塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

鳩山会館探訪

2013年02月04日 | 旅行
  
 先週末は風邪をひいて臥っておりました。といっても、とくにどこが痛むとか咳や熱が出るという訳でもなく、ひたすら気分が悪い変な症状でした。おかげで何も手につかず、せっかくの春のような陽気のなか無為にグダグダしている週末となってしまいました。

 そんなわけで今回はリハビリ的な軽めの記事を。先月、鳩山元首相夫妻が中国を訪問し、予想通りの無分別発言をして帰って来られました。この話自体にはさして感想も何もないのですが、鳩山氏の顔を見ていて、そういえば昨年もらったタダ券で鳩山会館に行ってきたことを思い出しました。

 

 鳩山会館は、由紀夫・邦夫兄弟の祖父一郎氏が1924年に建てた私邸で、文京区音羽にあることから音羽御殿とも呼ばれています。1995年に修復工事が行われ、翌1996年から一般公開されています。

 内部は瀟洒な貴族の館といった感じで、現在のお金持ちのお宅公開のようなケバケバしさはまったくありません。基本は外観通りの洋風建築ですが、1階は三間打ち抜いて大広間にできるなど日本建築的要素も取り入れられているようで、非常に価値の高い建築のように思います。

 
1階の1室


 なかでも私が注目したのは小川三知の作といわれるステンドグラスです。三知は日本のステンドグラス工芸のさきがけとなった人物ですが、その作品で残っているものはあまり多くないそうです。慶應義塾図書館のステンドグラスが有名ですが、これは戦後に復元されたものだそうで、鳩山会館の作品は数少ない三知の大作の1つということになろうかと思います。

 
小川三知のステンドグラスその1


 
その2


 とくに2つ目の作品は五重塔をあしらったものといわれていますが、和洋の要素を巧みに取り入れ、西洋の大聖堂で見るのものに劣らない荘厳さを醸しています。塔の上を飛んでいるのは、やはりというか鳩だそうです。注意して眺めていると、他にもあちらこちらに鳩の意匠の装飾が見受けられます。

 

 で、オチというか極め付けというか、今回の記事はこの写真を張りたかっただけといいますか、こちらをどうぞ。

 

 庭園に咲く赤いバラ。その名も「マダム・ミユキ」。説明書きによれば、「華やかさとしなやかさを併せ持つ、まさに幸夫人にふさわしいバラ」だそうな(笑)。もうね、吹き出すのをこらえるので精一杯でしたよ。

 そんなマダムのアップ写真で、今回は〆にしようと思います。