「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ああ、忙しい!

2013年01月31日 | 独り言

昨日(30日)は朝から真冬とは思えないほどの「小春日和」で、つい活動的になって何かと忙しい一日だった。

2年前に狭心症のためカテーテル手術で心臓血管にステントを入れたのだが、その後はかなり激しい運動をしても何ら異常は見られず、今のところ快調そのものだが、1年に1度くらいは専門病院で本格的に診てもらおうと朝一で出かけたところ、「レントゲン」「心電図」「心エコー」「トレッドミル」(運動負荷検査)が必要だが、今日はトレッドミルが満員なので再度1週間後の2月6日(水)に来て欲しいとのこと。

予約もなしに押しかけたので、当然ありうる事態で潔く了解して、帰宅しかけたところオーディオ仲間のAさんから電話。かねてから「オーディオ実験」のため我が家に来ていただくよう依頼していたのだが、本日はお仕事がお休みとかでようやく実現の運びに。

何しろ「駄耳」なので一人だけの実験ではまことに心もとなく(笑)、わざわざ来ていただいて本当にありがたい。

今回の実験はSPユニット「AXIOM80」について。

現在、WE300B真空管アンプ(モノ×2)によって、ローカットをおよそ200ヘルツ前後、ハイカットを「ムンドルフ」の0抵抗コイルによって1万ヘルツ程度にして鳴らしており、ツィーター(JBLー075)も同じアンプに接続して鳴らしている。

今回はこのツィーター用に別途専属の真空管アンプを接続して鳴らしてみようというわけである。

これで、200ヘルツ以下の低音域にはトランジスターアンプ、中高音域の「AXIOM80」にはWE300Bアンプ、そして075には2A3真空管アンプとなって、3ウェイのSPユニットごとに専用のアンプを準備するというマルチアンプシステムとなる。それぞれ(ユニットごとに)独自に音量調整が出来るので音の自由度が飛躍的に高まるところが大きなメリット。

その結果、Aさんから「明らかに高音域の伸びが顕著に感じられてバランスが良くなりました」にホット一息。

最後にツィーターのローカットの数値の細かな調整に入って、結局オイル・コンデンサー(ウェスタン製1.0μF)+マイカ・コンデンサー2個に落ち着いた。

        

試聴後、Aさんから「ヴァイオリンの再生にかけてはAXIOM80の右に出るスピーカーはありません。とにかくヴィヴィッドで艶があって音の諧調が非常に分かりやすくて素晴らしいです。金属のダイアフラムでは到底この音は出せそうにありません。」と激賞していただいたが、管楽器の再生についてはホーンスピーカーに一歩譲ると個人的には思っている。

そこで、我が家ではJBL3ウェイシステムの出番となるのだが、こちらの方はD130ウーファーと375ドライバー(16Ω)の繋がりがどうもイマイチで課題が残されている。もっとも、完璧に鳴ってくれると楽しみがなくなるのでオーディオは7~8割方の完成度に留めておくのが一番いいと秘かに思っているのだが(笑)。

さて、午前中に「音の実験」は一段落して午後からは県立図書館に出かけた。予約していた内田康夫さんの「萩殺人事件」の取り置き期限が31日に迫っていたのであっさり流すわけにはいかない。私見だが内田さんの近年の作品はやや精彩に欠けるように思うが、この本はどうだろうか。

折角なのでほかにもいろんな本を借りてきた。平日の水曜日はどうやら穴場のようで興味のある新刊本が目白押し。

          

この中でとりあえず、15時ぐらいから「モーツァルト、遊びの空間」(中堂高志著)にざっと目を通してみたが、最終章の「河上徹太郎のモーツァルト」に大いに共感を覚えた。

「昭和21年に発表された小林秀雄の”モオツァルト”
は現在に至るまで、なぜか日本人のモーツァルト感の一大典型のように考えられているが、全体的に器楽曲への片寄りが見られる。その一方、小林の生涯の友人だった”河上徹太郎”のモーツァルト論には圧倒的にオペラへの傾倒が見られ、両者の相剋が顕著だが、この点に関して両者の話し合いが行われた気配はない。」

たしかに小林さんの「モオツァルト」は名著には違いないが、その中でオペラにいっさい触れてないのがこれまで個人的に大いに不満だった。オペラこそモーツァルトの真髄といえるものであり、これに言及しないとはどうも片手落ちのような気がしてしかたがなかった。

その点、「ドン・ジョバンニ」の評論を書いた河上さんは「小林さんがオペラをシンフォニーの下位に置いたことに対して表面上受け入れ難く、逆にオペラをシンフォニーよりも上位に置く」と明言してある。

モーツァルトの音楽を全体的な観点からとらえた場合、たしかにこの心情はよく分かる。モーツァルトへの傾倒度を計るリトマス試験紙にあたるものは「彼のオペラを好むか否かしかない」との思いはここ30年ほど変わらない。

残りの本のうち「チャイナ・インベイジョン」は日本の自衛隊基地の近くの土地を買い漁った中国が尖閣諸島をダミーにして戦争をしかけるという話。フィクションとはいえ実際に北海道あたりの原野を中国人が購入しているというから現実味を帯びた怖いお話。

それから映画好きでちょっとした俳優でもあった三島由紀夫の本も面白そうだ。


 


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