前回の「2泊3日の冬の旅」の続きです。
検査入院中に読んだミステリーに挟まれていた謎解きのクイズ「見知らぬレストランで本物のウミガメのスープを飲んだ男が自殺した。いったいなぜ?」
その回答がこちら。
「その男は昔船乗りだった。ある日、船が嵐で沈没し男は数人の仲間と一緒に無人島に漂着した。しかし、そこには食料が無いので弱った者から一人二人と餓死していった。
残った者は死は死者の肉を食べて命を繋ごうとしたが、男は(人一倍潔癖症のため)それを固く拒否し、そのためにどんどん衰弱していった。
それを見かねたほかの者が「これはウミガメのスープだ」と偽って男にスープを飲ませ、おかげで男は救助されるまで生き延びることが出来た。
しかし、ずっと後になってレストランで本物のスープを飲んだとき、あまりの味の違いからすべてを悟り、自殺に至った」というわけ。
どうでした? 他愛なかったですか・・(笑)。
閑話休題
さて入院中はいつものとおり午前3時ごろに目が覚めたのだが、朝食は8時半ごろときている。退屈しのぎにベッドの中でいろいろ考えるのだが、やはりオーディオは避けて通れない課題(笑)。
そして、自宅に戻ったら「いの一番」に取りかかろうと焦っていたのが次のシステム。そして、そのとおり退院した即日(7日)の午後に実行した。
読者から「なんだなんだ、そんな話聞いてないぞ~」と、悲鳴が上がるかなあ(笑)。
順を追って経緯を述べてみよう。
☆ いつもイギリス系のしんねりむっつりしたSPを聴いていると、たまには切れ味がよくてスカッとした音が聴きたくなる。その象徴は本格的なシンバルの響き。そこで「D123+075ツィーター」の登場。
☆ これはこれでシンバルの響きを堪能したものの、次第に欲が出てきた。つまりD123(フルレンジ)が少々弱くて、解像力に不満が出てきたので、クロスオーバーを設定して075の代わりに175ドライバーを起用。
このシステムで見事に「175ドライバー」が開花し、その能力に目を見張って、もう少し「晴れの檜舞台」で活躍させたくなった。
そこでウェストミンスターの上に移動。
☆ 残されたD123はもはや使い道がなくなったが、せっかくなのでサブウーファーに使ってみようかな。丁度その上に載せるユニットがあまっている。
それはD123の前に容れていたワーフェデールの「スーパー10」(口径25㎝2ウェイ)。
見事な重量級の赤帯マグネットの持ち主である。もう見るからに「悪い音」が出ようはずがない代物である。
そこで、まずは平面バッフルに取りつけて「D123」の上に置いてみた。
ちなみに、サブウーファーの「D123」は「12mh(ミリヘンリー)+12mh=24mh」のコイルを使って50ヘルツあたりでハイカットしている。
これで、ようやく「スーパー10」の帯域に被りが少なくなってスッキリ感が向上した。
☆ これはこれで「素晴らしい!」と、2~3日は大いに楽しんだのだが、そのうち耳が疲れてきた。
「ちょっと聞き」はいいのだけれど、長時間となると問題があって、やはりどこかサウンドに不自然なところがある。
たとえて言えば「2~3時間ほど試聴して帰られるお客様向きの音」といえようか。
けっして大向こうを唸らせなくていいから、もう少しハーモニーを重視した「ふっくらした柔らかい響き」が欲しいなあ~。
と、ここまでが入院するまでの話。
そして、退院してすぐに編成したのが冒頭の画像となる。
さあ、ふっくらした響きが出るかどうか・・。
以下、続く。