不特定多数の読者を相手にしていると、どうしても「自分がどう見られているか」を意識してしまう。
「スピーカーやアンプをそんなに持っていても仕方がないだろう。少し頭を冷やした方がいいんじゃないか」という冷たい視線・・(笑)。
オーディオ愛好家のうち大半の方々が、「オンリーワン」あるいはせいぜいサブシステムを加えて2系統というのが関の山ではなかろうか。
事実、これまで接してきた身近なオーディオ仲間はすべてそうだった。
ところが、いろんな音楽ソースを「好きな音」で聴こうと思えばオーディオ機器はいくらあってもいいという考え方の持ち主である。
つまり、あらゆる音楽ソースに十全に対応出来るスピーカーやアンプは存在しないという考えが根底にある。
たとえば、オペラやオーケストラを聴こうと思えば箱が大きなシステムに限るし、清楚なボーカルを聴こうと思えばやや小さめの箱に容れた「25~30cm」のユニットが有利だし、ときたまジャズを聴こうと思えばやはり「JBL」がいい、といった調子。
かくして、我が家のスピーカー群はこういった感じ。
それほど広くもない部屋に、ひしめき合っている(笑)。
順次紹介すると、左側から奥の方は「ウェストミンスター」(内蔵ユニットはワーフェデールのスーパー12(口径30cm:赤帯マグネット)で、コイル次第でサブウーファーに変身したりして大いに重宝している。
その前が同じくワーフェデールの「スーパー10」(口径25cm)で目下のところ大活躍中。
昨日のこと、試しに左側だけ「AXIOM80」にしたところ、左右の区別がつかなかったほど音がよく似ていた。
ちなみに「スーパー―10」(大型の赤帯マグネット付き)を手に入れたときの価格は「AXIOM80」の1/4程度だからたいへんなお買い得品。
その右側が「リチャードアレン」(口径20cm)とモニターオーディオの「PLー100」で、出番を虎視眈々と狙っている。
その右が小ぶりの自作の箱(板厚1.2cm)に容れた「AXIOM80」、その右がこれまた自作(板厚1.5cm)の、やや大きめの箱に容れたグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cmの同軸3ウェイ)、そして最後に一番右側がJBLの「D123+075ツィーター」。
ほかにもグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」(口径30cm:同軸2ウェイ)が待機中。
そして、それぞれのスピーカーに対して相性のいいアンプも様々で、これですべていけるという万能の真空管アンプもこれまたない。
で、これらをおよそ3~4日ごとに入れ替えて楽しんでいるが、まるで美女軍団に取り囲まれたハーレムの王様みたいな気分になる(笑)。
ただし、重たいスピーカーの移動が手に余るようになったので昨日はとうとう「滑車」を付ける作業に没頭した。
近くの量販店から小さな「滑車」を購入して3ペア(6台)のスピーカーの底に取り付けた。1台が4個必要だから全部で24個になる。
こういった調子。
これで動かすのがもの凄く楽になった。しかも、これらのSP群は聴くときはすべてSPスタンドに載せるので音質への影響は皆無である。
とまあ、涙ぐましい努力をしているわけだが、ほんとうは整理するのが一番いいのだがいずれも愛着があって捨てるに忍びないのが実情。
生前に整理しておくのが家族にとってもいいだろうから、死期を悟ったら一日も早く(笑)。
で、もうこれ以上増やすのは止めておこうと固く誓っているのだが、ついオークションを見ているとどうしても欲しくなるのが出てくる。
マクソニックの同軸型2ウェイフルレンジ「DS-405」(口径38cm)。大きくて強力そうなアルニコ・マグネットが実に魅力的。
我が家では口径38cmはお呼びではないが、ウェストミンスターの箱に容れると面白そうだなあ・・。
1000円スタートだったので5万円ぐらいなら、あわよくば・・。
ところが、一昨日(22日)のことだったが落札価格は何と「12万円」!
片方のユニットの高音が出ないという欠陥があるのにこの高値~。
ヤル気になれば手が出ない価格でもないが、やっぱりこれ以上増やすのもねえ~。
というわけで、ま、いっか(笑)。
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