塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

Windows10のスクリーンセーバーを奇貨に、ドイツ・ザクセンのノイラーテン山城のご紹介。

2016年08月02日 | 旅行
  
7月末までのWindowsアップデートテロの嵐がようやく過ぎ去り、ほっと一安心している8月のはじめ。小生のPCは一度だけアップデート予約ウィルスが作動しただけで事なきを得ました(笑)

使ってもみないで文句をいうなと言われるかもしれませんが、実は小生すでにWindows10に触っております。2か月ほど前に職場のPCが新しくなったのですが、当然ながら中身は10です。今のところ慣れれば問題ない程度の使いにくさなのですが、それ以上になにかと小うるさいのが気になります^^;

で、10では放置時のみならず立ち上げ時にもスクリーンセーバーが毎回ランダムで表示されます。ほとんどが世界中の美しい景色をさらにデコレーションしたようなものなのですが、その中の1枚にどうも見覚えが…。

そうだ!これは数年前に行ったドイツの「ノイラーテン山城(Felsenburg Neurathen)」ではないか!



こ~んなところにある城跡で(右手の人だかりのあるあたりが塔の跡)、



復元予想図はこんな感じだそうです。

城とはいってもドイツでは珍しい建物がまったく残っていない城跡で、土台となっている岩山にかつての柱穴などがみられるだけです。というのも、これまたドイツでは珍しい総木造のお城だったからのようで、石林のように細くそそり立つ岩山の上に木組みの塔を建て、それぞれを木橋で繋いだものだったそうです。

今ではテーマパークのような有料エリアになっていて、柱穴に鉄格子の橋を渡しています。木製よりは鉄の方が安心とはいうものの、下を向けば隙間からはるか彼方に地上が見え、



横を見れば史跡保存のためとはいえ、当時の穴にそのまま鉄材を乗っけただけのちょっとおっかなびっくりな設備でスリル満点です☆



さて、そんなノイラーテン山城があるのはドイツ東部のドレスデンからプラハ方面へ電車で30分。「ザクセンのスイス」と呼ばれる奇岩巨岩が連なる絶景の観光スポットです。最寄駅のクーアオルト・ラーテン駅からポンポン船の渡しで対岸に渡り、歩くことものの30分足らずでこの景色に出会えます。文化・芸術の都ドレスデンを訪れたら、ちょっと足を延ばして自然観光というのもオススメですよ!

というわけで、図らずも(?)Windows10をお持ちの方は、スクリーンセイバーの画面にちょっと注目してみると気も紛れるでしょう^^

ちなみに、ちょっと詳しい方なら抹消された世界遺産「ドレスデンのエルベ渓谷の文化的景観」というのがあったのをご存じでしょう。「エルベ渓谷」というと、この「ザクセンのスイス」が含まれているように感じと思いますが、実はここはもともと登録範囲外でした。とても紛らわしい話ですが、これにはウラがあると私は睨んでいます。詳しくは以前こちらに記事にしたので、興味のある方はご参照ください。