十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

弔い事(仏式)

2024年06月25日 | 一法言

 5月末、亡くなった弟の満中陰の法要の日付が決まったと連絡があった。7月13日の土曜日である。実際には49日は7月15日(月)なるが、子、孫が勤め人であったり生徒であったりしたので2日早めたようである。

 そこで前に予告したように、仏式の弔いについて書いてみよう。実家が浄土宗だったので弟も浄土宗式で行われた。

 まず、仏式の弔いは、輪廻思想、つまり、生まれ変わり思想に基づいて行われる。

 1.最も、シンプルなのは東南アジアの上座部仏教(テーラワーダ)です。亡くなってすぐ五道(地獄、餓鬼、畜生、人間、天上)に生まれ変わるというので、通夜、葬式をして火葬して散骨してお終い。中陰とか回忌とかはない。どこかに生まれ変わってしまっているのだから、拝んでみてもしようがないということである。

 生まれ変わり先は六道ではなく、五道。後に五道に阿修羅が追加されて六道になったものである。

  (動画:タイの葬式)
   https://www.youtube.com/watch?v=GcMSiDfI238

 2.中陰(中有)という考えは、釈尊の死後、100年~数百年の部派仏教の一派に考えられ広まったものである。中陰(中有)は死後次の生を受けるまでの期間をいい、一般には49日、期間中に審判があり閻魔大王によって生前の罪が裁かれる。

 この期間中、遺族等による追善供養が行われる。その功徳の一部を亡者に回向することで亡者が善行ポイントがアップして少しでも良いところへ逝けると言うわけである。

 3.その後、仏教がシナ大陸に伝わると、土着の儒教・道教等と習合して、十王経というお経が作られた。冥土の王10名、仏教の仏・菩薩が10名、ペアになって10回の審判を行うというのである。例えば、五七日は閻魔大王と地蔵菩薩がペアになっている。7日毎の追善法要の後の最後の審判で生まれ変わることになる。

 そうすると、3ペアの審判が残ることになる。それが100か日、1周忌、3回忌に行われることになる。生まれ変わってからの再審である。十王経ではここで生まれ変わりは終了。

 この十王経は日本に平安時代末期に導入されて、以降徐々に行われるようになっていく。

 4.室町時代になると、なんと三王、三仏が追加されるのである。忌日は7回忌、13回忌、33回忌。これを十三仏信仰という。13回忌と33回忌の間が20年も空くのである。ケリがつくまで引っ張れるだけ引っ張ろうという坊さんの浅知恵としか考えられない。その間に17回忌とかの回忌を挟んでお布施稼ぎとしか思えない。

 それで33回忌に弔い上げとなる。亡者はどこへ行き着いたことだろうか。

それが近頃では弔い上げを50回忌にまで引っ張ろうというのである。

 5.そもそも、シナ産のお経は偽経というのである。もうじきお盆だが盂蘭盆経もまた偽経だという説がある。

(下表はウィキペディアからの転写である)

十三仏 裁判官 読み 審理 縁日
不動明王 秦広王 しんこうおう 初七日(7日目・6日後) 28日
釈迦如来 初江王 しょこうおう 二七日(14日目・13日後) 8日
文殊菩薩 宋帝王 そうていおう 三七日(21日目・20日後) 25日
普賢菩薩 五官王 ごかんおう 四七日(28日目・27日後) 14日
地蔵菩薩 閻魔王 えんまおう 五七日(35日目・34日後) 24日[2]
弥勒菩薩 変成王 へんじょうおう 六七日(42日目・41日後) 5日
薬師如来 泰山王 たいざんおう 七七日(49日目・48日後) 8日
観音菩薩 平等王 びょうどうおう 百か日(100日目・99日後) 18日
勢至菩薩 都市王 としおう 一周忌(2年目・1年後) 23日
阿弥陀如来 五道転輪王 ごどうてんりんおう 三回忌(3年目・2年後) 15日
阿閦如来 蓮華王 れんげおう 七回忌(7年目・6年後) 4日
大日如来 祇園王 ぎおんおう 十三回忌(13年目・12年後) 28日
虚空蔵菩薩 法界王 ほうかいおう 三十三回忌(33年目・32年後) 13日

 6.浄土宗、浄土真宗には、即得往生という考えがある。浄土宗では五重相伝という修行を受けた者は満中陰に極楽往生できる。浄土真宗は臨終即往生、亡くなると同時に極楽往生できるというのである。

 結論、結局坊さんのお布施稼ぎの舞台というしかありませんね。

 

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将棋 伊藤匠七段 叡王位獲得

2024年06月21日 | 道楽

 昨20日、将棋叡王戦第5局が行われ、伊藤匠七段が藤井翔太叡王を破り、初タイトルを獲得した。

 2勝2敗の5分の成績での最終戦、藤井叡王優勢のまま進んでいたが終盤残り時間が少なくなったところで緩手を連発して伊藤匠七段の逆転を許した。

 伊藤七段は今季叡王戦は別にして、棋戦前日までの5勝6敗、4連敗まである不調。当日、振り駒で後手番を引いて藤井相手に不利明白。タイトル奪取は難しいと思っていた。

 応援している棋士が勝つと、気持ちがいい。

 伊藤匠七段が八段位を獲得するには次のような条件がある。なかなかたいへんのようである。

 ・竜王位1期獲得
 ・順位戦A級昇級
 ・タイトル2期獲得
 ・七段昇段後公式戦190勝

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人は死んだらどうなるのでしょうか

2024年06月20日 | 一法言

今日の知恵袋で「人は死んだらどうなるのでしょうか。」という問いがあったので、回答しておいた。

(回答)

死んだら、死体となり、焼かれて肉はガスとなり空中に散らばり、骨灰が残ります。

死後の世界は誰も見た者はなく、あれこれ言っているのは生きている人間の妄想です。

元々、生まれる前はあなたはいなかった訳で、死んだ後は元のようにいなくなるそれだけのことです。

死ぬまでの人生をしっかり生きることです。死んでからの妄想に時間を使うのは時間が勿体ないですよ。

(追記)

生きている間に周りに影響を与えて行きます。死後もその影響力は残ります。良い影響を残すようにしてほしいですね。

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弟の葬式

2024年06月13日 | 一法言

 5月28日に4歳下の弟が私より先に77歳で亡くなった。1月に見舞いに行った時は口も聞けず目を見合わすだけ、いつ何時か分からない状態に陥っていた。それから、4ヶ月、死亡の連絡があって、「やっと、ご苦労さん」、ホッとした気になったものである。

 29日に通夜、30日に葬式と思い込んでいたが、30日が友引で1日伸ばしたそうだ。おいおい、今時、友引なんてないぜ、と思っていたら、31日の斎場はなんと満員。日延した人が多かったようだ。

 通夜の日、弟の顔を見たら栄養が回っていなかったせいか、眼がごぼっと落ち込んでいた。

 近所の浄土宗の寺に葬式を頼んだそうだ。通夜も葬式も型通りに行われ、収骨後初七日忌も行われ、後は49日法要に集まることになった。

 次には葬式関係の謂れを書いてみたい。

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輪廻転生に関する意識調査でびっくり

2024年06月07日 | 一法言

 TVのレポーターが「生まれ変われるとしたら何になりたいですか」なんて質問していることがよくある。ひどいのになると「生まれ変わったら何になりたいですか」なんて聞いているのもある。

 そこで、最近の意識調査はどうなっているか。

Copilotに質問してみると、全体で 42.6%もあった。

 16歳ー29歳:女性69%、男性52%
 30-39歳:女性73%、男性37%
 40-49歳:女性62%、男性37%
 50-59歳:女性40%、男性38%
 60歳以上:女性30%、男性20%

 これには驚いた。論理的思考のできないものばかりじゃないか。日本の行き先が心配である。

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将棋 叡王戦 伊藤匠七段破れる

2024年06月01日 | 道楽

 昨日、将棋 叡王戦第4局が行われ、タイトル奪取に後1勝と迫っていた伊藤匠七段は藤井翔太竜王に破れ、2勝2敗のタイに。

 最終戦は6月20日に行われる予定。

 頑張れ、伊藤匠!!

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