このところ、サブウーファーを「後ろ向きに使う」シリーズを延々と展開しているが、前々回のブログで紹介した最終形は次のとおりだった。
とうとうグッドマンの「TRIAXIOM」まで動員する騒動になったわけだが、ここで参考のために我が家の6系統のスピーカーを「大中小」の視点から分類しておくと、
<大型スピーカー>
ウェストミンスター+175ドライバー(JBL)
<中型スピーカー>
「TRIAXIOM」、JBLコンビ(D123+075ツィーター)
<小型スピーカー>
「PL-100」(モニターオーディオ)、「AXIOM80」、「スーパー10」(ワーフェデール)
以上のとおりだが、「小型スピーカー」の実験がひととおり終えて、「TRIAXIOM」の登場とくれば同じ中型の「JBLコンビ」も登場させたくなる。
というわけで、「同軸3ウェイの見事なハーモニー」に大いに後ろ髪を引かれながらも「JBLコンビ」へと移行。
今回はそれぞれのユニットに真空管アンプを3台使う変則的な3ウェイマルチシステムの編成となった。
ちなみに、「D123」と「075」はクロスオーヴァーを7000ヘルツ(-6db/oct)あたりに設定している。また、サブウーファーは70ヘルツあたりでハイカット。
そして、全体的にスッキリとした爽やかなサウンドに思わず小躍りして、「ええなあ! やっぱりおいらはJBLが好きなんだよなあ・・。075ツィーターは最高だね~」。
ところが、大好きな「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K364」(モーツァルト)に移った途端に、何じゃこれは~。
「まるで蒸留水のような味も素っ気もないヴァイオリンだな、きれいな音は出すんだけど・・」。
「ピアノ、管楽器、ボーカル」についてはJBLコンビの方がすこぶるよろし、細かい音もよく拾うし総合的には上だが、ことヴァイオリンにかけては英国系ユニット独特の翳りある「いぶし銀」のような響きに一日の長がある。
もちろん個人的な感想ですよ~。
たかがヴァイオリン、されどヴァイオリン・・。
クラシック音楽はヴァイオリンの響きが生命線であることを今更ながら思い知らされた。
結局、こうして「TRIAXIOM」か「JBLコンビ」の二者択一を迫られてしまったわけだが、当面は「JBLコンビ」の方が楽器の適用範囲が広いので、何とかヴィオリンの「妖しい響き」を出す方向に傾注したいところ。
となると、必然的に駆動するアンプに目を向けざるを得ない。
まずは、プリアンプの交換といこう。
「マランツ7」型から「安井式」へ。これで随分と印象が変わってヴァイオリンの肉付きが少しばかり良くなった。しめしめ~。
次に「D123」(口径30cm)を駆動していた「WE300B」アンプのレンジが広すぎて、「075」ツィーターとの被りが多すぎるように思えたので、音の重心が少しばかり下がった「2A3シングル」へと変更。
この二段構え作戦でヴァイオリンの響きがかなり好みに近づいてきたのはありがたい。
当面はこれで推移するとしても、ほかに手立てはないかなあ。
あっ、3台のDACの使い分けも考えなくては・・。
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