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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~宮崎県知事誕生~

2007年01月25日 | 独り言

随分昔、戦前の話になるが、各県の知事は県民の選挙で選ばれるのではなく、中央官庁(内務省)のお役人が派遣されていた。これを官選知事と呼んでいた。

しかし、終戦後の民主化に伴い昭和22年に地方自治法の施行によって知事は選挙で選任されるようになり、現在まで約60年の歴史を持っている。

中央官庁は、知事を選挙で選ぶことについて最後まで反対していたといわれる。それは何故か。いろんな理由の一つとして、果たして県民が知事にふさわしい人物を選ぶことができるのか危惧したためといわれている。

知事は、地方における絶大な権力者であり、県政推進のために数千億円(宮崎県17年度決算見込み額6196億円)の予算執行権と職員の人事権などの権力を一手に握っており、公平かつ人格識見ともに秀でた人材が求められるのだから当然の心配ではある。

また、役所の業務は全てといっていいほど法律に基づいて執り行われるので、トップとなる人物は法律を遵守する精神を持たなければならない。したがって、過去に法を犯して犯罪歴がある人物が好ましくないことも当然である。

さて、現実にその心配が当たったケースがある。タレント上がりの前大阪府知事の横山ノック氏が破廉恥罪で辞任のやむなきに至った例がまだ記憶に新しい。ただし、最近は前和歌山県知事の木村氏のように中央官庁出身の知事でさえ汚職で逮捕されるのだからタレント出身でも決して悪いわけではない。要するに人物の見極めだろう。

さて、宮崎県知事選挙である。東国原英夫(そのまんま東)氏がこのたびの選挙で2位に約7万票の大差を付けて当選した。宮崎県民の総意なのだから他県の人間がいろいろ言うことはないのだが果して大丈夫なのだろうか。過去に暴行事件、児童福祉法違反容疑で事情聴取を受けた人物である。

何だか随分知事のポストが軽く考えられている気がする。私見だが少なくとも素行に問題のある行政の素人が落下傘降下して急に務まるような職務ではない。よほど周囲がしっかりと補佐することが必要だろう。

同時に、人間は手を抜き、楽をしたがるのが本能だから、しっかりとコントロールする意味で周りから適度に畏怖感をもたれることも必要だ。威厳といっていいかもしれない。宮崎県がお笑い行政に陥らないことを祈っている。



 





 


 

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