「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

我が家のオーディオに安住の地はない

2024年05月26日 | オーディオ談義

オーディオ記事はなるべく連続して搭載しないように心掛けているのだが、前回のブログ「耳の高さ・・」が好評だったので今回は例外ということにしよう・・(笑)。

というわけで、前回からの続きです。

さて、久しぶりにお見えになったオーディオ仲間のYさんだが、開口一番「あれ~、また(システムが)変わっている、1か月もしないうちにこれなんだから・・」と、誉められているのか、それとも呆れられているのかどちらともとれないような声が挙がった。

もしかして、その背景に「過ぎ去った音」への郷愁があるのかもしれない・・、ゴメンねえ、何せ 持ち主が移り気 なものだから~(笑)。

とはいえ、少し弁解させてもらうとすれば、何よりも突き動かしているものは「音がもっと良くなるかもしれない」という動機だけである・・。

したがって、我が家のオーディオに安住の地はないと、言っていいかもねえ(笑)。

さて、本日一番の目的は「AXIOM80」に取り付けた「ウッドホーン」の効果についてである。

Yさんが持参されたジャズのCDが2枚あったので、これをテスト盤にすることにした。「AXIOM80」にとっては、クラシックとりわけヴァイオリン演奏が「十八番」(おはこ)なのだが仕方がない。



しばらくの間じっくり耳を澄まして聴かれたYさんのコメントを要約すると・・、

「たしかにホーン効果を感じました。音がむやみに飛び散らない印象を受けましたよ。こういう密度の濃いボーカルをAXIOM80で聴けたのは初めてです。しかし、見た目がどうも・・・」

ウッドホーンの効果については言及されたものの、どうやら「見てくれ」がイマイチのようで手放しの賛同とまではいかなかった。

そうねえ~、「見てくれ」ねえ・・。

オーディオにおいて「見てくれ」なんて、どうでもいいとまでは極言しないけど、後回しにしていることはたしかである。

ところが・・、2日ほど前に取りためていた録画番組を観ていたら、「人間の五感はそれぞれが独立しておらず相互に補い合っている」みたいなことを科学者が喋っていた。

たとえば、青白い照明のもとで食事をすると、食欲がまるっきり進まないという実験・・。

それもそうだなあ・・と、「見てくれ」への改善も含めて、音が もっと良くなるかも と取り掛かってみた。

とはいえ、どこをどう変えていいのやらサッパリ見当がつかないが、まあ実験の積りで「思い付き」を実行してみた。

何だか、出来の悪い受験生が格好だけ付けて受験対策をやっているような気がしてきましたよ~(笑)。

そして、完成したのがこれ。



ホーンの出口を過ぎたところで音が大きく乱れるのなら、その前に少しでも音流を乱しておこうという算段である。

我が家独特の「思い付きオーディオ」ひいては「やってみなくちゃ分からんオーディオ」の最たるものではないかな・・、とにかく誰もやったことがないようなものにチャレンジしないと面白くないし、それにあまりお金を掛けないことも重要だし・・(笑)。

ところで、このホーンは鮫(さめ)が大きな口を開いた格好に見えないこともない・・、ホーンの名称をかっての名画にあやかって「ジョーズ」にしようかな~(笑)。



材料は厚紙で出来た「卵トレイ」の突起の部分である。



これを一個づつ、ていねいに鋏でくりぬき(両チャンネル32個分)、念入りに(ウッドホーンに)ネジで止めていった。

「見てくれ」を考慮して塗装(茶色)まで含めると1日がかりの仕事でした!

以前よりも少しは見栄えが良くなったかなあ・・。

そして、肝心の音がどう変わったのか・・、もう腰を抜かさんばかりに驚きましたぞ!

あの、言葉では表現できない違和感が見事に解消したのである、強いて言えば2000ヘルツあたりで急に甲高く跳ね上がるような嫌な響きというのかなあ・・、それがまったく無くなっている。

こういう音なら、「WE300B」アンプを筆頭に「PX25」や「2A3」の高出力アンプ群が「俺の出番がやってきた」といわんばかりに しゃしゃり 出てくるのがご愛敬~(笑)。

ま、スピーカー次第で生きもすれば死にもするアンプだが、中でも見事に生き返ったのが「6AR6シングル」(楕円プレート:三極管接続)だった。



前段管がオリジナルは「6SL7」だったが、いろいろ実験してみた結果補助アダプターを使って、同じμ(ミュー=増幅率)を持つ「E180CC」(ドイツ:ヴァルボ)がとてもよかった・・。

というわけで、我が家のスピーカーも真空管アンプも安住の地はない・・、可哀想に~(笑)。


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