午前中はひたすらウニ剥きですが、午後は日によって「副業」でモズク採りに出かけるので、その時は船に乗せてもらえました。私は舳先側に乗るので凪の日はルンルンですが、少しでも波があると船首がバンバン跳ね上がり、着地のたびに強かに打ち付けられてお尻が痛くなってしまいます(笑)。
それどころか私はドカナヅチなので、投げ出されたらアウト!波がある日はへいつくばって必死に船の縁にしがみついてました。もちろんカメラを持つ余裕もないので、以下の写真はすべて麗らかな凪の日のものです。
ウニもモズクも漁場は磯です。穏やかな岩陰で、漁師さんは手製の潜望筒を覗きながらモズクを掻き採っていきます。その間、私は手伝おうにもすることもないので、景色を眺めたり水と戯れたりするばかり。夏の北海道の強い日差しを浴びながら、あれやこれやと眺めています。
3枚目の写真奥の山の上に見えるのは航空自衛隊のレーダーサイトです。奥尻島の若者の大半はこの基地に駐屯する自衛隊員といわれていて、町役場のある奥尻地区に住んでいるそうです。件の寿司屋で若き自衛隊員と隣り合わせたことがありましたが、どうしても出会いの絶対数が少ないのが嘆かわしい様子でした^^;
北海道の海も、凪いでいればなかなか透き通っていて綺麗です。ちなみに、一般に出回っている沖縄産のモズクと違って、こちらのものは細くてザリザリとした食感です。東京で能登や山陰産の「岩もずく」として出回っているものと同じものだと思うのですが、私は個人的にこちらの方が好みです。
他にも採ってる方がいました
船に乗せてもらったという話を島ですると、たいていの人に「船酔いしなかったか」と訊かれます。いわく、島へ渡るフェリーでも酔う人は多いのだとか。私は半時化のときでも先述のように尻が痛いのには悩まされましたが、船酔いはまったくありませんでした。とはいえからきし泳げないので、船に向いているのかいないのかは分からないままです。釣りをやる人には珍しくもない話題かもしれませんが、私にはなかなか貴重な経験でした。
かご一杯に採れたモズクは、5kgか10kg単位で島の旅館や食堂に卸します。新鮮そのもの、もちろん無添加!私も数kgお土産にいただいてしまいました。塩にして冷やしておけばなんぼでももつので、おかずの無いときに手軽に土佐酢で食べてます。おかげでモズクも市販のものには手がのびないカラダになってしまいました^^;
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