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今日がだいたい新月なので、満月の2日前に小麦の種を蒔いてから
既に2週間以上たちますが、ここ1,2日でようやく芽が伸びてきました。



蒔かれた種は、その土壌条件と、この先1年間の氣候天候を予測して、自らの生長計画を立てます。
だから、後から余計な手出しをするとかえって計画を狂わせることにもなるけれど、

うちの小麦は浅草の屋上時代から、何代にも渡って僕のきまぐれに付き合っているから、
おそらく、僕が不意にしでかす要不要のアクションもまるごと予測し、
生育プランに含めているだろう。

ここ最近は雨も少ないことから、きっと小麦はうかつに芽を出さずに
まず根っこをちゃんと伸ばして盤石としてから、昨日今日で、
はれて地上にお出まししたのでしょう。



死と生の共存する畑。

こんな赤ちゃんが、この先の真冬を受け止める。
12月の日なたの温もりを浴びてもうちょっと伸びたら
年末年始と踏まれ(麦ふみ。うちは小庭なのでたなごころで押す)、
2月には雪に埋もれるが、解けて水ぬるむ春からずんずんと伸び行くのだ。

寒暖の差が、植物のミネラルを生む。
ビニルハウスに暖房をきかせた温室栽培の野菜は
ミネラルが10分の1といわれる。

ミネラル(鉱物)は酵素の働き(消化=栄養を吸収できる、水に溶けるサイズに分解する=イオン化)を
助けるので、自然界で生きる植物には必要なものですが、その供給は
その場所の土、石ころ、樹木、草花、小動物が食物連鎖の循環で生み出します。
生態系に必要なミネラルは41種類。

しかし、一般的な畑には石ころも樹も雑草も少なく、小動物の種類も少ないので
ミネラル不足が消化不良を起こし、野菜が病気になったり、虫に食われる。
そのために、海水を薄めて撒いている農家さんもあります。

人(動物)の血液の塩分濃度は0.9%、植物の体液は0.1%。
海はだいたい3.5%なので、海の水を35倍ほどに希釈して(34倍の量の水を加える)
土壌に撒くと、植物が吸収しやすいかたちになります。
僕も海が近ければ試してみたい。



長期間摘みつづけられるルッコラ。
こぼれ種の自然発芽なので、つよいです。
そこが、植えたものとの違い。

温泉を汲んできて浸かるのと、湧いているところに浸るとの差といえるか。

稲もきっと、田植えより直播きがつよい。
来年は、4月の水田に直接モミ(水に浸して発芽させたもの)を蒔き、
そこに根を張ったものをそのまま見守ってみます。
上手くいけば8月に稲刈り、11月までに二期目の稲刈りが可能。

ともあれ、来年の春はまだこの家に住んでいるだろうか。
運命共同体の、路地の鉢植えたちは知っている。
否、植木たちの希むところに、僕らも一緒に導かれよう。

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