十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

闘病記 牛蒡

2016年06月02日 | 生活
Gさんが夕食を運んできてくれた。
「今日は牛蒡がメインよ」という。見てみると小鉢にマッチ棒のように切られた牛蒡がどっさり人参が少し混ざっている。メインは鶏肉の炒めたものだったが、存在感は牛蒡の方が圧倒的だ。何となれば牛蒡は嫌いな食べ物で、上手く炊かれたキンピラを少々口にする程度なのだ。

しかし、食べないと腹が持たない。味付けも薄く美味しくなかったが、何とか食べ切った。

そんな牛蒡を食っていて、戦争中にあったという話を思い出した。

大東亜戦争の緒戦フィリピンでのこと、バターン半島、コレヒドールの戦いで日本軍は勝利した。
米軍の司令官だったマッカーサーは逃げ出し、その時「I shall return」という有名な言葉を残している。
残された兵隊の大多数は捕虜となり、トラックが足りず歩いて移動させられる、米国において「死の行進」と呼ばれ、戦後捕虜虐待の罪でBC級裁判で有罪とされ処刑された者もいた。

さて、食べるものも不足する中、捕虜に牛蒡を食べさせたという。日本人なら何でもない食品だが、牛蒡など食ったことのない米人には木の根を食わされた、捕虜虐待だということにされたという話を本で読んだことがあるのである。
事実は不明だが有りうる話だと思っている。
コメント
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