1603年に日本イエズス会によって刊行された日本語-ポルトガル語の辞書、『日葡辞書』には面白い言葉がたくさん載っています。今から400年ほど前の日本の人々の生活ぶりや考え方なども垣間見れてとても面白いです。
で、「あなまた」という言葉を見つけました。漢字で書くと「足股」、つまり、「足の指の間のくぼみ」のことです。その少し下に「あなまたぐさり」という言葉もありました。漢字で書くと「足股腐」、つまり、「足の指の間の皮がむけること」・・・・要するに「水虫」の類?ですかね。長崎や山口では方言として残っているようですが・・・・
そうか・・・。ブーツや靴などがなかった時代にも、足の間の皮がむける病気があったんですね。白癬菌は強し!ですね。
先日書いた「盆の窪」も『日葡辞書』に載っています。「あなまた」「盆の窪」など、ものすごくピンポイントですね。せっかく、このような言葉があるのですから、遣わない手はない。
「ああ、あなまたがかゆい・・・」
こんな感じでしょうか?^^