13日産経の号外記事によると、米国でイスラム国シンパによる銃乱射事件があり50人が死亡したという。
イスラム教徒が命懸けでテロ行為を行う事件が絶えないが、宗教の持つ危険な一面が格差の拡大した世界の中で表出してきている。
一神教の持つ独善性とそれに伴う不寛容さが、人のいのちを何とも思わないような行為に走らせる。そのためには自分のいのちも捨ててしまうのだから、狂っているとしか思えない。
聖戦で死んだ者は天国に行ける、天国は素晴らしいところ、「酒は美味いし姉ちゃんは綺麗」だというのである。
一神教にとって異教徒や異端者のいのちは何とも思わない。殺し、奴隷にするなんてことが当たり前なのだ。アメリカが日本に原爆を投下したのも異教徒なるがゆえにものだ。相手がキリスト教国ならきっと躊躇したことだろう。そしてとても正当化できないはずだ。
さて、かの犯人は彼なりの正義感、神への忠誠心を持って犯行に及んだのだろうが、大きな考え違いがあるといえる。彼らの神は彼らにとって偉大なる神のはず、イスラムとは神への恭順を示す言葉だ。この世のことは全て神の思召し、最終的には神が全て差配される、それを信じて耐えることを教えているはずである。
しかるにかの犯人は、神によるの裁きが待てずに神に代わって神の正義を行おうとした。このことは神への不信を意味する。
神への信仰のつもりが、神を冒涜していることになることに気がつかない。
日本もかつて「天に代わりて不義を討つ」と、戦争に出掛けたが、「天に代わりて」が不義だったのだ。
「以下産経記事」
米南部フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日未明(日本時間12日午後)、銃乱射事件が発生し、地元当局によると、50人が死亡し、53人が負傷した。容疑者の男は警察と銃撃戦の末、店内で死亡した。オバマ米大統領は同日、「米国史上最悪の銃撃事件」だと述べ、「テロ行為であり、憎悪に基づく行為だ」と実行犯を強く非難した。オーランド市は非常事態を宣言した。
米メディアは、男が犯行前、警察にかけた緊急通報の中で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う発言をしていたと伝えた。IS系のサイトも「ISの戦士が実行した」と事実上の犯行声明を出したが、実際に関与があったかは不明だ。
当局によると、男はニューヨーク出身の米国籍でフロリダ州に住むオマル・マティーン容疑者(29)。家族はアフガニスタン出身という。殺傷力の強い銃や爆発物の疑いがある装置を所持しており、警察当局者は「周到に準備していたとみられる」と述べた。
http://www.sankei.com/world/news/160612/wor1606120033-n1.html