塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

レゴランドがなにかと高いといわれる件についての雑感

2017年12月04日 | 社会考
 
名古屋のレゴランドが来年4月にホテルをオープンするというニュースを目にしました。レゴランドって、開園してもう1年以上になるように思っていたんですが、今年の4月に出来たばっかりなんですね。まだ半年ちょいしか経っていないにもかかわらず、開業以来このかた入場料につけパスポートにつけ園内の飲食につけ、何もかもが「高い高い」という話題ばかりのように記憶しています。

私自身は行ったことはありませんし、遊園地が好きではないのでそもそも相場が分からないのですが、これだけ巷間で高い高いといわれている訳ですから、きっと高く感じるに十分な値段設定なのでしょう^^;今度のレゴホテルについても、記事をみると一室3万1000円からということで、やっぱり高いという誹りは免れないような気がします。

なぜこうもいちいちネタになるような値段設定にするのだろうかと考えたところで、私には経営のことについてはさっぱり分かりません。ただ、今年の夏にレゴの故郷デンマークを訪れてみて、ちょっと思ったことがあります。それは、デンマークの人たちは通貨の感覚がズレているのではないかということです。

コペンハーゲンとストックホルムを拠点とするスカンジナビア航空(SAS)でヨーロッパ入りし、コペンハーゲンではドミトリーに3泊したのですが、デンマークの私の印象は「とにかく物価が高い!」の一言に尽きます。SASは、欧州へ直行している飛行機ではもっともリーズナブルでコスパが良いと思っているのですが、一歩デンマーク国内に踏み入れると、すべてが理不尽なほど高い。マックの一番安いセットが千円くらいするし、博物館などの入館料は3千円前後がザラです。ちなみにデンマークはユーロではなく、デンマーク・クローネ(DKK)という独自通貨を使っています。お隣のスウェーデンも物価が高いと聞きますが、首都ストックホルムからは離れたところを訪ねたためか、デンマークほどにはひどく感じませんでした。


とっても美しい街だけど…


で、話を日本に戻すと、レゴランド・ジャパンの代表取締役はどうもデンマーク人のようです。すると、日本の料金をDKKに換算したときに、「なんだ、いうほど高くないじゃん。ウチの国ではこのくらい当たり前だYO!」と感じてしまう可能性は、充分ありうると思うのです。もちろんマーケットリサーチとかはしっかりやっているのでしょうから、机上ではちゃんと計算の上で数字をはじき出しているのでしょう。ですが、やっぱりデフレ☆スパイラルな日本と、高負担高福祉で世界最高水準の北欧型福祉国家とでは、物価の捉え方が根本的に違っているような気がしてなりません。あくまで私がコペンハーゲンで体感したことを直感的に当てはめているだけに過ぎませんが。

ちなみに、デンマークでは外で飲食しようとすると、ビール1杯千円くらいしますが、スーパーだと缶ビールなら100円前後で買えます。彼国で物価が高いのは税金が大きな要因なのでしょうが、それでも現地の人は平気で外食しているわけですから、やはり社会・経済の構造そのものが異なっているのだと思われます。

  



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