日本語おもしろ発見

日々の生活から

日本酒の銘柄の語種調査

2013-12-10 17:54:22 | 研究演習2013
要旨
本調査では日本酒の銘柄を、地域ごとに分類して頻出語と語種を調べることとする。気象庁で用いられる日本の地域区分に沿って、全国主要蔵元一覧の東日本の銘柄を調査対象にした。調査単位は『雑誌用語の変遷』に記載されている短い単位を使用した。また、語種判断には『新潮現代国語辞典』を使い、和語、漢語、外来語、混種語の4種に分類した。その結果のべ語数と異なり語数では、北海道地方を除くとどの地域も異なり語数がのべ語数の60%~80%の語数であり、同じ語が何度も使用されていないことが分かる。高頻出語では、北海道地方を除くと全ての地域で「の」の頻出度が最も高い。他に、自然を表す語や地名を含んだ語が多いのも特徴的だ。語種分布では、のべ語数、異なり語数共に和語が約60%~70%、漢語が約30%、外来語と混種語はほとんど見られなかった。今回の調査では、地域ごとの数の差が大きく比較しづらいところもあったため、正確な結果とは言い難い。よって今後は調査範囲を広げることが課題だ。

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