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時代閉塞の現状

2016-02-23 07:31:52 | 日記

2月20日は小林多喜二の亡くなった日である。

「戦争反対」、「民主主義」を主張しただけ
で、「特高警察」ににらまれ、逮捕・拘留さ
れた時代であった。
逮捕されれば、そく拷問が待っていた。
小説「1928年3月15日」に詳しい。

治安維持法で逮捕投獄された人は数十万人。
拷問で虐殺されたり獄死した人が194人、
獄中で病死した人が1503人におよぶ。

釧路市で「小林多喜二のつどい」が開かれ、
釧路の野瀬義昭さんが語った。
なんと、伯父さんが治安維持法で逮捕され、
獄死していたことを8年前に知ったという
と。なぜなら、家族がひた隠しにしてい
たか
らであった。

私は、このこと事態が驚きであった。
身内から「アカ」を出した。親族としてこ
以上はずかしいことはない、というよう
な感
情をうえつけられていた時代であった。

この「アカ」とは、お上にさからうことで
り、とりわけ「戦争反対」、「民主主義」、
「貧困」、「労働運動」などが攻撃の対象
あった。

反対者を弾圧し、牢獄に閉じ込めた先が戦
であった。

小林多喜二は、人間に対するやさしい「思
い」
は人一倍であった。小林多喜二は「啄
木歌集」
を愛読していた。歌集の六十三首
に〇がつけ
られ、田ロタキさんにも読ませ
たという。

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる

頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず

砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日

たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず

啄木の「時代閉塞の現状」の行く先が、戦
であった。
啄木のやさしいまなざしが、踏みにじられ
いった。
いままた「時代閉塞」が語られている。

「秘密保護法」、「戦争法」が強行可決さ
た。
いままさに、歴史的岐路にさしかかってい
る。

問われている。
あなたはどちらにすすむか?