伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2016/10/09

2016-10-09 07:45:48 | 一日一章・聖書通読日記
士師記 11:1-3
『さてギレアデびとエフタは強い勇士であったが遊女の子で、エフタの父はギレアデであった。 ギレアデの妻も子供を産んだが、その妻の子供たちが成長したとき、彼らはエフタを追い出して彼に言った、「あなたはほかの女の産んだ子だから、わたしたちの父の家を継ぐことはできません」。 それでエフタはその兄弟たちのもとから逃げ去って、トブの地に住んでいると、やくざ者がエフタのもとに集まってきて、彼と一緒に出かけて略奪を事としていた。』

ギレアデの子エフタは勇者でしたが、その出生の故に兄弟たちから疎まれ、生まれ育った町から追い出されるという非情な仕打ちに遭いました。仕方なくエフタはトプという町に移り住むと、やくざ者たちがエフタの元に集まってきて、略奪を生業とするようになりました。

エフタも、ならず者たちも、実力はありながら人から疎まれ、社会からはみ出さざるを得ず、悪しき道に歩むしかなかった人々でしたが、そのような者をも見出して尊く用いられる神様の選びに、ただ驚くばかりです。

もし人間関係がうまくいかず、疎外感を感じるときも、正しい信仰さえ手放さなければ、主は必ず私たちを見出して高く引き上げてくださることを、エフタの生涯から学ばせていただくことができて感謝します。

http://bible.com/81/jdg.11.1-3.ja1955

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士師記 11:4-7
『日がたって後、アンモンの人々はイスラエルと戦うことになり、 アンモンの人々がイスラエルと戦ったとき、ギレアデの長老たちは行ってエフタをトブの地から連れてこようとして、 エフタに言った、「きて、わたしたちの大将になってください。そうすればわたしたちはアンモンの人々と戦うことができます」。 エフタはギレアデの長老たちに言った、「あなたがたはわたしを憎んで、わたしの父の家から追い出したではありませんか。しかるに今あなたがたが困っている時とはいえ、わたしのところに来るとはどういうわけですか」。』

エフタを追い出したギレアデの町の長老たちは、アンモン人と戦うことになって実力も実戦経験も豊富なエフタを連れ戻しに来ました。自分たちの偏見と蔑みからエフタを追い出しておきながら、いざ苦境に陥るとエフタに頼る姿は、神様を捨て自分の好き勝手な生き方をしておきながら、いざとなると神様に助けを求めるイスラエルの罪の歴史を端的に表しているように思います。

ギレアデの人々に対するエフタの言い分は、まことに理に適っています。そしてこの経験を通して、神様もまたイスラエルの人々の身勝手な祈りをどのような気持ちで聞かれているのか、エフタは身をもって知ったのではないでしょうか。神様と同じ気持ちに立つことができたエフタを、主は尊く用いられます。私たちもまた主の心と一つになり、主と同じ視点に立って、主の御用のために用いられる器とならせていただきたいと願います。

http://bible.com/81/jdg.11.4-7.ja1955

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士師記 11:9-10
『エフタはギレアデの長老たちに言った、「もしあなたがたが、わたしをつれて帰って、アンモンの人々と戦わせるとき、主が彼らをわたしにわたされるならば、わたしはあなたがたのかしらとなりましょう」。 ギレアデの長老たちはエフタに言った、「主はあなたとわたしたちの間の証人です。わたしたちは必ずあなたの言われるとおりにしましょう」。』

ギレアデの人々の極めて身勝手な依頼に対し、エフタは自分の受けたひどい仕打ちをいったん脇に置き、主が敵に勝利させてくださるならばイスラエルのかしらとなりましょうと、和解の条件を提示しました。ギレアデの人々もまた、主が証人ですと答えて、結果を主に委ねる決断をしました。

どんな修復困難な人間関係も、主が仲立ちとなってくださるならば、解決に向かうことができます。自分の受けてきたひどい仕打ちの数々や様々な感情、悲しみや憎しみの記憶をいつまでも持ち出すことをやめ、すべてを良きに変えてくださる主に結末を委ねて、和解に向かって一歩踏み出す私たちでありますように。

http://bible.com/81/jdg.11.9-10.ja1955

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士師記 11:12-15, 21-23
『かくてエフタはアンモンの人々の王に使者をつかわして言った、「あなたはわたしとなんのかかわりがあって、わたしのところへ攻めてきて、わたしの国と戦おうとするのですか」。 アンモンの人々の王はエフタの使者に答えた、「昔、イスラエルがエジプトから上ってきたとき、アルノンからヤボクに及び、またヨルダンに及ぶわたしの国を奪い取ったからです。それゆえ今、穏やかにそれを返しなさい」。 エフタはまた使者をアンモンの人々の王につかわして、 言わせた、「エフタはこう申します、『イスラエルはモアブの地も、またアンモンの人々の地も取りませんでした。

イスラエルの神、主はシホンとそのすべての民をイスラエルの手にわたされたので、イスラエルは彼らを撃ち破って、その土地に住んでいたアモリびとの地をことごとく占領し、 アルノンからヤボクまでと、荒野からヨルダンまで、アモリびとの領域をことごとく占領しました。 このようにイスラエルの神、主はその民イスラエルの前からアモリびとを追い払われたのに、あなたはそれを取ろうとするのですか。」』

アンモン人と戦う前にエフタは使者を送り、まず和解を図ろうとしました。しかしアンモン人たちは、イスラエルが自分たちの地を不当に占拠しているのだから返還せよと言いがかりをつけてきました。その返答に対しエフタは出エジプトの歴史を順序立てて説明し、イスラエルはアンモン人の地を迂回して戦いを避けたこと、彼らの主張する地は元々アモリ人の住んでいた地を主が与えてくださったのだと反論しました。

これらの主張の対立は、旧約聖書の時代から現代に至るまで続いている中東情勢の原因となっています。世界の歴史はすべて聖書の語るままに動いていることを示す格好の事例です。この世のすべては神様が統べ治められていることを決して忘れず、神様にすべてを委ねる人生こそまことのさいわいに至る秘訣であると、神様の摂理を正しく受け止める私たちでありますように。

http://bible.com/81/jdg.11.12-15,21-23.ja1955

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士師記 11:30-31, 34-36
『エフタは主に誓願を立てて言った、「もしあなたがアンモンの人々をわたしの手にわたされるならば、 わたしがアンモンの人々に勝って帰るときに、わたしの家の戸口から出てきて、わたしを迎えるものはだれでも主のものとし、その者を燔祭としてささげましょう」。

やがてエフタはミヅパに帰り、自分の家に来ると、彼の娘が鼓をもち、舞い踊って彼を出迎えた。彼女はエフタのひとり子で、ほかに男子も女子もなかった。 エフタは彼女を見ると、衣を裂いて言った、「ああ、娘よ、あなたは全くわたしを打ちのめした。わたしを悩ますものとなった。わたしが主に誓ったのだから改めることはできないのだ」。 娘は言った、「父よ、あなたは主に誓われたのですから、主があなたのために、あなたの敵アンモンの人々に報復された今、あなたが言われたとおりにわたしにしてください」。』

アンモン人と戦うにあたり、エフタは主に、敵に勝利して凱旋したときに最初に家から出てくる者を主に捧げると誓願しました。しかしこの軽率な誓願が、後にエフタを、勝利の喜びが吹き飛ぶほどの悲嘆に至らせることとなります。戦いに勝利したエフタを最初に迎えたのは、エフタの愛してやまない一人娘でした。

ここで誤解してはならないことは、エフタは本当に自分の娘を燔祭にして捧げたのか?ということです。自分の子を火で焼き尽くして捧げるという偶像の神々と同じような犠牲を、はたして神様は許されるでしょうか? そんなことはないと思います。この箇所の原文は、火で焼き尽くす燔祭のように完全に主に身を捧げるという意味だとの解説がありました。ですからエフタの娘は、一生結婚せずに主に仕える者となったと、いう意味であると考えます。すなわちそれは、エフタの家は一代限りで跡継ぎがいないこと、永遠に続くはずの神様の祝福が途絶えてしまうことを意味します。これがエフタの嘆きの史実ではないでしょうか。

いずれにせよ私たちは、主の前に軽率な誓いを立ててはなりません。主の御前に立てた決意は一生続くものであることを忘れずに、信仰の決断も、人生の選択も、一度的な感情に流されることなくよくよく熟考し、慎重に、しかし大胆に、まことの祝福の人生を選択する私たちでありますように。

http://bible.com/81/jdg.11.30-31,34-36.ja1955
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【今日の聖句】 2016/10/09

2016-10-09 06:25:10 | 今日の聖句
詩篇 34:8
「主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。」

信仰の醍醐味は、主の恵み深さを自らの身をもって経験することです。主が自分にしてくださった恵みの数々を思い起こすことにより、理性的・知的に神様を理解する以上に、慈しみと憐れみに富む主の本質をより深く味わい知るさいわいに与る私たちでありますように。

http://bible.com/81/psa.34.8.ja1955
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