「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

アース接続の新兵器

2014年09月04日 | オーディオ談義

先週の「オーディオ週間」の掉尾(とうび)を飾ったのは、同じ別府市内のYさん宅のオーディオ・システム。

            

エソテリックのCDトランスポート、TADのDAコンバーター、パワーアンプはマークレヴィンソン(モノ×2)、自作のSPユニット群という構成である。

Yさんは実際に趣味で楽器(フルート)を演奏されていて、日頃から耳の鍛え方はとても常人には及び難く、ご自宅のオーディオシステムの音も「生の音」にできるだけ近づけるように日々の調整に余念がない。

我が家のJBL3ウェイマルチシステムの方にはほとんど関心を示されることがなく、辛うじて「AXIOM80」の持つ「生の音らしさ」を醸し出すハイスピードとフルレンジ・ユニットの持つ自然な響きに唯一興味を示されているだけ。

したがって今のところYさんと自分を繋いでいるのは「AXIOM80」だけという危うい関係である(笑)。

29日(金)に我が家へ「AXIOM80」を試聴に来ていただき、新たに導入されたオーディオアクセサリーが話題となって、一度拝聴させてくださいというわけで、翌日の30日(土)にお伺いした。

その新兵器とは次のとおり。

           

Yさん宅のオーディオの電源は大型バッテリー駆動(実に澄んだ音がする!)だが、その横にある“木で出来た箱”がそれである。スウェーデン製の「テルス」という名前で“アース接続専用の機器”だという。

Yさんは先取の気性に富んでおられ、新兵器の導入に実に積極的でいつも参考にさせてもらっているが今回もそう。我が家ではアース対策はやってないも同然なので詳細に伺ってみた。

機器周りの環境次第でアースの取り方も様々のようだが、Yさん宅では「DAコンバーター」からだけアースを取るのが一番効果があった模様。

「あの堅牢無比なツクリのDAコンバーターからアースを取る個所がありますか?」と率直な疑問をぶつけてみると、「入力、出力端子のいずれかのバランス接続の1番端子(アース端子)から引っ張り出せばいいですよ」

「成る程!しかし1番端子にアース線を結びつけるのが難しそうですね」

「そこで、以前秋葉原に行ったときにアース取り専用のプラグを買ってきましたよ。ほら、これです。」

「これは良さそうですね。我が家でも実験をしたくなりました。もし使ってなければ、お借りできませんか」

「ええ、いいですよ」というわけで、厚かましくも強奪してきた。持つべきものは「気前のいいオーディオ仲間」である(笑)。

図に乗って「オーディオ・テストCD」もついでにお借りした。日本オーディオ協会が企画し、日本コロムビアが製作した「インパクトCD-2」。

         

「チェック用音源」がいろいろ入っており、ボーカルやフルート、オーボエ、ヴァイオリンなど実に重宝しそう。

第一トラックには「ガラス粉砕音」が入っているが平たく言えばコップの割れる音をどれだけリアルに再生できるかというわけで「AXIOM80」のハイスピードにはもってこいのソース。これで人を驚かすのには十分(笑)。

2時間ほど拝聴してYさん宅を辞去し、我が家に着くとさっそくアースの結線作業に取り掛かった。ワディアのDAコンバーターのバランス端子(イン)に専用プラグを差し込んで、曲がりなりにもすでに設けていたアース専用取り付け口に接続してみた。

これで試聴してみると、心なしか音響空間の静けさが一段と増したような気がする。これは、これは!

オーディオ仲間たちのおかげで我が家の音は日々向上していく~(笑)。
 


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