フレンチ出身の大将が、厳選した日本酒と、それにあうお料理を出している『いぶしぎん』です。
それも、燗酒押し。広島煮酒倶楽部とか、広島燗酒推進委員会とか、そんななんやかやを結成されているので、日本酒好きの愛飲家の皆さまには、聖地でしょうか。
ワタクシごとき酒弱が、聖地の常連ヅラする気は全くありませんが、まだお店が立町にあったころから、10数年来、ある親睦会を、ほぼほぼこのお店で開催しているので、時々お邪魔しております。
2時間飲み放題コースながら、これ全部飲み放題だって。
太っ腹だね~。この日本酒のラインナップ見て!!飲み放題と言えども、いい加減な日本酒は出さないよ、という大将の心意気をビンビン感じます。
実は日本酒があまり得意ではないワタクシも、ここに来たら、ひと口ずつでも日本酒をいただくことにしています。
和食だけが日本酒のお伴じゃない、という大将の心意気は、お料理にも。どちらかというと、洋食よりかな。まずはカンパチのカルパッチョぽいの。
厚切りベーコンとジャガイモのオーブン焼きみたいなの。
鮭のハラスを焼いたの。
いつも笑顔の大将が握るおふくろの味のコロッケとか。
タンドリーチキンとか。ピリっとした味付けは、ビールにあうと言いたいところだけど、キリッとした風味の冷酒で。
キーマカレーのチーズ焼きみたいなのを、包んだのとか。これもかなりの洋食度合い。
大好物の葱ピザ。パリパリの薄ーい生地に、和風の具材が乗って、たぶん味噌が使ってある。これが日本酒にあうんです。
最後はおかかの焼きおにぎり。満腹になっても、おにぎりだと入るんだよなぁ。
料理は全部で8品もあって、こんなバリューな飲み放題メニューで、4000円ぽっきり。
日本酒の広島の聖地は、質・量ともにお得です。
そして、深くて豊富で熱い大将の日本酒のはなしを、日本酒大好きのオットにも聞かせてやりたいなぁ。いつか連れて来なくては。大将から日本酒についてのアレコレを聞けるのが、なによりのごちそうになるんじゃないかな。
1人なのに、ソロなのに、なぜかトリオという活動名の大橋 トリオ。
作曲、編曲、楽器はギターもピアノもドラムも、およそ楽器なら何でもできるマルチプレーヤー。実際CD制作では、全部の楽器を自分で演奏しているとかないとか・・・
・・・・が、さすがにライブでは、そういうわけにはいかないだろうな。どうするんだろう????
ということで、一見は百聞にしかず。大橋トリオのファンのくりちゃんと、オットとの3人で、大橋 トリオのライブに行ってきました。
オダギリジヨーとムーミン谷のスナフキンを足して2で割ったような、アーティスティックな不思議なデザインの衣装で長身を包み、独特なムードで登場しました。会場もオシャレさんな聴衆が多かったです。
NHK BSの番組『植物男子ベランダー』が好きだという方は、耳にしたことがあると思います。
たくさん大橋トリオの曲が流れてます。私も『植物男子ベランダー』で、おっ!!と思った一人です。
アーバンヒーリングな感じの曲も、ジャズ色の強い曲も、どれも緻密で、ひょうひょうとしているようだけど、音から才能が漏れ出てました。
何をやっても、うまいなぁ~。特にピアノ。音色がなんとも優しい。
当分、わたしの『NO MUSIC!! NO LIFE!!』のお伴は、大橋 トリオです。
おしゃれさんなので、グッズショップには、定番のツアーTシャツだけじゃなく、洋服や靴なども。
ステージ上でご本人が履いていた紫色の靴(おしゃれな人でないと絶対に履きこなせない)を、オットが『ほしい』と言い出して・・・。
『おじさんにはムリ』と一刀両断にしたら、くりちゃんも『素足で履くタイプだから、条件多いですよ。足首が細いとか、すね毛が無いとか・・・』と援護射撃してくれたので、オットも素直にあきらめました。
そして、くりちゃんからは、その前日に大吟醸の酒粕を練りこんだパンをいただきました。
これが、もうプロ並み。日本酒の豊饒な香りが広がる絶品パンでした。
映画『ライオン ~25年目のただいま~』を観ました。
ご一緒いただいたtakakoさん、くりちゃん、おつきあいありがとうございました。
(映画com)
実話ということで、タイトルからすでにネタバレ(爆)
5歳の時に迷子になったインド少年サルーが、オーストラリアの夫婦に養子としてもらわれていき、記憶の断片を頼りに、25年後にGoogleアースを使って、インドの片田舎のわが家を見つけ出すお話しです。
すげえな、Googleアース。
育ての親の愛情に包まれて、何不自由なく幸せに暮らしていても、自分の一部を置き忘れてきたような深い喪失感を抱えながら生きている青年サルーが、ラストで実の親と再会する場面では、号泣なのですが・・・・
なによりも、涙を誘うのが、迷子時代のサルー。
インド人子役サニー・パワールくんが、もう可愛すぎ、けなげすぎ、切なすぎ。
この子の深く美しい目に、心奪われます。
貧しい母子家庭で懸命に生きる姿に、すでに涙・涙なのですが、迷子になった後、過酷な運命のなかで命をつなぐように生きのびようとしている姿がもう・・・・
こうしてブログ書いている間にも、思い出して涙・涙・涙。
まだまだ貧しいインド。いまだ年間8万人の迷子が出るそうです。
サルーは、運よく幸せをつかんだけど、その他の子どもたちの未来を思うと、心が晴れやかにはなりません。
世紀の美女 ニコール・キッドマンが、その美のオーラを消して、フツウの主婦役。養子を迎える側の苦悩と幸せを演じていました。
役者って、すごい。美しさや輝きさえも、消せるんですね。
涙・涙の上映中は、すっかり忘れていましたがこの映画の『ライオン』というタイトル。
その謎がエンドロールで解けますので、場内の灯りがつくまで、どうぞお席でそのままで。
思い出したように、先月の東京出張ネタ。
めったに立ち寄らない浅草に宿泊したので、せっかくなら周辺にパン屋さんはないかと探しみました。
そしたら、ありました。浅草のペリカンベーカリー。1942年創業ですって。
食パンとロールパンしか作っていないけど、毎日、午後早くには売り切れ閉店の人気店らしい。昔ながらのパン屋さん。こういうパン屋も捨てがたい。
オープン時30分前に行くと、行列2番目。アレ意外に並んでないな、と思ったら、シャッターが開いた途端「どこにおったん???」と、ドドドとお客さんが押し寄せ・・・要領のつかめないわたしひとりがモタモタして、後ろへ後ろへ。
都会のおじいさん、おばあさんに押しのけられる地方人は、店員さんの手助けを受けて、やっとこ食パン1斤買えました。
これから飛行機に乗るというのに、食パンを抱えて搭乗する姿は、われながら滑稽・・・その前に、羽田空港へ向かうラッシュアワーの京急車両内で、食パンがつぶれないかと、必死だったわ。
都会に行くと、必ずパンを連れて帰るのは、これはもうヘキだ。
高級パンというわけではなく、素朴な下町の味。まさに浅草テイスト。昭和の食卓に上っていたような、懐かしいパン。
こういうパンと久しぶりに再会した気がします。