見もの・読みもの日記

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厦門(アモイ)2018【2日日】客家土楼、ナイトクルーズ

2018-05-01 23:55:25 | ■中国・台湾旅行
 2日目は客家土楼見学。厦門島から大陸に渡り、漳州市華安県に向かう。以前は4時間かかったそうだが、高速道路ができたおかげで、休みなしの2時間30分ほどで到着。漳州と聞くと、焼きもの好きとしては呉須赤絵を思い出すが、ガイドさんから窯業の説明はなかった。

 目的地には、徒歩圏内に二つの円楼と一つの方楼が残っていて、観光しやすい「土楼公園」のようになっている。福建省で最大といわれる二宜楼は、周囲238m、直径約73m、4階建て。蒋氏一族の住居として建てられた。



 基壇は石組み。壁面も最下層は石組みで日本の城郭を思い出させる。その上は日干しレンガ積みになる。



 中央の広場では、土楼の住人が土産屋のテントを立てて商売をしている。ガイドさんが、顔見知りのおじさんに話をつけてくれて、10元で土楼の建物の中に入れることになった。3階に上がって、廊下を一周する。最後は、そのおじさんの店でお茶をごちそうになり、茶葉や絵葉書などのお土産を買った。



 続いて、少し歩いたところにある東陽楼。方形の土楼(土楼)なのだが、言われなければ全く気付かなかった。



 その隣りの南陽楼。二宜楼よりも少し小型の円楼。二宜楼に比べると、壁面がかなり修復されてしまっている。



 土楼のまわりは茶畑が広がっていた。ちょうど昼時で、大きな袋を積んで茶畑からスクーターで戻ってくる農民を何度も見かけた。大きな袋には、摘み取ったばかりの茶葉がずっしり入っているようだ。福建省といえばお茶の産地だなあと、かつての武夷山旅行を思い出す。しかし、ガイドさんの話では、最近はお茶が売れないのでコーヒーを作っているとのこと。確かに帰りに寄ったドライブインでは「土楼珈琲」なるブランド産品を見た。



 厦門島に戻って夕食後、オプショナルツアーのナイトクルーズに参加。島の東部、大陸の海岸やコロンス島の間を遊覧する。



 点滅する夜景が想像以上にきれいでテンションが上がった。日本の夜景クルーズもこんなに楽しいんだろうか。



 ↓うまく写真が撮れなかったが、コロンス島の南端には巨大な鄭成功像(高さ15.7m)が立っており、ライトアップされていた。



 翌日、コロンス島に渡って、電気自動車で海岸線を一周したとき、どこかで見えるだろうと思っていたのだが、見つけられなかった。実は巨大な岩の上に立っているので、真下を通っても気づかなかったのである。なお、鄭成功は長崎県の平戸に生まれ、明の滅亡後も亡命政権を支持し、厦門に拠点をおいて清と戦い、さらに台湾からオランダ人を追い出して台南に拠点を移した。これで私は、平戸、台南、厦門と、鄭成功ゆかりの主要な土地を全て訪ねたことになる。うれしい。




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