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日々の生活から

白髪が…

2014-08-29 11:10:03 | 日記
面白い記事を読みました。まさに,私が直面している問題について書かれたエッセイです。

白髪を抜いてはいけないとわかってはいるんだけれど,どうしても目立つと気になって…

貴重な髪の毛,抜いている場合ではないですね^^

『朝日新聞』デジタル版 2014年8月24日05時00分

(オトナになった女子たちへ)そして産毛を失った 伊藤理佐

百恵ちゃんが歌っていた「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ~」の、一番大切なものってもしかして「産毛」だったんじゃないだろうか? と思うきょうこのごろです。それくらい産毛を失った44歳のわたし。だれにあげたんだっけ?というくらい無くなってきた。なんて言ったらいいのか、おでこ、直接濃い毛から始まっている。ダイレクト大人毛。

 産毛を失ったのを知ったのは最近で、4歳の娘のおでこを見て気付いた。何もいじっていない若い産毛たっぷりの美しいことといったら。どんなすごいカツラでも、この産毛は再現できないんじゃないだろうか。ホレボレする。

 この産毛の親戚みたいな感じで、眉毛の下、まぶたのちょい上、の毛がある。女子は化粧の時、ここの毛を切る、あるいは剃(そ)る、抜く。くり返す。そうすると、無駄毛のフリした美しい毛たちが生えてこなくなる。くらべて何もいじっていない眉毛の美しいことといったら。売ってるならちょっと高くても買いたい、と思うくらい自力じゃ再現できない。

まだ眉をいじっていない若い女子のみなさーん、大事にしなさーい、と大声で言いたい。小鼻の白さも、ああ、以下同文。鼻パックしすぎると赤くなるよ~~と、どっかで叫んでも、若い人はきょうあしたの美しい自分のために眉毛を抜くし、剃るし、切るし、鼻パックする。よーくわかる。

 だって、今わたしもビシバシ白髪を抜いているから。抜いてはいけない、ってまわりのお姉さんたちは言う。美容師さんも言う。色より大切なのは量、はえてこなくなる、って。わかってる。でもあした人に会うからって抜いてしまう。

 わたしにもまだまだ失うものがあるのだった。未来のわたし、推定70歳には、またあのメロディーが聞こえている。そしてきっと言う。百恵ちゃんの歌っていたさ、「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ~」の、一番大切なものって白髪だったんじゃないの? なんで抜いた? 抜かないほうがいーよ、45歳くらいの若い人たち!って。

 (漫画家)
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