3日前の早朝のこと、ベッドから起き抜けにいきなり腰部に鈍痛が走った。
思わず、ウッとうめきながら「どうして?」と心当たりを探してみたが、すぐには思い浮かばず・・、這(ほ)う這(ほ)うの体で2階から階段を下りて、しばらくリスニングルームの椅子に座ってから、もしかして原因は前日の あれ かな~。
ご覧の通り、リスニング用に使っている重たい椅子を台座から降ろすときに、どうやら腰を痛めたらしい。
そこで Question?
なぜ、台座から椅子を降ろす破目になったのか・・、その理由はこうです。
「電気回路」を使っているハンディがあるとはいえ、我が家の 超ミニ・コンサートホール の参考になることがあるかもしれないと本書を読んでいたら次のような記述があった。(80頁)
H氏「以前、有名なレコーディングスタジオのエンジニアの人から聞いた話なんですが、その人は 音は壁に当たって下に落ちる と言ってました。それは感覚的な問題、イメージの問題かもしれませんけれど。
一方で、指揮者カラヤンはサントリーの人たちがホールを作る前にアドヴァイスを求めた際に オーケストラの音はドライアイスのように、まず演奏家たちの床に落ちる と、そのドライアイスの煙はそのままこう広がっていって、床づたいに カラヤンが実際に手でやって見せたそうなんですけれども 階段を一段一段這い上がって、お客さんの足元を伝ってお客さんの耳に辿り着く と。
だからヴィンヤード式のコンサートホールがいいという話になったそうなんです。実際、オーケストラの音って、壁に当たって下に落ちたり、まず演奏者の足もとの床に落ちて、階段を這いあがったりして耳に届くものなんでしょうか。
T氏「カラヤンが言っていることの方が、ピンとくる部分がありますね。床からの反射音はとても重要で、無視できない。カラヤンは特に低い方の音に対して言ってるんだと思います。高い方の音に関してはそういうイメージはないと思う。低い音は波長が長いので 回り込み が起こるわけです。低音は遮蔽物があっても回り込むわけですね」
以下、興味のある話が延々と続くが長くなり過ぎるので惜しいが割愛~。関心のある方はぜひご一読をお薦めします。
とにかく、要は・・、低音は床を這いずり回っているので、低音をより聴こうと思ったら、音楽を聴くときの耳の高さの位置を床に近づけた方がいいという結論が導き出される。
今さらそんなこと、 とっくの昔に知ってるよ という方が多数いらっしゃるかもしれない(笑)。
我が家では、これまで「ウェストミンスター」(改)を中心に回ってきたのだが、「AXIOM80」に「ウッドホーン」を取り付けてから、旗艦(フラッグ シップ)が移り変わっている。
そこで、「AXIOM80」に合わせて、耳の高さの位置を床に近づけてみたというわけ~。
これまで使ってきた台座は廃棄処分にして隣の部屋へ~。
目敏く気付いた家人が 眉をひそめながら 、「またこんなところに置いて・・」と抗議してきたが、「勝手に処分していいからな~」(笑)。
いずれにしても、さっそく「AXIOM80」を、ワクワクしながら聴いてみたところ、たしかに低音の量感が増えたのには参った・・、もちろん嬉しい悲鳴である。
これなら、もうサブウーファーは要らんなあ・・。
日頃から低音域に難のある「AXIOM80」のことだから、これはいちばん効果的な対策といえるかもしれない。
さっそく、オーディオ仲間のYさんに連絡をとって聴いてもらうことにした。もう2か月ぶりくらいになるかな~。
そして、Yさんは部屋に入られるなり開口一番・・。
以下、続く。
道徳的なクリックを求めます →