このところ夜の8時半ごろに寝て翌朝の3時半ごろに目覚める「睡眠パターン」が続いている。
「えらい早く寝るんだなあ」と思われる向きがきっとあるに違いない。理想は夜11時に寝て翌朝の6時起きだが、どうも切り替えがうまくいかない。こういう早寝早起きでも睡眠時間は7時間程度を確保しているのでまあ、良しとしなければいけないのだろう。
作家の村上春樹さんを引き合いに出すのはまことに畏れ多いが、彼の執筆作業はいつも早朝の4時ぐらいからだそうで、ま、世の中いろんなタイプがあるとご理解していただこう。
さて、早朝の3時過ぎに目覚めてから何をするかというわけだが、隣近所が寝静まっている時に(騒音が迷惑だろうから)音楽を聴くわけにもいかず、仕方なくブログの作業に取り掛かっている。しかし、現在2日に1度の投稿ペースだから当然書き溜めになる。
ブログは公序良俗に反しない限りどんなに私的なことを書いても許されるわけだが、後になって「しまった!あんなことを書かねばよかったのに」と、思うことがたびたびあるので慎重を期してなるべくなら原稿を書いてからせめて一晩は寝かせることにしている。
そういうわけで、いつも前日書いた原稿を再度ザット読んでから「ま、これでいっか」となって、ブログのup時刻はいつも午前4時過ぎとなる。
前回のブログ「戻ってきたアルテック403A」(10月8日付)もそういう流れだったが、末尾に「オット、ここで凄い名案(?)が浮かんだ」と、つい“付け足し”で書かせてもらった。
ホントに書いているうちに急に閃いたのである。パソコンを閉じるとすぐに取り掛かった。
朝の4時過ぎから、ゴソゴソとゴキブリみたいに室内を這い回る人間はきっと珍しいに違いないが、頭も新鮮、体もハツラツでヤル気十分。自分にとってはまさにゴールデンタイム(笑)。
全体で2時間ほどかかったろうか。まったく「朝飯前の仕事」だった。
これまで長いこと使ってきたフォステクスのウーファーユニット「SLE-20W」から「アルテックの403A」に交換という荒業である。見た目も随分良くなった!
このエンクロージャーは自作だが、使い道が山ほどあってまったく楽しませてくれる。ちなみに内部空間の丁度真ん中辺りに厚い3センチほどの板の仕切りをガッチリ入れていて、上下二つに分けているが、同じアルテックの「403A」を2本使って鳴らしてみようという算段である。
特性が同じユニットを使って周波数を分けて鳴らすというのはまあ、理想的な分け方と言っていいだろう。
鳴らし方は次の3通りある。
☆ 上部の403Aをフルレンジで(真空管アンプ)鳴らして、下部の403Aは200ヘルツでハイカットして(DCアンプ)サブウーファーとして使う。
☆☆ 上部の403Aを200ヘルツあたりでローカット、下部の403Aは200ヘルツでハイカットして両者を一体的に使う
☆☆☆ 上部、下部の「403A」2発をフルレンジとして1台のアンプで鳴らす
はじめに☆で聴いてみたが、これで十分というほどの仕上がりでこれ以上“いじる”必要性を感じなかったが、そこはマニアとしての興味があるので、☆☆も試してみた。
200ヘルツでローカットするとなるとLCネットワークの出番となってコンデンサーの登場となるが、コンデンサーは必要悪で音質に影響を及ぼすのでなるべく使わないに越したことはないのだが仕方がない。
これで鳴らしてみると☆とは雲泥の違いで、明らかにレンジが広くなって断然こちらの方が聴きやすい。やっぱりねえ~。
最後に☆☆☆を試してみたいところだが、この低音域の403Aは我が家の本命である「AXIOM80」用のサブウーファー(200ヘルツ以下)としても活用しているので変えるわけにはいかない。ま、後日の愉しみとしてとっておこう。
ところで、手元にある「403A」8本をそれぞれテストしてみたところザザッと雑音がするものが2本、まったく音が出ないのが1本あった。いやあ、オークションで売れなくて幸いだった!クレームがついて面倒なことになるところだった。
ザザッという雑音についてはこれまでの経験からおそらくフレームの歪みによるコーン紙の変形に起因するものだろうと推察できる。この403Aは非常に簡易なツクリでフレームがお粗末なのが難点。
したがって、この2本についてはバッフルにがっちりネジ止め(4か所)してフレームの変形を矯正することにした。1か月もすれば良くなることだろう。
音が出ない1本については玄人の領域になるので、いつもの岡山の修理専門店行き~。
これで我が家のシステムは「アルテック2発」「JBL3ウェイ」「AXIOM80」となった。全体的に完成度が上がったと思っているが、はたしてどうかな~(笑)。