総じてみれば底堅い動きとなっている
持ち直しの兆しがみられる
総じてみれば底堅い動きとなっている
消費者マインドに弱さがみられるなかで、底堅い
動きとなっている
政府の月例経済報告のなかで、ここ1年間の個人
消費の基調判断である。
「底堅い動き」=「まったく増えない」ことを意
味している。
現実を反映していない空疎な言葉の羅列である。
こうした言葉の裏で、現実の生活は?
井戸端会議や私たちの生活相談では、「生活苦」
がさまざまな面でよせられている。
年金は下げられる。生活保護も。医療・介護の費
用は増えるばかり。
そして給料はあがらない。それどころか、非正規
による低賃金のまん延がひろがっている。
こうした悲鳴にも近い訴えが、安倍政権にはわかっ
ていない。
この20年で平均年収は50万円も下がっている。
働き盛りの労働者の賃金を引き下げ、その分大企
業はぼろ儲け。中小企業は青息吐息。非正規労働
者は「最低限度の生活」状態である。
これでどうして消費が上向くのか。
消費税10%値上げは、さらなる打撃になる。
現実と政策がこれほど乖離した時代はないのでは
ないか。
国会での安倍首相の「現実認識」が、どれほど非
現実的か。共産党の質問に対して、まったく逆の
認識を披露している。
空想か、妄想に近づいているのではないか、と思
うほどひどい。
「真綿で首をしめる」という言葉がある。
国民はいつまでもしめつづけられているわけでは
ない。安倍政権がマスコミをいくら抱き込んでも、
生活の実態は、変革への「胎動」をはらんでいる。
「真綿で暖める」に転じるためには、「変えられ
る」と確信がもてる「野党の1本化」こそ必要だ。
それこそ1+1は、3にも、4にもなる。
そこに社会変革の大きな入り口がある。
だからこそ安倍首相は必死になっている。
「野党の1本化」を阻止するために。