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見もの・読みもの日記

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東京建築祭2025:慶応大学、旧近衛師団司令部庁舎、他

2025-05-28 22:40:20 | 行ったもの(美術館・見仏)

東京建築祭2025(2025年5月24日~25日)

 そういえば、昨年、初めて東京建築祭に参加したのは今頃だったなと思い出して検索してみたら、今年も開催されることが分かって大喜びした。今年は5月17~18日の週末から特別公開が始まっていたが、17日は大雨だったこともあって、私は先週末の土日で、見たいところを見てきた。

 24日(土)は慶応大学へ。図書館旧館と三田演説館が公開されていた。

 ぼんやりした気持ちで見学に来たのだが、階段踊り場のステンドグラスを見て、あ、ここには来たことがある、というのを思い出した。斯道文庫の展示会を見に来たのである。ブログ内で検索したら、2010年のことだった。

 たぶん、かつて展示会場だったスペースには「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」の常設展示が入っていた。福沢先生に関する展示がとても面白かったので、いずれ感想を書きたい。なお、斯道文庫は相変わらず、この建物の4階に入っているらしい。

 この図書館旧館は、正面玄関を挟んで左右がアンシンメトリーなのが面白い。向かって右側の八角塔には「カフェ八角塔」という喫茶店が入っていて、一般利用もできるらしい。次回はぜひ入ってみよう!

 三田演説館は、福沢諭吉が建てた日本で最初の演説会堂。明治の言論といえば演説である。演台の背後には福沢先生の肖像画があり、演台の正面には「日本演説ノ由来」という文章が額に入れて掛かっていた。

 これは後世のものだと思うが、慶応の校章がかわいい場内の椅子。

 25日(日)は、竹橋にある旧近衛師団司令部庁舎を初めて見に行った。2日続けて赤レンガ建築を訪ねたのは、私の好み。10:30頃、到着したら、すでに1時間待ちの長い列。しかしスタッフベストをつけたお兄さん(関西から来たとおっしゃっていた)が、待ち列に向かって、建築の見どころを説明してくれたり、質問に答えたりしてくれたので、飽きなかった。ゴシック、ロマネスク、ルネサンスなど、さまざまな様式が混じっていること、赤レンガはオランダとイギリスに多いが、このレンガはイギリス積み、白っぽい石は花崗岩、関東近辺の産地だと茨城県の稲田が有名など。

 外観はふだんでも見られるのだが、今回は正面玄関ホールとその2階部分に入ることができた。なかなか瀟洒で貴族的な雰囲気。

 外壁下部の石積みの窓(通気口?)には五芒星が埋め込まれている。それは陸軍ですからね~とお兄さんがおっしゃっていた。

 この旧近衛師団司令部庁舎のそばに、軍服の騎馬人物の銅像があった。鬱蒼とした木立に隠れるように立っていたが、案内板を見たら、北白川宮の銅像だった。近衛師団を率いて台湾に出征した人物である。なるほど。

 続いて、共立講堂へ。共立女子大学の講堂だと思っていたら、外部に貸出もされていて、70年代には多くの著名ミュージシャンのコンサートが行われていたと知ってびっくりした。確かに立地もいいし、音響もよさそう。

 このほか、神田ポートビル(地下にサウナを有する文化複合ビル)、日建設計東京オフィス、泰明小学校も訪ねてみた。来年は、また違うところに行ってみたい。お天気にめぐまれるといいな。

コメント
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