1枚目
「四弘誓願」(仏・菩薩が起こす4つの主な誓願のこと)
衆生無辺誓願度 煩悩無尽誓願断 法門無量誓願学 仏道無上誓願成
「則」(項目の意)
道悟和尚。因みに石頭に問う。「如何なるかこれ仏法の大意」
頭云く、「不得、不知」
師曰く、「向上にさらに転処ありやまたなしや」
頭曰く、「長空、白雲の飛ぶを礙へず」
「盤珪禅師の不生の仏心」
不生は般若心経に出てくる不生不滅のこと。
「身心脱落」(しんじんだつらく)
道元禅師が師匠の如浄禅師から教わった言葉、坐禅のあり方を示したもの。
「水引き」
水の取り合い
「覚者」
覚った人、仏のこと。
「縁起所成」
あらゆるものは縁起によって成り立っている。
「修証一如」(しゅしょういちにょ)
修行が覚り、覚りを修行すること。
「波羅提木叉」(はらだいもくしゃ)
所々解脱、別々解脱
汝等[なんだち]比丘、我が滅後に於いて当に波羅提木叉[はらだいもくしゃ]を尊重[そんじゅう]し珍敬[ちんぎょう]すべし。闇[あん]に明[みょう]に遇い、貧人の宝を得るが如し。当に知るべし、此れは即ち是れ汝の大師なり。若し我れ世に住するとも此れに異なること無き也。
「全機」
存在するものの有している一切の働き。
「結界」
縄張りを作ること
「外道」(げどう)
仏道以外の道。
「六道」
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上
「無常」
一切のものが変化していること
「無我」
一切は縁起所成であるから我も実体的なものとして存在しない
「笏」(こつ)
木製の手に持つ法具。神道で使う笏(しゃく)と同類。
2枚目
「生来の自分 本来の自己」
「尽一切自己、尽十方界自己、尽法界」
「新帰元」
新しく元に帰った人、新しい死者のこと
「大乗起信論」
大乗仏教の論書
「衆生の真心 却って自ら衆生を教度、仏の誓願なり」
「一坐二行三心」
坐禅、懺悔(仏教ではさんげと読む)、誓願、大心、老心、喜心
三心は典座教訓に説かれる心
「今此の三界は皆是我が有なり 其の中の衆生は悉く是吾が子なり」
法華経譬喩品に出てくる言葉。有は所有の意。
「正法眼蔵行持」
眞丹初祖の西來東土は、般若多羅尊者の教敕なり。航海三載の霜華、その風雪いたましきのみならんや、雲煙いくかさなりの嶮浪なりとかせん。不知のくににいらんとす、身命ををしまん凡類、おもひよるべからず。これひとへに傳法救迷情の大慈よりなれる行持なるべし。傳法の自己なるがゆゑにしかあり、傳法の遍界なるがゆゑにしかあり。盡十方界は眞實道なるがゆゑにしかあり、盡十方界自己なるがゆゑにしかあり、盡十方界盡十方界なるがゆゑにしかあり。いづれの生縁か王宮にあらざらん、いづれの王宮か道場をさへん。このゆゑにかくのごとく西來せり。救迷情の自己なるゆゑに驚疑なく、怖畏せず。救迷情の遍界なるゆゑに驚疑せず、怖畏なし。
「典座教訓」(てんぞきょうくん)
典座は食事を司る役
「一寸坐れば一寸の仏」(いっすん・・・)
一寸の長さの線香が燃える時間
「正法眼蔵諸悪莫作」(しょあくまくさ)
諸惡すでにつくられずなりゆくところに、修行力たちまち現成す。この現成は、盡地盡界、盡時盡法を量として現成するなり。その量は、莫作を量とせり。
「新到和尚」
新しく来た和尚
「大中寺」
栃木県にある曹洞宗の名刹
「叢林」(そうりん)
禅寺のこと
「堂頭和尚」(どうちょうおしょう)
住職
「生也全機現 死也全機現」(しょうやぜんきげん しやぜんきげん)
生きることにおいても、死ぬことにおいても全ての働きが現わすこと。