十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

独自の世界

2011年10月28日 | 人生

 認知症の母親が骨盤骨折で入院中でずっと付き添いをしているが、母親の認知症は脳梗塞後の血管性認知症というやつでまだ程度が軽い部類である。

  そんな母親だが、付き添っていて話の通じないことがしばしば発生する。母親の頭に展開する世界は妄想と現実が錯綜した世界である。単に妄想だけなら適当に話を合わせて付き合っていればいいのだが、現実と関連するものが困る。言っていることを否定しなければならないがそれを納得理解できないのである。

 たとえば、まだ、引き続き1か月は入院していなければならないが、痛みも大分とれてきたのですぐに帰りたがる。大小便はおむつで処理している最中だがすぐにでも自分一人で便所へ行きたがる。その結果、一人にしておくと股関節部が痛いにもかかわらずベッドの柵を外して、柵が外れないように紐で固定すると柵を跨いでベッドから降りるというようなことをやってしまうのである。

 内山老師の自己曼画にある言葉によって通じ合う世界というものが成立しないほどに、独自の世界が母親の頭の中に展開していることがよく分かる。

 我々言葉で通じ合っているようだが、言葉だけが通じ合っているに過ぎず、たとえば、犬という言葉を取り上げても私なら飼っていた柴犬のメリーが頭に真っ先に浮かんでくる。話し相手は当然別の犬を頭に描いているわけでイメージは全然違うことは間違いない。たとえ、メリーを知る者同士メリーについて語っても印象されているもの全然違う。

 まあ、言葉で通じる世界が壊れつつある母親を見ていると、人はそれぞれ独自の世界を持ちその中で生きていることがよく分かる。 

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母の入院

2011年10月16日 | 生活

 母親が9月10日に道で転倒し左腰部を打って負傷した。2日後家の廊下で再度転倒、起き上がれないというので以前脳梗塞で入院したことのあるM病院へ救急車を呼んで救急搬送したが認知症もあり受け入れできないと別病院を紹介された。そこでそのS病院へ転院して入院した。左骨盤骨折で3ヶ月の入院である。

 認知症の程度はまだ軽い方なのであるが、点滴を外したり、おむつを外したり、自分で便所へ行きたがり、また家に帰りたがる。
 おつむを外せないようツナギの病衣を着せ、無用な動きをする場合は「抑制」つまりは紐で手を括って拘束するのである。

 できるだけ抑制のないよう、付いていてやるしかない。夜間もずっととなるととてもできない。私も一晩泊まっただけで寝不足や腰痛を起こしてダウン。妹も3日間泊まってギブアップ。で、夜間は抑制するしかない状態なのである。寝てしまえばどうでもいいのだが、寝にくいようである。そのため昼間、できるだけ寝ないようにいうので起こしておくのがたいへんなのである。

 兄弟もいるが、一番暇な私が朝の7時から晩の10時まで昼、夜の食事には家に帰るがそれ以外は付きっきり。なかなかたいへんなのである。それが早1ヶ月。あと、2ヶ月、まあ、ヘルパーの仕事を引き受けたと頑張るしかない。

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中国佛の実態?

2011年10月12日 | 佛教

 今日のネットのニュースで面白い記事を見つけた。「中国“少林寺の住職が北京大学女子大生を愛人にしている”噂の件」というタイトルである。記事は当該URLをご覧いただきたい。

 少林寺といえば、達磨大師の寺で少林寺拳法でも有名で日本でも一番知られた寺であろう。その住職のスキャンダル、噂ということであるので、「へー」という感慨しか浮かばないが、記事の中での中国佛の実態である。。

 本文をそのまま引用すると

「中国人は仏教を信奉しても宗教情緒はとても功利的である。仏を信奉するのも、仏に焼香するのも、仏の助けを求めたいだけであり、真の仏教の教義にはなんの関心もない。中国人のほとんどは本当の意味での宗教情緒はないので、信じる仏と仏教の教義はあまりにも遠く離れている。」

 しかし、これって何も中国人だけに限らない。戦後、新興宗教が大流行だがどれもこれも現世利益という看板を掲げて、実に功利的である。
 本来、佛はそんな功利的なものと決別するのが本旨なのだが・・・。

http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/sech-20111011-20111011_00029/1.htm

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