”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(133)

2007年11月07日 23時03分50秒 | ビジネス
11月7日(水)晴
今日は立冬。暦の上ではもう冬なんですね。そう言えばかなり寒くなりました。特に朝・晩はめっきりです。今朝の明け方に寒くて目がさめてしまいました。ふとんをかけ直して寝ましたが、もう掛け布団一枚だけでは寒くなってきました。ただ日中は一番過ごしやすい時期ですね。24節気の話はこのブログでもそれぞれの時期に紹介しているのですが、旧暦の行事をそのまま新暦で言うものですからどうしても季節感がでないのも事実ですね。それに最近のカレンダーには24節気を書いてあるものがほとんどありません。ちなみに我が家にあるカレンダーをすべて見ましたがありませんでした。いずれ日本の文化の中から消えていくものなのかもしれません。個人的には若い人達にはもっと伝統的な行事とその心を伝えてほしいなと思うのは僕だけなのでしょうか?もっと日本古来の行事や風習に興味を持ってもらいたいものです。なぜならそこには日本人としての先人の知恵が凝縮されてあるのですから。高々200年程度の歴史の国のいいなりになっている人達が多いことに疑問を持たざるを得ません。自分達の文化を捨てて、異宗教の国に同化した国が民族として残ることは歴史上ありません。そうならないことを祈るだけですが、目先の利益に目が眩んで国を滅ぼしそうな人がもてはやされるのもこの国のまずしさなのかもしれません。
ところで今日はビジネスの話をと思いつつかなり種切れ状態です。ビジネスのノウハウはこのブログでは書かないようにしているのでどうしても”心のあり方”とか哲学的な話が中心になりますが今日は佐藤一斎の話をしてみようと思います。多分名前を聞いても知らない人も多いと思いますが幕末の儒学者で「言志四録」の著者です。幕府直轄の昌平坂学問所の儒官として活躍した思想家で門下に渡辺崋山や佐久間象山などがいます。吉田松陰は佐久間象山の教えを受けているので幕末の志士達にも大きく影響を与えた人物です。特に西郷隆盛は彼の影響を一番受けた人物かもしれません。その佐藤一斎の話もこれからよくでてくるかもしれませんが、今日はその前段として「志(こころざし)」の話をとりあげてみます。

学は立志より要なるは莫(な)し。
→学ぶということにおいて、「志を立てる」ということこそ一番重要である
 このことはビジネスでも同じ事ですが自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを明確にすること、即ち明確な目標を持つことからすべてが始まるのです。自分の目標が明確であればそのために必要な知識は自然と頭に入るものです。

彼は志の大切さを次ぎのようにも言っています。

志有るの士は利刃(りじん)の如し。百邪(ひゃくじゃ)も辟易(へきえき)す。
志無きの人は鈍刀(どんとう)の如し。童蒙(どうもう)も侮翫(ぶがん)す。
→志を持った者のありようは鋭く鍛えられた「利刃」ののようなものである。あらゆる邪を断ち切ってなお鋭い。従って邪は近づくこともできない。これに対し志の無い者は切れない刀のようなものである。そのありようは子供でさえ侮り、馬鹿にする。
 志を持って仕事に邁進している者にはある種の切迫感のようなものを感じるから、邪も近寄ってはこないものです。悪への誘惑を仮にしても目標がある以上乗って行く事は無いでしょう。一方、志の無い者はまわりから見ていても馬鹿にできるような組し易さがあって、悪への誘惑もし易いし、目標もないから誘惑にもすぐに乗ってしまうと言うことです。

今日は以上です。何事もそうですが、自分の確固たる信念とか目的とか考え方とか持つことが人として生きていく上で大事なことだと思います。そして若いうちに学問を通して自己を形成することが一番必要なことではないでしょうか?とかく知識を頭の中に詰め込んでテストでいい点を取ることが学問だと勘違いしているような気がしてなりません。僕も昔受験生の時は試験に受かるためにとやっていましたがその時学んだことで役に立ったことはほとんどありません。自分がヨットで早く走るために学んだことや仕事で苦境を乗り越えるために学んだことは単なる知識ではなく知恵として今でも頭の中に残っています。
佐藤一斎にはいろいろ教えられることが多いのでまた紹介させてもらいます。
それではまた。
(追記)
すみません今年の立冬は明日のようです。通常11月7日なのですが。

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