「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新しいデジタル機器の到着

2018年10月30日 | オーディオ談義

我が家のオーディオの軌跡を振り返ってみると、およそ50年ほど前のアナログ・レコードに始まり1980年代初頭のCDの登場によってデジタル系に移行してからほぼ40年近くになる。

その間つぶさにずっと音楽媒体の推移を見守ってきた。

つい先日の新聞には、完全に潰えたはずのレコードが再び盛り返してレコードやプレイヤーの売れ行きがいいという記事が目に入ったが、オーディオの世界は視界不良の面が実に多いことに驚かされる。

もう一つの例を挙げると、ずっと昔の真空管素子からTR素子に代わったときにも「これからのアンプはTR素子一色の時代になる」と、まことしやかに言われたものだが実際にはそうならなかった。

当時のラックスの「SQ38FD」真空管アンプなんか、販売中止になったり復活したりで右顧左眄(うこさべん)し、実に信念がない動きをしていたが(笑)、今では真空管素子関連の機器の方がオークション市場をずっと賑わしているほどで、我が家においても絶対的な真空管党に属している。

自宅で音楽を鑑賞するのにオーディオ機器は必需品だが、「芸術にいい悪いの順番はない、あるのは好きか嫌いかだけだ。」と喝破したのは誰だったろうか。

物理学にプラスして好悪の感情が混ざってくるオーディオの解明の難しさといったら「推して知るべし」でとうてい一律に割り切れるものではない


身近なオーディオ仲間においても、今やレコード党とCD 党が半々くらいなので、ときどき「またレコードを始めませんか」と誘われることもあるが、音の良さは十分わかるものの今さらという気がしてどうしても敬遠してしまう。

フォノモーター、アーム、カートリッジ、イコライザーアンプ、そして肝心のレコードの収集などを考えると「突っ込むお金+手間」に気が遠くなってしまいそう(笑)。

その反動のせいか、ますますデジタル系にのめり込んでいる今日この頃。

つい最近オークションで落札したのが、先日のブログ「秋になると活発に動き出すオーディオの虫」でも紹介した「Phasemation D/Aコンバーター HD-7A192」だった。

      

手ごろな価格とデザイン、そしてアップサンプリング出力の機能に期待したのが動機だった。

我が家に到着したのは25日(木)の午前中だったが、玄関先ですっかり顔なじみになった愛嬌のいいヤマトの兄ちゃんから手渡しで梱包を受け取った瞬間「軽すぎる!」と一抹の不安が脳裏をよぎった。

「オーディオ機器の目方は音質に比例する」のは一面の真理である。デジタル機器だし、ま、いっかとすぐに気を持ち直した。もう、つべこべ言ってみてもどうしようもないんだから~(笑)。

さっそく梱包を解くと「中古品」といいながら「新古品」とでもいうべきか、新品同様で保証書まで入っていた。

さっそく所定の置き場所に設置し関係機器と接続して試聴してみた。

注目はCDトラポ(CEC)のアップサンプリング出力「44.1×4倍=176.4KHz」に対応できるかどうかの一点に尽きた。

胸を弾ませながら島田祐子さんのCDを聴いてみると何と読み込まない!もう絶望的な気分になったねえ、いったい何のために購入したんだ・・。

しかし焦りながらもどうにかこうにか闇雲に動かしていたら突然、音が出だした。結局、CDトラポの方を通常のCD「44.1KHz」で出力させるとDAコンバーター側で「176.4KHz」に自動的にアップサンプリングしてくれた。これでメデタシ、メデタシ。

肝心の音質の方は「44.1KHz → 88.2KHz → 176.4KHz」と回転型スイッチでグレードアップするごとに音が柔らかくなり肌理(きめ)が細かくなって流石は「176.4kHz」と心から素晴らしいと思った。

このブログの搭載日はご承知のとおり本日の30日(火)だが、この時点でもはや5日間が経過しているものの今のところ一点を除いて不満らしきものはない。その一点とは次回で明らかにしよう。

それはともかく、この上は既存のdCS(イギリス)のCDトラポ(44.1kHz)とDAコンバーターとの音質比較に興味が移っていく。

アンプとの相性テストを含めて28日(日)の午後にオーディオ仲間と比較試聴したのでその結果を次回のブログで報告するとしよう。

オーディオ機器のお値段を持ち出すのはあまり品のいいことではないが定価でいえば
「500万円 VS 60万円」の一騎打ちである。

実に興味深い結果に、仲間ともども深~い感慨(?)にふけったことだった。

以下、続く。

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