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仏教者の声明

2015-06-16 06:38:15 | 日記

仏教者のなかにも「戦争法案」批判の流れがひろがっている。
東本願寺が声明を出している。

http://www.higashihonganji.or.jp/news/important-info/11435/

PDFファイルで掲載されている。

冒頭に、
「私たちの教団は、先の大戦において国家体制に追従し、戦争に積極的に協力して、多くの人々を死地に送り出した歴史をもっています。その過ちを深く慙愧する教団として、このたび国会に提出された「安全保障関連法案」に対し、強く反対の意を表明いたします。」

勇気ある声明だと思う。

もともと仏教には五戒があり、一番最初に「不殺生戒」として戒めている。
安倍首相をはじめ、自民・公明の「不妄語戒」(ふもうごかい)も際立っている。

しかし、「不飲酒戒」(ふおんじゅかい)のように、酒は飲んではならないという戒律も、「般若湯」と言い換えて、般若(仏の智恵)が湧きいずるものとして誤魔化していることがある。

兵站を後方支援と言い換えて、「安全」を強調する安倍首相は、「般若湯」そのものではないか。
「重要影響事態法案」では、後方地域という定義が削除された。
削除された文言は、「後方地域 我が国領域並びに現に戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる」である。
その規定でいうイラクのサマワにおいても、ミサイルが撃ち込まれ、こうした後方支援であっても54人の自殺者を出している。PTSDにいたっては・・・

「実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがない」が削除されたということは、何を意味するか明確ではないか。
これを「安全なところで自衛隊員を」と言っても、絵空事である。

今、潮目が変わってきたと言われ始めているが、まだまだ!

先の「大戦」にかり出され、人の命を守るべき宗教者が、その戦争遂行に従属させられた苦い体験を、いまこそ発揮すべきではないか。
「戦争法案」反対の一点で!!