十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

只管打坐と冥想の違い

2021年11月29日 | 一法言

 道元禅師の普勧坐禅儀に坐禅のやり方や心構えが説かれているが、解釈がバラバラで戸惑いが見受けられる。

 そこで、この度整理をしてみた。

 一番の問題は、坐禅は非思量と言っている人が非常に多い。それが坐禅以外のところへも話が広がっている。私の知るところ一番の犯人は澤木興道老師である。老師の言葉を集めた「禅に聞け」には、非思量、非思量、と幾度となく出てくるが、不思量と言う言葉は少ない。

 この文章を書く当たって拾ってみた。不思量は4回、その内3回は普勧坐禅儀の思量箇不思量底そのままである。非思量は13回出てくるが坐禅儀とは全然使われ方が違う。

思量箇不思量底は不思量を狙ってやれと言っている。底がついている、これを見逃している人が多いのではないだろうか。底は通底のこと、地盤、根本を言うはずである。

 不思量とは「心意識の運転を停め、念、想、観の測量(しきりょう)を止めて、作仏(さぶつ)を図ることなかれ。」ということ。

 なのに、思いが湧いてくる、それに関わるなというのが非思量というもの。それを特別な境地を受け止めてしまってどんどん話を広げてしまっている。

 どこまでも坐禅する上での心得をしなければならないと思う次第である。

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只管打坐と冥想の違い
不思量 非思量 思量
頭手放し 思い手放し 思い手掴み
無意識 思い(断片) 意識
坐禅(只管打坐)
坐禅(覚触)
分散 集中
通常 冥想

 頭手放し、思い手放しは内山興正老師の言葉である。初めは頭手放しだったのがいつの間にか思い手放しになってしまった。思い手放しは思いが出てからの話で、坐禅は思い以前こそつまり不思量を狙いとしなければならない。
 内山老師も失敗されたようである。

 諸兄は「坐禅は不思量底」を腹に落としておかれたい。

 覚触は、思いが湧いたり、眠気が出てきた時に、元の状態に戻すこと。
 下図は内山興正老師の本「坐禅の意味と実際」中の老師の書かれた挿絵である。

「追記」

 私が禅仏教に親しむきっかけは澤木老師の「禅とは何か」という本を読んでからである。
 面白かったので、澤木興道全集を読んでみようを本屋で数冊まとめて購入していたら、声を掛ける人がいて安泰寺の日曜参禅会のチラシを貰ったのである。
  それから、昭和45年秋から安泰寺の坐禅会に参加し、内山老師から教えを受けるようになった。
 恩師を批判するのは心苦しいが、恩に報いる行為でもあると思っている。

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コロナウイルス感染状況

2021年11月23日 | 世相

 昨日11月22日の感染者数が、とうとう44人(死者2人)まで減少。月曜日の数字は日曜の実数なので元々少ないが感染者が出始めた頃の数字になったのは実に喜ばしい。

 3回めワクチンも確保されたようなので、受付が始まったら早々に接種したい。

 しかし、日本人って真面目だなあ。つくづく思う。

 毎日、サイクリングに出掛けるが、外で見かける人の殆どがマスクをしている。地元の守口市では11月11日以来感染者が出ていないのにである。

 私は自転車乗車中はマスクをつけず、店等の施設に入る時だけつけている。

 ただ、やはり、寒くなって換気が不十分になれば心配だ。

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終活(仏となって死ね)

2021年11月14日 | 一法言

 いつも俳句の応募をしている退職者の会に、今回、寄稿文の出そうと作文してみた。それで担当の人に聞いてみると、800字程度で書いてくれと言われた。
 字数が2000字を超えていたので、残念ながら断念せざるを得ない。
 折角、書いたのでそれを今日の記事にした。

 勿論、私は死後の世界なんて信じてはいない。一応、習俗として行われている仏式の葬式、法事に則って書いてみたものである。

 

「旅支度」

「門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」、一休禅師の狂雲集にある言葉である。
近頃ではこの冥土の旅の旅支度は終活と言い習わされている。
ところがこの終活は、あとに残される者への配慮に終始している感があって、肝心な自身の死に対する心構えというか、覚悟というものの重要性が案外語られていないようである。

 さて、亡くなれば仏式で葬式をされることが多いから、これからは仏教に基づいた話を述べさせていただく。

 死んだら葬式をして僧侶に亡者はお浄土への往生、成仏へと引導されるように思われている方が多いがそうではない。

 凡夫として死んだ者は、誰もが六道輪廻である。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道、そのどれかに生まれ変わるというのである。

 それが証拠に死後回忌ごとに追善供養というものが行われる。これは死者の善行点が足りないと良いところへ行けないので、子孫が仏を供養するという善行を行い、その功徳の一部を亡者に振向けるのである。これを回向という。それで善行点がアップされればステージを上げてもらえることになる。

 しかし、いくら善行点を上げても生天(天に生まれること)止まりで成仏はできない。いつ生天できるとも分からないから、いつまでも追善供養をしなければならないのである。一応、33回忌で弔い上げということになってはいるが・・・。

 死後、法名ないし戒名をつけることで成仏だというのなら、追善はいらないし、追善が必要なら六道に留まっている理屈になるのである。

 成仏したいなら生きているうちに成仏しなければならない。
 そこで成仏だが仏になりきってしまう話なら、所詮無理な話だが、仏というのは「仏行を成す時仏と成る」のであって、成り切ってしまうことではないのである。

 仏の時もあれば凡夫の時もある、どれだけ仏行のなし得るかである。
 そして、死ぬ時には仏として死ぬのである。

 成仏の法は宗派によって説くところが違うので、各自確認されればいいと思う。

 ちなみに禅門では、次のような言葉がある。
 「一寸坐れば、一寸の仏」(一寸とは一寸の線香が燃え尽きる時間) 

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将棋の藤井聡太三冠が竜王位を獲得 四冠に

2021年11月13日 | 道楽

 将棋の藤井聡太三冠(19)=王位、叡王、棋聖=が豊島将之竜王に挑戦していた竜王戦七番勝負第4局で勝利し、シリーズ4勝連勝で竜王のタイトルを獲得した。

 19歳3か月の史上最年少で四冠を達成した。

 2日がかりの勝負の長丁場、ネット放送のアバマTVで観戦だが、じっと見ているわけにもいかないので、音を切って時々画面を覗いて形勢をチェックしていた。

 一日目は形勢互角、2日目から藤井がやや優勢で推移して終盤は藤井優勢、ところが大詰めに来てAIの評価値が豊島優勢に振れた。

 こりゃ駄目だ、ここに来て逆転ではもう駄目、相手は豊島竜王、というので晩飯を食ってから、パソコン画面を覗いたら、何と藤井が優勢で勝利確率99%。

 まもなく、豊島は投了した。

 今年度の藤井の成績は、47戦40勝7敗(勝率 0.851)
 今年度中にはもう一つタイトル奪取を狙っている王将戦があり、獲得の可能性も高いがそうすると、五冠王になる可能性もある。

 いつも勝つとなると、面白みがなくなる懸念がある。

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コロナウイルス感染者2億5千万人突破(世界)

2021年11月10日 | 世相

 つい先日、コロナウイルスによる死亡者が500万人を超えたと言うところだったが、昨日報じられた感染者は世界中で2億5千万人を超えていた。

 ワクチンが接種が進んでいる中でも、欧米においては収束どころか冬に向かい増加の傾向さえ見られるようである。

 日本も第6波必至だろうし、どの程度で収まるか気になるところである。

 昨日(11/9)の発表では、

 世界:感染者 2億5036万8196人
    死亡者    505万5955人

 日本:感染者    172万3782人  前日比 +100
      死亡者      1万8309人   〃    +3 (その前日には0人)

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「生命力は宇宙力 宇宙力が生命力 生命力が宇宙力」

2021年11月08日 | 一法言

10月27日に一法言として、「生命力は宇宙力 宇宙力が生命力」というタイトルの記事を掲出した。

ところが、大事な一句が抜けていたので、今回入れ込んだ。

それが、「生命力は宇宙力 宇宙力が生命力 生命力が宇宙力」である。

「生命力は宇宙力」:自分の生きる力は宇宙全体の力

「宇宙力が生命力」:宇宙は一つの生命体、自分はその一欠片、あらゆるものは皆繋がっている

「生命力が宇宙力」:生命力が宇宙全体を支えている。創り変えている。

図も変えてみた。真実は認知不能の領域である。

 

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新型コロナの死亡者500万人突破(世界)

2021年11月02日 | 世相

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計に基づく本日の新型コロナの感染者数及び死亡者数は、次の通り発表されている。

世界  感染者数 2億4707万6958人

    死者数    500万4524人

日本  感染者数   172万3642人  前日比 +83

    死者数     1万8282人      +  7

 日本で8月21日新規感染者数が25892人に達した時は、恐怖感さえ覚えたが、世界で見ない収束で、昨日の新規感染者は83人まで減衰した。

 多くの日本人はホッとしたことだろう。

 しかし、ワクチン接種で先行していた欧米でも、未だ多くの新規感染があり、新たな変異株の発生、蔓延も報じられているから、油断ができない。

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