十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

天国と地獄

2023年05月25日 | 一法言

 今日の知恵袋で「天国と地獄があるか?」と、質問があったの次の通り回答した。

(回答)

良いことをしたらそこが天国、悪いことをしたらそこが地獄、と覚えておかれると良いでしょう。

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出逢うところわが生命

2023年05月20日 | 一法言

 過去ログを整理していたら、24年前にあるHPに寄稿した文章が出てきたので、縁の不思議さを身を以て体験しているところを紹介したい。

 人生生きていればいろいろある。そして、ちょっとした出来事、思いが人生を通して支配していくことになる。「出逢うところわが生命」なのである。

 なお、本文は当時のそのままではなく一部手直ししている。

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 私が内山興正老師と出逢ったいきさつからお話させていただきます。

 昭和40年ごろ某大の学生でしたが人生に迷いフラフラブラブラしていました。縁あって昭和42年に内山老師の弟弟子に当る村上光照さんと知り合いになり、澤木興道老師の話を聞いたりテープを聞かせてもらったりしたことから始まります。
 

それまで宗教的なものは読んだことはなかったのですが、村上さんに澤木老師のことを教えられていたところから大阪梅田の旭屋書店でたまたま手にしたのが「禅とは何か」(誠信書房)という本でした。
 その本だけで禅とは何かはよく分らなかったのですが、個々の話はなかなか面白い。それで、「禅談」とか「観音経講話」なんかを読み始めたんです。
 ある時、澤木興道全集を纏め買いをしていたら、「安泰寺をご存知ですか」と声をかける人がある。小山勇さんという澤木老師の在家のお弟子さんだったのですが、「行ったことはないです」と答えるとチラシを出して日曜参禅会を内山老師がされているから「よかったらおいでなさい」とお誘いていただきました。小山さんと別れて仏教関係のほかの書棚を見渡してみると内山老師著の「進みと安らい」(柏樹社)という本が目に入りました。早速、買い求めて読んだのですが、何と仏教とはこういう教えだったのか、眼からウロコが落ちる思いがしました。「自己生命があってその世界がある」という世界観、生命観にはびっくり。これは安泰寺へ行かなければということで安泰寺を訪れたのが昭和45年の秋でした。丁度永平清規の提唱を始められた時でした。


 この時始めて内山老師にお会いしたのですが、提唱を聞き坐禅を終えて帰ろうとするとき老師が玄関へ出てこられて声をかけてくださいました。「今日が初めてですね。どちらからお見えになりました。」というのが最初でした。二言三言言葉を交わして帰ろうとお辞儀をして頭を上げると内山老師はまだ頭を畳の上につけておられたので慌ててもう一度お辞儀し直したことを思い出します。

 また、この日、老師の最新刊「人生料理の本」が廊下に積まれており、早速、買い求めたのですがこの本には感動しました。特に書かれていた『出逢うところわが生命』という言葉、これには魅せられました。辛いこと、悲しいこと、嬉しいことほか事あるごとに『出逢うところわが生命』という言葉とともに今日まで生きて来たのです。私にとって、当に魔法の呪文です。

 そんなことで、お人柄も優しく涼やかで、仏教を分かりやすく説いてくださるし、この方に仏教を教えていただこうと心に決めたのです。

 でも、本を読んだり安泰寺や宗仙寺での提唱を聞かせていただいたりする程度で個人的に教えを受けるようなことはしておりませんでした。昭和56年に在家得度を受けたい気になってお頼みに行った時、宗仙寺の正法眼蔵味読会に参加していたので、君ならということで気安く渡部耕法老師への紹介状を書いていただいたことは感激でした。 お陰でその年の4月8日に浜坂の安泰寺で在家得度させていただき老師の法系に繋がることができたことを喜びとしております。

 老師が隠居されているお宅にはほんの時々しかお訪ねすることはなかったのですが、お訪ねするといつもやさしく笑顔で接していただいていろいろ親切にお教えいただきました。それが久しぶりに昨年3月に小山さんと2人でお訪ねした日の夜に倒れられ2日後にお亡くなりになってしまいました。

 お会いした様子では、とても元気そうに見えましたし、まだまだ、やり残した仕事があるからそれを仕上げたい、その後は華厳経をじっくり読んで人生の終わりを迎えたいというようなことをおっしゃっていたのに誠に残念です。 当日は1時間ほどお邪魔していたのですがお疲れさせてしまったのではと今も申し訳ない気持ちが湧いてきます。享年86歳でした。 

 とにかく、いろんな方々とのご縁がなければ内山老師との出会いもなかったわけだし、内山老師との出会いがなければ今のこの私がいないわけです。このような素晴らしいご縁をいただいたことはわたしにとって真に幸運であったと喜んでおる次第です。当に『出逢うところわが生命』です。

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縁は切れない

2023年05月14日 | 佛教

 ヤフーの知恵袋で一切皆苦、十二支縁起、四諦、諸行無常、諸法無我等の質問があったので、下のとおり回答を書いた。

 仏教の根本教説は縁起説、あらゆる教説は縁起を根本としそれから派生したものである。

 ところが縁起が切ったり結んだり、あったりなかったりしている。私は縁は切れない、切りようがないと考える。宇宙の果まで繋がっているのである。

 

「以下知恵袋の文章」

 仏教の根本命題は苦からの解脱です。それをいろいろの視点から説いています。
 物事を分析的に見る、諸要素にバラバラしてしまう。それらが仮にくっついて成り立っている、つまり、縁起だというわけです。
 本来、バラバラなものだから実態はない、無我、無常、無自性だというわけ。だから、自分も存在しない、その苦しみも本来ないのだというのです。

 しかし、これは無茶な論理です。それで納得しているのがおかしいでしょう。

 例えば、五蘊説というのがある。人間生命を色受想行識の五蘊から成り立っているという。では五蘊に分かられるかというと実際に分けようがない、無理に分ければ死んでしまいます。
 元々、生命がちゃんとあるのです。そして、生きているのです。
バラシは頭の中での思考によるもので、実際にはバラせていない。バラしようがないのです。

 仏教の根本教説は縁起説です。
縁というのは繋がりです。それは切りようがないのです。
ところが、皆んな切って考える、切ったものをくっつけても元には戻りません。

 我々の身体も切り分けられるとして切り分けて行くと、素粒子まで行ってしまいます。素粒子には4つの力が働いていて、電磁力と重力は影響範囲が無限大で相互作用していると言います。
相互作用は仏教で言うところの縁ですから、実は縁は切れないのです。

 ところが従来の仏教の縁は切れてしまいます。切ったり結んだり、あったりなかったり。

 切れない縁で仏教を考え直す時代に来ています。
誰がそんな事を言っている? 私が言っているのです。(笑)

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自分ほど面白い存在はない

2023年05月12日 | 一法言

先日のTwitterで樹木希林さんの言葉が紹介されていた。

 「どうぞ、物事を面白く 受け取って愉快に生きて。
   あんまり頑張らないで、 でもへこたれないで。」

 というもの。

 共感を覚えたので、次の通りリツート。

 「自分ほど面白い存在はない。 死ぬまで楽しめる」

 ついでに思い出したので、高杉晋作の句とされる

 「おもしろき こともなき世を おもしろく
   住みなすものは 心なりけり」

 上の句が高杉晋作が亡くなる前に書き残し、下の句は功山寺挙兵の際に、高杉晋作を匿っていた福岡の勤王女流歌人・野村望東尼が付け加えた歌とされます。

 そういえば、内山老師の本に「いのち楽しむ」というのがありありましたね。
 たった一度の人生、楽しくやりましょう。  

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能登地震

2023年05月05日 | 世相

 今日、2時40分過ぎスマホが大きな音を出した。地震だと身構えてスマホを覗くと震度3の表示が出ていた。

 しばらくすると、家が少し揺れるのが分かったが、震度3なんてものではなく、我が地域では震度1だった。

 震源地の能登で震度6強、その後21:58に5強の地震が、間に小さな地震が頻発しているみたい。

 死者は1、けが人は22人とネット記事で出ていた、被災された人はお気の毒だが被害規模が小さくてほっとする。

 
 話は変わるが、私は一昨日から風邪を引いてしまった。だんだんひどくなって今日は最悪。

 鼻水は出るわ、喉はヒリヒリと痛み、声は涸れてまともな声にならない。
今は鼻水が固まりかけて、鼻がつまりかけてきた夜寝れるか心配になってきた。

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