「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

どうにもとまらない

2020年08月21日 | オーディオ談義

その昔、「山本リンダ」という可愛くてどことなく憎めない舌足らずの歌手がいたが、彼女のヒット曲に「どうにもとまらない」というのがあった。

今回はその「どうにもとまらない」というお話。

さて、「オーディオ愛好家」の定義といえばいろいろあるのだろうが、そのうちの一つに「ネットオークションに常に注目していること」が挙げられるのではあるまいか。

現有のシステムにどんなに満足していようとも、常に「隙」あらばもっと「上位の音」を狙いたいという姿勢の証がネットオークションへの拘泥というわけで、
もちろん「隙」というのは「お値段」のことを指す(笑)。

したがって、自分の場合「オーディオ愛好家」を自負しているので、常に真空管、アンプ、そしてスピーカーの分野の「掘り出し物」のチェックはおさおさ怠りないし、特定の好ましい出品者の場合には「アラート」に組み込んでいるので、新規出品をメールで教えてくれる。

そして、このほどそのうちのある業者から出品されたのがJBLの「L88ノヴァ」というSPだ。

随分昔のSPだが、あの伝説の音楽評論家「瀬川冬樹」さんが「ステレオ・サウンド」誌で「さすがにJBL、本格的な低音が出る」として絶賛されていたことを想い出した。



オークションの解説(抜粋)を紹介してみよう。

1978年に発売されたJBLのヴィンテージ・スピーカーでウーファーとスコーカーにアルニコ・ユニットを登載した3ウェイ・3スピーカーです。

 使用ユニットは、低域は30cmコーン型アルニコ・ウーファーの123A-1、

中域は12.5cmコーン型アルニコのLE5-2、高域には3.6cmのツイーターLE25が搭載されております。

スピーカー端子は極太線、Yラグ、バナナまで幅広くご使用頂ける、ターミナル端子に交換致しましたので、お好みのスピーカーケーブルでお愉しみ頂けます。

スタッフからの一言・・

最近のJBLはJBLらしい音がしない....ジャズを聴くなら昔のJBLの方が良い.....
JBLサウンドという言葉があります....

生の音に限りなく近いリニアリティの良さ、艶があり包み込まれるような空気感を伴った音質はとても魅力的です。
その抜群の気持ちの良いメリハリ感のあるサウンドが特徴的なアルニコ・サウンドです。

以上のとおりだが、発売当時はたしか「2ウェイ」だったはずで、その後3ウェイに変更された模様。

まあ、今さら購入する気はさらさら
ないものの昔の「JBLサウンド」に対しては大いに気をそそられるものがある。

英国のグッドマン系は「いぶし銀」のような奥ゆかしさを感じるが、アメリカのJBL系は陽気でスカッとした爽やかさを感じる。

我が家にもJBL系は小振りながら1システムあり、その日の気分によってSPを選択できるのは実にありがたいが、そういえば我が家には口径30センチのJBL「D123」が休暇中であることを想い出した。

このユニットに同じJBLの「175ドライバー」を組み合わせて「2ウェイ」で鳴らしたらどういう音が出るんだろう。

「ノヴァ88」をきっかけにして、いったん思い立つともう「どうにもとまらない」(笑)。

現用中のグッドマン「トライアクショム」(口径30センチ:同軸3ウェイ)にまったく不満はないが、もし入れ代えるとなるとこのユニットしかない。

拙ければすぐに元に戻すだけなので、さっそく作業に取り掛かった。な~に、20分もあれば十分だろう。

というわけで、きっかり20分後には左右両チャンネルとも出来上がり~。



グッドマンの専売特許ともいえる「ARU」(背圧調整器)を取り付けた箱でJBLのコーン型ユニットを鳴らすという前代未聞の取り組み結果やいかに~。

ここから例によって我が家独特の悪戦苦闘が始まった(笑)。

以下、続く。

この内容に共感された方は励ましのクリックを →



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする