「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~ワディア170iトランスポートの到着~

2008年10月14日 | オーディオ談義

10日(金)の午後、本を読んでいたら日頃滅多にかかってくることのない携帯電話の呼び出し音(「夢の途中」)が鳴り響いた。

かねて馴染みのSさん(東京のオーディオショップ)からで
「予約されていたワディア170iトランスポート(以下「170」。)が入荷しました、本日発送しますので12日(日曜日)に到着予定ですがご都合がいいでしょうか」という内容。

「エッ、やっと入荷しましたか、もうホントに待ちくたびれましたよ。ワディアも罪なことをしますね~。日曜日は校区の運動会がありますので、午後4時以降の到着にしてください」。

校区の運動会(9つの自治会による共催)なんてこれまで参加したことがないが、4月から自治会の一員になったので出場せざるをえない。

さて、当日は朝早くから準備に駆りだされるのはまだしも、参加者がほとんど高齢者ばかりなので競技種目によっては定員が足りず、比較的若い方の自分にひっきりなしに出番が回って来る。

運動神経にはあまり自信がないが結局11種目のうち4種目に参加したところえらく周囲から喜ばれた。こういうコミュニケーションの場には敬遠しないでできるだけ顔を出てみるものでいろんな人と知り合いになれて結果オーライだった。これからも毎年参加しよう。

さて、ようやく15時前後に自宅に戻ると玄関先に小荷物がある。どうやら91歳になる母が不自由な身体をおして受け取ってくれたらしい。「留守番ぐらいは出来る、猫よりはマシ(?)」と大いに感謝。エライ、えらいとアタマを撫でてあげた。

若いときは性急にセッティングに取り掛かるのだが、歳をとるとあまり急ぐ気がなくなる。一風呂浴びて、夕食をゆっくりとった後にまず取説をじっくり読んだ。英文の取説に加えて日本語の取説が同封されていたので助かる。

全体をペラペラ読み終えるのにものの5分もかからなかった。ごく簡単。早速セッテンングにかかる。まず電源コードをCSEの電源アイソレーションに接続完了。

次に音声信号の接続。同封された付属のデジタルコード(RCA)を使わず、かねて準備していたPADのコードに変更してDAコンバーター(ワディア27ixVer3.0)の入力3(BNC)に接続。もちろん「170」のデジタルアウトはRCAなので「BNC→RCA」の変換器具がいる。ただし、通常のDAコンバーターはRCA端子を持っているのでこれはワディアだけの話。

これでDAコンバーターの入力1がCDトランスポート、入力3が「170」、入力5が光(テレビ音声)となる。ワディアのDAコンバーターは全部で入力が6端子(STC2端子、BNC2端子、光1端子、バランス1端子)あるので大いに助かる。

セッティングが完了し、早速、「170」にiPodを差し込んで試聴にとりかかった。緊張の一瞬だが「あれっ、音が出てこない」。
取説を読み返してみるとiPodを差し込んで10秒間は両機の相互確認中なので操作をしないようにとの注意書き。これは故障の原因になるという。そそっかしい自分の頭を小突きたい思い。それにしても「170」の正面の下方にあるインジケーターらしき小窓があって点灯しないのはおかしいと思ったがどうやらリモコン用の感光窓みたい。

さてiPodに取り込んだ曲のうちまず名ヴァイオリニストのグリュミオーが弾く「モーツァルトの協奏曲5番」を聴いてみた。

おお、何という中高域の華々しさ!しかし、やや低域が物足りない。これはちょっとマイナス要因。次にジャズの名盤「サキソフォンコロッサス」の1曲目「セント・トーマス」。冒頭のシンバルが伸びやかに鳴って言うこと無しだがやっぱり低域が物足りない。

オーディオで一番大切なのはファンダメンタルな部分であり、ここが充実していないと音楽にならないのはこれまでの経験で百も承知。

ここは何とか低域を充実させねばとの思いでよく考えてみたところ、iPod本体にイコライザ設定が出来ることに気がついた。簡単に言えば低音域から高音域まで特定の音域を自由に増減できる機能である。

これまであまり意識したことはなかったが改めてiPod本体のイコライザ設定の決定ボタンを押して眺めてみたところ実に豊富な選択が網羅されている。低域と高域を持ち上げ中域を抑え気味にした”クラシカル”、それにややや凹凸をつけた”ジャズ”、中高域をグット持ち上げた”ピアノ”ほか”アコーステック””ラテン”などジャンルごとに枚挙にいとまがないほど。

現時点では「フラット」(平坦)に設定していたものを、次から次に選択決定して聴くのだがこれがどうも”いまいち”でいずれも音が人工的に聞こえる。比較するため、グリュミオーの同じ曲をCDトランスポート270(以下「270」。)で聴いてみても歴然とした違いがある。どうも音質に鮮度が足りない。約2時間ほど試聴しただろうかやっぱり「170」はダメかなあ~と半分諦めかかった。

諦めついでにイコライザの選択をよく見ていたところ、何と
”イコライザ・オフ”という設定があった。つまりイコライザ機能を使用しないということ。

最後のチャンスとこれを選択して聴いてみたところ、まるで音質に月とすっぽんの違い。実に自然な音で思わずバンザイ。
iPodのイコザイザ機能は絶対に使用しないほうがいい。

これなら十分聴ける。夢中になってiPodに収録している曲目を次から次に時を忘れて試聴した。欲を言えばもっと中高域に「フワっと音が空間にそこはかとなく漂うような柔らかさ」がほしいところだがまだ鳴らし始めだし電源とかICがこなれていないのでこれは今後の課題だろう。

この音質なら「270」に及ばぬまでもどうにか太刀打ちできそう。CDを回転させるモーターがないので、ワウ、フラッターなど回転精度にはいっさい関係なく漏れ磁界による渦電流にも無縁で純粋に直接デジタル信号を取り出せるメリットが活かされていると感じた。

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