「ミステリー」と名がつくものは目が無いので、毎日のように本からテレビドラマまで一通りチェックしているが、先週の日曜の夜に放映されていた「アストリッドとラファエル」(NHK)はとても面白かった。
フランス発の洒落たミステリーで犯罪捜査資料局に勤務する自閉症の女性「アストリッド」と、猪突猛進型の敏腕警視「ラファエル」という二人の女性がコンビを組んで数々の難事件を解決していくというストーリー。
「自閉症」というハンディを抱えた女性を主人公にするという大胆な着想に感心するが、異質のキャラクターを持つ二人の固く結ばれた友情と信頼がドラマ全般に通奏低音のように流れており、単なる謎解きドラマに終わっていないところが素晴らしい。
本国で大人気のドラマだというのもよくわかる。
で、本題に移ってこのほど放映されたドラマの中で「アストリッド」が(書棚がいっぱい詰まった)広大な「資料局」の中でバッハの「フーガの技法」をラジカセで聴くシーンがあった。
(実は、「フーガの技法」の中に仕込んだバッハの遊び心が事件解決の重要なカギを握っているのだがそれはドラマの終末になってはじめてわかる。)
ほう・・、ミステリードラマの中でバッハですか!
一気にドラマの品格が向上する感じだなあ~と、監督など関係者のセンスに感心するばかりだが、音楽の方も所詮はテレビなのにとても澄み切った音で素敵!
「フーガの技法」はバッハの最晩年の大傑作だと噂には聞いていたが、まだ本腰を入れて聴いたことはない。
よし、いっちょう挑戦してみよっか!
評価の高いのは「タチアナ・ニコラーエワ」女史(ピアノ:ロシア)だと知っていたので、オークションで調べてみるとさすがに本命盤だけあって高っ(笑)。
とりあえず、小手調べということで「コープマン・ラトー」のコンビ(チエンバロ)で肩慣らししてみることにした。
即決で落札してほどなく到着。
さっそく、このところお気に入りの「トライアクショム」で聴いてみたが、やっぱりというかバッハは難しい~(笑)。
山の頂が想像すらもできず、どこをどう登って辿りつこうかともう皆目見当がつかない「五里霧中」のありさま。
とうとう自棄(やけ)になって夕食前のひと時「すきっ腹」にウィスキーを流し込みながら聴く始末(笑)。
すると、なかなかいいじゃない・・、せめてあと30回ぐらいは聴いて峰の半分くらいは辿りつきたいものだがと俄然意欲が出てきた。
「バッハ」と「ウィスキー」はいい組みわせのようですぞ(笑)。
あっ、そうそうバッハ好きの「M」さん(関西)・・、ニコラーエワ女史の「フーガの技法」をお持ちでしたら貸していただけませんか~。
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