「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「ご意見拝聴」~

2010年09月30日 | オーディオ談義

先日、9月25日(土)のこと。

久しぶりにオーディオ仲間のAさんがお見えになったので「真空管」や「スピーカーの置き台」の変更に伴う音質の変化についてご意見を拝聴することにした。

おそらく自分だけかもしれないが、一人で試聴するとどうも細部にこだわって全体を見失いがちで(囲碁で言えば
「大局観」ということになるのだろうが)そういう傾向があることを自覚しているので丁度いい機会。

まず最初は真空管アンプの出力菅の変更。

☆ PX25(イギリス製)とRD25A〔テスラ:チェコ製)

現在、中域~高域にかけて使用しているSPユニット「アキシオム80」を駆動している真空管アンプの出力菅を取り替えての比較試聴。

アメリカ製のWE300Bと並んで名三極管と称されるPX25は イギリス製のオリジナルのほかにも欧州系としていろんなタイプが発売されている。

(画像クリックで拡大可)    

〔左がPX25、右がテスラRD25A)

たまたまネット・オークションで同等の規格品〔形状もソックリ)としてRD25Aを見かけたので、値段の手ごろ感もあってここ1年ほどの間に6本購入している。現在PX25も6本所有しているので合わせて12本。

ほとんど毎日聴くとして、真空管の寿命がペアでおよそ5年〔甘いかな?)とすると30年間ほど保てることになる。

これだけあるともう補充しなくて大丈夫だと思うが、問題は日頃どちらをメインに聴くかという問題。それぞれに一長一短があって正直、迷っている。

好き好きの範疇だと思うものの、今回Aさんのご意見を聞いてはっきり白黒をつけてやろうという魂胆。

まずテスラでひとしきり聴いてみて、次にPX25に交換。

「ウ~ン、やっぱり違いますね。音響空間が爽やかに広がる印象があります。明らかに質感においてPX25の方が上です。ただし、中域から低域にかけての厚みはテスラのほうに見るべきものがあります。」

「日頃聴くときはテスラにしておき、お客さんが来て一緒に試聴するときはPX25にしたらどうですか。それにテスラのエージングがもっと進めば”大化け”する可能性を感じますよ。」

所詮、真空管は消耗品に過ぎないが使えば使うほど音がこなれてきて、いよいよ”イカレル”寸前に「妙なる響き」を絞り出すものもあるという。

もしかするとテスラ製もその類かもしれないなどとひそかに期待しつつ毎日使い続けることにした。

☆ SP(スピーカー)の置き台

低域用のユニット4本を収めたSPボックスの置き台としてこれまでビールケースを使用していた。丁度高さが手ごろだし、何といっても軽いので動かす作業が簡単!

     (画像クリックで拡大可)  

もともと”カミさん”が”猫の額ほどの庭”でガーデニングをやっているが、花壇用の置き台として酒屋を営む女主人〔友人)から頂いたものを無理を言って取り上げたものだった。

しかし、ちょうど2週間ほど前に、SPユニットの使用を4個から3個にしたこともあり、音源の位置を耳の高さに調整できるようになったので、「もうイイヤ」と外して、ややご機嫌斜め状態のカミさんに返しておいた。

当然、外す前と後の比較試聴を行ったがどうも低域の分解能が心なしか劣化したように感じた。思わず「失敗(しま)った」と思ったが、もう返した後だし、カミさんのうれしそうな顔を見ていると今さら返せと言い出せなくなった。それにもう一度入れ替え作業を繰り返すのも面倒だし~。

「まあいいか」と詰めが甘いままにしていた状態で、今回のAさんとの試聴。当然、Aさんは以前のビールケースを置いていたときの音質をご存知だ。

「えらく音が変わりましたね。前回来たときは実にいい音だと感心しましたが、今回は明らかに低域の分解能が落ちてます。置き台の有る無しでこんなに変わるものですか」とビックリされている。

「やっぱり、そうですか」。

落差がある事は認識していたが、その程度が問題でこれほどとは正直思わなかった。マダマダ甘いと反省した。

「よ~し、こうなるともう一度ビールケースを奪い返えさなければ」。

これからカミさんとの凄絶なバトルが待っている~。おお、コワ!


 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする