり、オートリクシャーを横倒しにして整備をはじめた。1人で簡単に横倒しできるのには驚いた。
西欧人女性も乗るようだ。
マネージャーがあなたはRs200と言うのでRs100と怒鳴ってやった、運ちゃんはRs100でいいと言った。
狭い路地を出て、大通りを行くと100mほど道路が冠水していた。
オートリクシャーは、そこに突っ込んで行った。
バイクが運ちゃんの膝まで浸かって、こちらに向かって来た。
オートリクシャーの床までは浸からず、私達は濡れなかった。
冠水道路をもう少しで抜け出る時、エンジン音がおかしくなり、辛うじて抜け出たところで止まってしまった。
運ちゃんは、エンジンのプラグを取り外して拭いていた。
エンジンの調子を確認して運ちゃんは出発した。
また、冠水道路があり、突っ込んで行った、エンジン音がおかしくなったが無事に通過した。
さらに突っ込んで行った、トヨタのSUVが追い越し際の波で私の片足を洗って行った。靴の中まで濡れた。
何箇所かで冠水していた、冠水道路内で停まらないでくれと思っていたが、とうとうエンストで停まった。
車が行き交う場所で停まり、水位が深そうであった。しかし、行き交う車が居なくなると地面が現れた!!!
オートリクシャーを降りてみた、エンジン整備していると思っていた運ちゃんがいない?
女性にどこから来たのか?と聞くと、イスラエルとの事。
バラナシ空港11時30分発の飛行機でニューデリーへ、今日ニューデリーからイスラエルに帰ると言っている。
今10時過ぎである、空港まで1時間掛かるとして11時着、搭乗が始まっている時間だ。
オートリクシャーでは駄目だ、乗用車を!と彼女は言っていた。
運ちゃんが戻ってきてエンジン整備後、セルを回すがエンジンがかからない。
再度セルを回すが駄目だ、シュルシュル・シュルシュル・・・、バッテリーが上がりそう。
それ以上止めてくれと思っていると、サイドブレーキを長くした様なレバーを引いた、それは、手動スターターであった。
手動スターターを3度ほど引くと、エンジンを掛けた。
乗用車は多く走っているがオートリクシャーは少ない、客は大勢いてオートリクシャーを待っているが来ない様だ。
10時30分ごろバラナシ駅に着いた。運ちゃんがガンバっていたのでRs100のところRs200(350円)を払った。
私の乗る列車は11時25分発なので、まだ1時間はある。
駅構内に入ると停電していた、電光掲示板も稼動していなかった。
何番のプラット・ホームに行けばいいのか分からないので、昨日列車のチケットを買った外国人ツーリストセンターに行った。
ここでも分からない様で、英語でどこそこへ行け!と言っているのだが、その場所がまったく分からない。
職員が案内してくれたところは電光掲示板下の事務所で、電光掲示板のコントロールをしている所だろう。
乗客がこの事務所を取り巻いている、こんな時に相手にされないのは当然である。直ぐに事務所を出た。
途方に暮れた、取りあえず高架橋を渡りプラット・ホームに行って見た、西欧人が居たのでチケットを見せると、このホームではないとの事。
電光掲示板の下に小さな掲示板(ボディランゲージで小さい掲示板が理解できた)があり、そこでプラットホームNo.が分かると教えてくれた。
彼らがホームで列車を待っているのだから、間違いない。電光掲示板下に行って見た。
電光掲示板下に大きな人だかりが出来ていて、その前に大きな模造紙に手書きで列車名&No.、発車時間、ホームNo.が書かれていた。
私の列車は、9番ホームであった。前に行き横の兄ちゃんに9 or 8と確認すると9と言われたのだ。
橋を渡りホームに降りると西欧人の若い女性2人が居た。
チケットを見せると、彼女達もチケットを出して見比べた、同じ列車である事が分かった。
さらに彼女達はシートNo.が私と連番であることを見付けた、同じブースであった。
私は彼女達に付いて行く事にした。
彼女達は若くて可愛いのでインド人がいろいろ話し掛けていた。
インド人男性が彼女達に伝えていた、それを彼女達が私にも教えてくれた、悪い知らせであった。
11時25分発の列車が13時に遅れるとの事だ。
雨は上がっているが、ホームの床は濡れている。工事中のレンガを床に置き、座って小説を読んだ。
13時が近付くと、列車が14時になる?、16時になる?などの情報が入った。
列車がいつ来るか分からず、ホームを離れることができない。
バラナシ駅ホーム
雨が降り出した。しとしと降っている。
屋根柱の基礎コンクリート部に彼女達と私のバックパックを置いているが雨がかかった。
ディバックから傘を出しバックパックに傘を差した。
彼女達はそれを見て感心していた。
このぐらいはさせて頂きます。この状況下では私1人で列車情報を得るのが難しい。彼女達のお蔭ですという感じである。
乗客は、屋根のあるところに集まるので混雑する。
14時になっても、16時になっても列車は来なかった。
15時50分発のムンバイ行きは、定刻通り出発して行った。この列車は予約時の第2希望の列車であった。ああ!!!
列車情報を伝えてくれる地元客が2人おり、その1人が彼女達に列車が20時になると伝えていた、俺の家で待たないかと誘っていた。
彼女達はその誘いを断わっていた。
もう1人が18時になると伝えていた。
どちらが正しいのか? どちらも間違っているのか?
私は座るところがないので立ちっぱなしだ。
小説を読んでいると文字が珍しいのか2人が両側から覗き込んでくる。
ムンバイのIT学校に行くという若者グループが居た。
日本では列車は遅れるのかと質問され、大都市では5分毎に電車がホームに入ってくるので遅れたら大変な事になる。だから遅れないと答えた。
ただし、事故、豪雨&強風で全線ストップすることはある。
猿が屋根の梁伝いに移動して行く、赤ちゃん猿が可愛い。気を付けなければ人が持っている食べ物を取られる。
昼過ぎにはホームに牛が来て餌をねだっていた、私達のところにも来て、地元客がお尻を叩いて追い払ってくれた。
線路にも牛が歩いていた。
雨がしとしと降っている。日が暮れて暗くなった。
もう7時間待っている、このホームで動けずにいる。
朝食を取らなかったので腹が減った、ホームで買ったクッキーと水、リンゴ1ケを買いペットボトルの水で洗って食べただけだ。
20時ごろ、男がホームを走って来て何か叫んでいる。
彼女達のところには地元客が来て話していた、ポーターを連れて来たのでに荷物を持たせ案内してもらえと言っている様だ。
彼女達はポーターを断わり、バックパックを取り上げた。
私もバックパックを担ぎプラットホームNo.を尋ねると5番ホームとのことであった。
人混みの中を歩いた、橋の階段を上る頃に彼女達とは逸れていた。
しかし、若い地元客が私に寄り添う様に着いて来る。何者?
5番ホームへの降り口が工事中で通れない、もう片側の降り口が見当たらない。
何者?に5番ホームと言うが知らない様だ。
5番ホームへの降り口を見付け階段を降りるが、今度はホームの前後、どちらに行けばいいのか分からない。
こちらだと決断して向った、同じ方向に歩いている乗客がいたので2A、3Aはこちらか聞くとそうだった。
車両A1を見付け、車掌が居たのでチケットを見せて確認した。
何者?が私から離れて行った。彼は何者????
1年前のスリランカ旅行でキャンディからの列車で今回の様に若者が私を介添えしてくれた。
何者?もそうだったのか? 気持ちだけで有難う。
彼女達が来ないのでホームの出ると、こちらに来るのが見えた。
私の座席は2段ベッドの下段で、彼女達は、2段目の左右ベッドであった。
間もなくして、彼女達も疲れているのだろう、それぞれベットメーキングし始めた。
私もベッドメーキングして寝る体勢が整った。
21時ごろ列車は動いた。10時間遅れで出発した。
就寝。
列車は停まっている様だ。