夏の間ずっと低調だった(このブログへの)アクセスがここ2週間ほどで上り調子になってきた。
書いてる内容の方はいつも通りの「我田引水」調でパッとしないものの、これはいくらか凌ぎやすくなった気候のせいではあるまいかと勝手に推察している。
気候が良くなると体調とともに気分も良くなり、音楽でも聴こうかという余裕が生まれる、すると音質が気になってきて、オーディオにも関心が向くという感じ、かな。
そして、我が家にお見えになるお客さんも同様に活発になってくる。
つい先日のこと、「久しぶりですが午後からお邪魔していいでしょうか、新しい仲間が一人加わりますが」と、大分市在住のNさん。
真空管アンプビルダーとして日頃から大いにお世話になっている御仁であり、「ハイ、もちろん結構ですよ~」
我が家ではエース級に当たる「071シングル」「71Aシングル」を全面改造していただいた方である。
その作風を端的に言えば、土台からレンガを1個づつ緻密に積み上げていくような重厚なタイプで、仕事に寸分のミスも許さないという印象を受けている。
現役のころは新日鉄で設計のお仕事をされていたそうで、いつも紙に具体的な回路図を描いて丁寧に説明してくれるのだが、自分にはちんぷんかんぷんなのが残念(笑)。
それはさておき、新規のお客様がお見えになるとなれば、散らかし放題のオーディオルームを何とかしなければなるまい。
掃除も兼ねて応急的に隣の部屋へモノを運んだ。
このところ使っていないツィーター群、図書館から借りてきた20冊ほどの本、うずたかく積まれたCD群、空気清浄機、その他の小物類(リモコンなど)など枚挙に暇がないほど。
1時間ほどでようやく一段落してほっと一息。
室内が随分広々となって、音にも一段と磨きがかかりそう。
このまま、隣の部屋を「モノ置き場」にしたいほどだが、家内の柳眉を逆立てた顔を想像するだけで怖気づく(笑)。
そして、午後2時頃にお二人がお見えになった。Nさんともう一人はMさんという方で「はじめまして~、どうかよろしくお願いします」
かねがねNさんを通じてMさんの噂は伺っていて、大変ご熱心なオーディオ愛好家であることはわかっている。
主に聴かれるジャンルはジャズであり、何と「AXIOM80を聴くのは初めてです」と仰るではないか・・。
これまでにこのスピーカーを聴いたことがないなんて非常にもったいない時間を過ごされたことになる(笑)。
他のスピーカーがどんなに逆立ちしても絶対に出せっこない音を持っているんだからね。
ときどき専門雑誌などで他家のどんなに高価で凝ったシステムを拝見しても、動揺することがまったくないのはたいへんありがたい(笑)。
ただし、このユニットを上手く鳴らしているお宅は僭越ながらほんの数えるほどだと思っているが、はたして我が家が該当するかどうかは読者のご想像にお任せしよう(笑)。
あっ、そういえばこの「AXIOM80」(オリジナル)を容れている「板厚1.5cm」の箱を自作したときに、わざわざ加勢に来てくれたのがNさんだった。
板と板を接着材で貼り合わせる時に強く締める専用のベルトにはほんとうに重宝した。
SP台はご覧のとおりゴム製の滑車を浮かせて、3週間ほど前からしっかりとした木製のものを使っている。
ご持参されたCDが無かったので、いつも通り「ブルーレイ」からジャズを拾い聞きで、リモコンで次から次へ。
初めは名盤「エラ&ルイ」でサッチモの声が絶妙の響きでもって鳴り響き、Mさんが感嘆の声をあげられた。
「中音域が充実していて、まるで目の前でサッチモが歌っているようで思わず手に汗が滲んできました。」と、Mさん。
「AXIOM80が凄くうまく鳴っているとYさんから聞いてましたが、さすがですね。弦楽器とボーカルには絶対的な強みを発揮します」とNさん。
というわけで、終始絶賛のオンパレードでした。
こういうことを臆面もなく記述する筆者をどうか”はしたない”と思わないでくださいね、なにしろこれが現実なんですから~(笑)。
次は「ちあき なおみ」ちゃん。
「ブルーレイはリモコンで簡単に頭出しが出来るので便利ですねえ~、高いんでしょう?」
「いいえ~、安物のブルーレイですよ!」
高級機ならもっと音がいいのかもしれないが、今のところこれで十分かな。
そういえば、このところつとに評判の高いブルーレイ「DMR-ZR1」(パナソニック)について、先日お見えになった「Y」さんから「音もよさそうだし、機能も豊富だから、ぜひ買いましょうよ」と強く薦められている。
「ブルーレイ」の音には信頼感を置いているが、超高級機となるとメチャ高くて・・(笑)。
金持ちのYさんに先に買ってもらって、その性能を見極めたうえで我が家でも検討しようという調子のいい腹積もりだがはたしてどうなることやら。
それはさておき、今回の試聴会で使ったプリアンプは先週のYさんの時とは違って「安井式」だった。
これは「12AU7」を4本使ったアンプだが、いささかおとなしすぎるように感じたので、「μ=ミュー=増幅率」が少々高い「E80CC」を4本、内訳は「フィリップス」(オランダ)と「ヴァルボ」(ドイツ)を2本づつ使ったが(いずれも金足)、どうやら功を奏したようで鮮烈な音が迸り出た。
ご覧のとおり、通常のミニチュア管に比べるとプレートが大きいので情報量が多い気がしている。
大いに気に入ったので、しばらくこのプリアンプでいくとしよう。な~に、「E80CC」はうなるほど持っているので球切れへの不安はいっさいなし(笑)。
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